劇場行き2016年

劇場(音楽・芝居・映画)へ足を運んだ記録に自分用でまとめてみた(2016年分)。
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ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「尺には尺を」最後のとんでもない結婚4連発という解決前に、女二人の反撃……というのでもないけれど、女は黙っていないのよと。 多部未華子は、鹿に見込まれた少女の時から、わたしがここにいるという特別な感じを振りまいていた。強い声がなかなかいい(もっとよくなって欲しい)。

2016-06-24 22:26:05
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

ノイズムの「ラ・バヤデール」へ。場違いの感想ながら、古典バレエを想像して、その力を思い知ったようなおももち。たとえばコール・ド・バレエの傑作は、何を表現しているか物語を離れて定かでなく、さらに簡潔な繰返しなのに、見る者をわくわくさせる。

2016-07-08 22:38:39
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

Noismの「ラ・バヤデール」のアフタートークで劇場の方は何度か日本で唯一と強調していた。新国立劇場バレエ団はどうなのかと思っていたところ、日経のインタヴューには「日本で唯一の公立劇場専属ダンスカンパニー「Noism(ノイズム)」を生み、育ててきた」とあった。

2016-07-09 22:31:19
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

大阪松竹座の部へ。赤間別荘の場は初めて。手紙で呼び寄せられて初めて密会のように思わせ、親分が踏み込む際には以前から繰り返されていたと、時間の圧縮がなされているらしい。 新雀右衛門のお富は、玉三郎と違ってかなり堅気に近く、蝙蝠安にもつけこまれてなるものかと対抗する感じ。

2016-07-24 22:29:24
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

オールスターバレエガラへ。ザハロワやロパートキナを大阪(近辺)でもう見ることはないだろうから東京遠征もできず、演目をあれこれ望むまいと思いつつ。ピタッと止まるところが素晴しく決る。手拍子はふさわしくなかった。

2016-07-31 09:14:09
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「薫樹累物語」(国立文楽劇場)は初めて見て退屈で記憶がほとんどなし。土橋の段になって俄然おもしろくなる。夫婦どちらにも理不尽な結末に向って、理詰めに進む。鮮かな作者の腕前。 ちょいと久しぶりで、本当に技芸員がほぼ入れ替った印象。今の玉男がふさふさしたままほぼ真っ白。

2016-07-31 22:46:22
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「伊勢音頭恋寝刃」(国立文楽劇場)はまったく不条理な殺しを最後に「大義」というデウス・マキーナがケリをつける(南北のように)。福岡貢は、助六(曽我の五郎)と同じ構造に組み込まれている。そう見えないのは、歌舞伎(とりわけ仁左衛門)だと颯爽としているのに、人形の方が血腥いせいか。

2016-07-31 22:57:17
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「金壺親父恋達引」が国立文楽劇場今回のお目当て。よくまとまっていて、わざとらしい設定も最後のご都合主義爆発で大団円となってうれしい。初めて文楽の舞台にかけるのが不思議なくらい、レパートリーにすべき出し物だけれど、何と組み合せるかが思案のしどころ。 嶋太夫で見たかった。

2016-07-31 23:02:21
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

いずみホールでイリーナ・メジューエワを聴いて帰宅。ありきたりの名曲中で、やや非力な曲からも魅力を。それにしてもラヴェルは素晴しかった。ほぼ真横から見る。 平均律をまとめて演奏してくれないかしら。 pic.twitter.com/LWUgjFYFnN

2016-08-11 21:09:30
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日本センチュリー交響楽団のハイドン・マラソン(いずみホール)へ。9・27・70番と小山実稚恵によるモーツァルト9番の協奏曲。最後がモーツァルトのオペラを彷彿させるような曲で、今回の印象に残った。 聞いた位置によるのか、今晩のピアノの方がよい音であったと思う。

2016-08-12 22:56:45
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「リア王」(三越劇場)へ。1時間あまりの前半はどうしたいのかよくわからず。何とも扱いにくい芝居だ、と思いながら見ていた。後半、真っ向から悲劇としたいのがはっきりして、俄然おもしろくなる。休憩20分を含めて3時間足らずにまとめてあり、思いがけない拾いものをした。音楽は不満。

2016-08-13 20:24:03
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

でも実は「リア王」で一番堪能したのは、土屋アンナの頭から首筋でした(全身も素敵なのだけれど、特に)。くらくらしつづけていたのに、後半になって隠す衣装にかわってしまいました。ええ、お楽しみはこれっきり? 幸い(でも隠すことになった意図はわからず)最後の方でまた見せてくれました。

2016-08-13 20:31:43
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「リア王」ではことばのやりとりを通じて人物の感情が高まっていくのだけれど、後半はそれが見事にはまっていたのでないかしら(三越劇場)。グロスターの断崖飛び降り場面も、当人以外にごっこであるのをきちんと見せて絶大な効果があったし、エドガーとエドマンドの最後での対決も素晴しい出来栄え。

2016-08-13 20:48:26
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

はるばるすみだパークスタジオ倉で劇団桟敷童子の「夏に死す」千龝楽を見てきた。満身創痍の人たちといいたくなるけれど、ちょっとした傷で吹き出してくるほど膿んだ人も多い。過去が身体で現在に入り込んでくるのは、どこで見たのかな。 舞台と外をつないでしまうのもうれしい。当りでした。

2016-08-14 17:10:59
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八月納涼歌舞伎第二部「東海道中膝栗毛」(歌舞伎座)は、受けているのだからよいとして、今となっては驚くほどのこともない宙乗りをして見せ、染五郎が鮮かな身体能力を示してくれる。そうした得意技や手持の手練手管をいろいろ見せた方がよかったかも。出し惜しみはもったいない。

2016-08-15 23:21:52
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

さらに劇団鳥獣戯画「三人でシェイクスピア」へ(シアターグリーンBOX in BOX THEATER)。シェイクスピアの作品を種にこしらえた作品(芝居)と考えるのがよいのかも。毎回それぞれ趣向があるのかもしれないけれど、今回はワークショップありという風になかなか手の込んだことを。

2016-08-15 23:34:03
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

岩波文庫版「リア王」を訳した野島秀勝が「グロテスクを恐れて、この壮大な残酷劇を読む資格はない」と解説で述べているのを受ければ、三越劇場での上演からはよくわかった。またそれぞれの立場の発言が(オズワルドのみならずその相手方のケントも)信用できないというのもよくわかったように思う。

2016-08-15 23:44:59
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

台風が近づいてきながら(そんなこと買った時にわかるか)「イヌの日」へ(ザ・スズナリ)。 何じゃこりゃー。無茶苦茶な状況が次第に明らかとなってくるし、かみあってると思わない方がよさそうだし、暴走したら勝ちか見たいな進みようで、挙句に「爆弾」? でもちょっと感情移入してました。

2016-08-16 22:07:13
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「パリ・オペラ座オーレリ・デュポン引退公演『マノン』」を見てきた。何やら劇場中継っぽく前のバレエ芸術監督がまだ空の舞台を背に彼女の定年退団公演であることを紹介し、第1幕後にインタヴューを入れる以外、公演の舞台上を撮るばかり(指揮者の登場とか拍手する客席もあるけれど)。

2016-08-25 20:06:49
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

第1幕第1場のパ・ド・ドゥからして目を離せない出来栄えで、ちょいと立派すぎかも(イタンタヴューでデュポンはマノンは軽薄だという)。そこから感情移入してしまうのは、やな女なのでちょっとどうかとは思うのだ(事実として)。 けれども本当にどうからだを動かしても止めても、見入ってしまう。

2016-08-25 20:14:35
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

「マノン」第3幕の看守も特筆しておかねばならない。権限を使って女をいたぶりわがものにすることは立場上当然であり、何ら後ろめたくない人物なのだ。 でもオーレリ・デュポンは、どこもかしこも見る者を捉えて離さない。引退するお星さまだから、そして物語としてもまさしく中心にいる。

2016-08-25 20:22:46
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

オーレリ・デュポンの映画「マノン」は、家で見るより集中するが舞台ほどでないはずなのに、目をそらせることができないほど飛んでもない記録である(彼女が出ていない場面はさすがに気が逸れたりしたけれど)。 ピエトラガラの方が好きなのでたかをくくって行き、圧倒されて帰ってきたのでした。

2016-08-25 20:28:37
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

福田進一&ジェレミー・ジューヴ ジョイントリサイタル(ザ・フェニックスホール)。武満徹以外、知らない曲がほとんどでしたが、曲はどれもよく(特に時代は隔たるブローウェルとソルの素晴しいこと)、演奏はとびきり。ギターはハーモニーを奏でる楽器なのかな。 今年屈指の演奏会だと思いました。

2016-08-27 22:44:19
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

ジェレミー・ジューヴは弾き始めるまで神経質なのかと思ったら、実にまろやかな美音で、静寂を喚起するような演奏(シロートの怪しげな表現)。聴衆も音がすっかり消えるまで耳をすまし、しかもアンコール前のソル作曲「幻想曲『二人の友』」が始まる前にザ・フェニックスホール名物の夜景を。

2016-08-27 22:55:21
ASHIME#theatre-goer @Ashime2010

子供のためのシェイクスピアカンパニー「オセロー」(びわ湖ホール)。普段ほど人形が活躍でなかったけれど「心の声」を喋る。オセローが自分の(ことばのみに支えられた)妄想に打ち負かされるのがとても明瞭になり、(「リア王」同様)傑作としかいいようがないと思う。 ことばことばことばだ。

2016-08-28 19:47:04
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