How to Play War Games in Miniture 内容まとめ
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Joseph Morschauser’s How to Play War Games in Miniatureをちまちま読んでいる amazon.co.jp/gp/product/B00…
2016-07-11 07:05:46もともとは1962年に出版されたミニチュアウォーゲームの入門書である。陶然ウォーハンマーどころかD&Dも登場していない時代の本なので、テーマは歴史またはそこから派生しうる範囲に限られる。
2016-07-11 07:09:11この本によると、「塗装済みのおもちゃの兵隊セット」ならどこでも買えたらしく、塗装についてはほとんど議論されない。未塗装のメタルフィギュアも売られていると書かれているが、それを塗装していたのか未塗装のまま使っていたのかは定かでない。
2016-07-11 07:12:25しかしテレインについては自作が前提なためか、こちらは塗装するように説明がされている。60年台においては「ミニチュアはともかくシーナリーを塗装する遊び」だったようだ。
2016-07-11 07:14:00また興味深い点として当時は「完全に立体であるフィギュア」のほかに「レリーフ上の平面的ミニチュア」がポピュラーであったらしいことがわかる。まあ今でも萌えキャラの絵が描かれたアクリル板が「アクリルフィギュア」と呼称されているので、そういうものかも。
2016-07-11 07:16:33また当時から「コレクター」と「ウォーゲーマー」の差が存在していたこともわかる。「コレクターはメタルのミニチュアを重んじ、プラスチックのものは鼻であしらっている。対してウォーゲーマーはプラスチックを好む。安価で壊れにくいからだ」
2016-07-11 07:18:50また知らなかったのだがHGウェルズに先行してロバート・ルイス・スティーヴンソン(宝島などの作者)もオモチャの兵隊を用いたウォーゲームを行っており、その記事は残されているらしい。ただし具体的なルールは残されていない。
2016-07-11 07:24:57スティーヴンソンの記事については検索でこのようなページを見つけた。 vintagewargaming.blogspot.jp/2009/11/robert…
2016-07-11 07:25:43How to Play War Games in Miniature。当時の様子を伝えるものとして、「(ミニチュア)ウォーゲームは歴史についての研究や知識が要求される」「すべてのウォーゲーマーと同じく君も自分でルールが作りたくなるだろう。それこそがこのゲームの本質だ」
2016-07-12 07:01:00How to Play War Games in Miniature。ミニチュアのサイズとして54mm、30mm,20mmが挙げられており、54mmがスタンダードなサイズであったがミニチュアが大きいとそのぶん必要な面積が増えることから30mmが主流になったというような記述。
2016-07-13 13:36:27なんとなく「アメリカはアホみたいに家が広いんでしょ」と思いがちな我々日本人であるが、当時(1962年頃)のアメリカでもミニチュアウォーゲーム最大の問題はプレイスペースの確保にあったらしく、あれこれと議論されている。
2016-07-13 13:38:02「ベニヤ板を2枚用意してプレイ時には並べるんだ、使わないときは分解できるよう釘で止めるんじゃないぞ」「屋根裏部屋など置きっぱなしにできる幸運なゲーマーもいるだろう」「快適とは言えないが床でプレイする手もある。床ウォーゲームはトラディッショナルである」等。
2016-07-13 13:40:32なお20mmについては「鉄道模型とスケールが同じなのである。この利点は他にない」と評価している。とはいえ男のロマンは54mmを数百体並べる戦場だったようだ。
2016-07-13 13:44:10How to Play War Games in Miniature。日本語ミニチュアゲーム方面では曖昧に地形全般を指すことの多い「テレイン」だが「terrain」は自然物(森や川など)であることが示されていたので注意しないと・・・。
2016-07-14 09:23:27How to Play War Games in Miniature。「すべてのウォーゲームにはObjective(目的物)が必要である。それがないウォーゲームは無意味でリアリティのない殺し合いをするしかない。一見魅力的かもしれないが、退屈だしプレイ時間が長過ぎる」との主張。
2016-07-14 09:29:51またシーナリーについては「平地で戦うくらいならばチェスをプレイしたほうがよい。充分な量のシーナリーを置くべきだが、多すぎるのも問題である。それならば少ないほうがマシである」と。
2016-07-14 09:32:08一方で予想していなかった記述。「実際の戦闘にルールはなく、しばしばアンフェアなものである。しかしウォーゲームはContest(競技)であり、フェアでなければならない。双方が同じように勝利の機会がなければならない」
2016-07-14 09:35:34念のため言っておくと「How to Play War Games in Miniature」の内容に全面的に賛成しているというわけでもなく、50年近く前の時点でそのような主張が存在した、ということです。当時それが主流の意見だったかどうかもわからないしね。
2016-07-14 09:51:02H ow to Play War Games in Miniture。筆者が自作したと思われるサンプルルールの説明。移動、射撃、白兵戦とあり、今と大きく変わらない。
2016-07-16 09:52:30射撃や白兵戦ではダイスを用いて判定する。これは興味深い。「えっ何も興味深くないよ」と思われるかもしれないが、1913年のウェルズによる。リトルウォーズでは戦闘の処理にダイスを用いなかったのである。50年のあいだに何かあったのだ。
2016-07-16 09:55:33むしろ現代の視点からするとリトルウォーズは驚異のゲームである。射撃は弾を発射できるおもちゃの大砲で実際に敵兵を撃ち、白兵戦は数の多いほうが勝つ(ただし勝者の損害も大きい)というような、大変ワイルドなものであった。
2016-07-16 09:58:59How to Play War Games in Miniture。この当時から「議論が生じたらダイスを振って決めるように」というルールが存在した。トラディッショナルなルールだったんだね!
2016-07-17 17:32:14