十五少年こばなし3

ヤマサミピンク @yamanami729

ドー♀「ねえブリアン見て見て、新しい浴衣！可愛いでしょ？ねっ？」 ブリ「もちろんすっごく可愛いよ！凄いねえ、今どきの浴衣はフリルとかついてるんだー。コスターも新しい浴衣だね」 コス♀「ウチは浴衣買うお金でチョコバナナ買いたいって言ったのに、ゴードンがダメって言ったの」

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ブリ「でもコスターも凄く可愛いよ。今日の僕は両手に花だなあ、ハハハ」 ドー♀「ブリアンも浴衣着たらカッコいいのに！」 ブリ「う〜ん、僕は浴衣着てもすぐグチャグチャにしちゃうんだよね。また来年ね」 コス♀「ブリアン去年も来年ねって言った」

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ジャ♀「兄さん」 ブリ「あっ、ジャックも凄く似合うよその髪…あれ？髪飾り凄いね？いつそんなの買ったの？」 ジャ♀「うん、この間クロスに、ね」 ブリ「へえ〜いつの間に。やるねえ！」 ジャ♀「ふふ。クロスって可愛いよね、私大好き。今日も一緒にお祭り回ろうっと」

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ブリ「あれ？でもクロスはさっき、モコを誘ってたよ」 ジャ♀「うん知ってる。クロスって、モコのことが好きみたい」 ブリ「どうするの？」 ジャ♀「え？クロスはまだモコに告白もしてないのよ。まあ、してたって関係ないけど」 ブリ「はあ」 ジャ♀「私、あきらめる気はないから♡」

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ブリ「ジャックが楽しそうで何よりだ」 ドー♀「そういう問題かなあ」

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クロ「モコ、お祭り楽しみだね！何がしたい？金魚すくい？わたあめ食べる？巨大迷路とかあるらしいよ！」 モコ♀「クロスさん、誘ってくれてありがとうございます。でも私でいいんですか？」 クロ「いいんだ！だって僕、君のこと…」 ジャ♀「クロス」 クロ「うわビックリした！！！」

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ジャ♀「クロス、この間買ってくれた髪飾り、似合う？どうかな」 クロ「あっジャックか、ああ…うん、凄く似合うよ」 モコ♀「わあジャックさん、クロスさんからのプレゼントなんですか？素敵ですね」 クロ「やっ違、いや、違わないけど、そういう意味のあれじゃないっていうか」

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クロ「こ、この間デパートでバッタリ会って、欲しいって言うから買ってあげただけなんだ。別に特別な意味はこもってないしあのその」 ジャ♀「ねえクロス、私も一緒にお祭り回りたいなあ」 クロ「えっ」 ジャ♀「でも、邪魔かなあ、モコと一緒に行きたいんだよね…？」 モコ♀「私は構いませんよ」

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モコ♀「ジャックさんだって、せっかくクロスさんに買ってもらった物なんですから、クロスさんと一緒に行きたいですよね」 クロ「えっ」 ジャ♀「わあ、モコ優しい！ねえモコ、モコも今日とっても可愛いよ」 モコ♀「ありがとうございます照れちゃいますね。では行きましょうか」 ジャ♀「わあい」

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ドニ「ウェッブ、ウィル、支度はできたか」 ウィ♀「ん、できてるよ。いつでもOK」 ウェ「まずは焼きそばからだぞ、焼きそば」 ウィ♀「クロスは？」 ドニ「モコと行くから今日は別行動だそうだ。まったく、仕方のないやつだ」 ウィ♀「へえ〜アイツも結構積極的なんだ！」

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ドニ「君は、特に相手はいないのか？」 ウィ♀「冗談でしょ。アタシにゃ無縁の世界です。アホウェッブの食べ歩きに付き合わなきゃいけないしね〜」 ウェ「付き合ってくれなんて言ってねえだろバカウィル」 ドニ「ふむ。では行くぞ」 ウィ♀「行こ……ギャッ！」

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ドニ「何をしている」 ウィ♀「いった〜〜…靴紐切れてコケちゃったよ」 ウェ「お前よく転ぶよな」 ドニ「まったく…ほら、手を貸してやる」 ウィ♀「ありがと紳士様。あ〜あ、ちょっと紐取り替えてくるから先行っててよ」 ドニ「女1人置いていけるか」 ウィ♀「大丈夫、すぐ追いつくよ！」

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ウィ♀「さてさて、ちゃっちゃと替えてぱっぱと走って行きますか。え〜と替え紐は…」 バク「はい」 ウィ♀「ギャッ！あ、バクスターかビックリした〜。おどかさないでよ！」 バク「靴紐」 ウィ♀「え？あ、ありがと。いつの間に」 バク「結んであげるから、足貸して」 ウィ♀「自分で結べるよ」

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バク「いいから」＼ｼｭﾊﾟﾊﾟﾊﾟ／ ウィ♀「うお結ぶのはやっ！わあ、あんがとね」 バク「…君、スニーカーなんだね」 ウィ♀「え？」 バク「浴衣とか、着ないんだ。ドールたちは楽しそうに着てた」 ウィ♀「もう浴衣ではしゃぐ歳じゃないっしょ」 バク「ゴードンも着てた」

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ウィ♀「アタシはいーの。似合わないしね！」 バク「そうかな」 ウィ♀「そうだって！あ、早く行かなきゃ、ドニファンたち待ってる」 バク「ドニファンと行くの？」 ウィ♀「うん、あとウェッブとね。バクスターは誰と回るの？ブリアン？」 バク「うん、まあ」 ウィ♀「ふ〜ん」

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ウィ♀「ブリアンはチビたちにしか構わないでしょ、バクスター暇じゃない？」 バク「いや」 ウィ♀「まーアンタがそれでいいなら私がとやかく言うことじゃないけどさあ、でもバクスターもさ、やりたいこととかあるならちゃんと言った方がいいよ！ブリアンの言う通りじゃなくてさ！」

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バク「やりたい、こと…」 ウィ♀「あるでしょ？何か」 バク「…」 ウィ♀「ヤッバもうこんな時間だ！アタシ行かなきゃ！じゃーねバクスター、祭りで会ったらよろしく！靴紐ありがと！」 バク「うん」

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アイ♀「ジェンキンス、ごめんね。待った？」 ジェ「ううん、全然待ってないよアイバースン。じゃあ行こうか」 アイ♀「うん…」 ジェ「アイバースン、なんだか元気ないね？どうしたの？具合でも悪い？」 アイ♀「ううん、ただ…私も浴衣、着たかったなあ…」

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ジェ「えっ、そうなの？でもゴードンたちが浴衣買いに行った時、君はいらないって言ったじゃない」 アイ♀「実家のお母様たちが、そういうのは着ちゃダメって…」 ジェ「そうだったんだ。ひどいね」 アイ♀「お母様を悪くいいたい訳じゃないけど…。でも、浴衣って、可愛いよね」

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ジェ「そうだ、お祭りに着ていくんじゃなくて、部屋の中で着るならいいんじゃない？今度、僕が買ってあげるよ。貯金あるもの」 アイ♀「えっ、そ、そんなのダメだよ」 ジェ「だって、アイバースンは着たいんだろう？なら僕だって、着てほしいよ」 アイ♀「ジェンキンス…」

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アイ♀「じゃあ、私もジェンキンスに何かプレゼントしてあげるね。落とし玉残ってるから」 ジェ「僕のことはいいんだよ」 アイ♀「ううん、買わせて。あっ、じゃあ私も浴衣買ってあげるね。おそろいで着ようね」 ジェ「おそろいか」 アイ♀「楽しみだね」 ジェ「うん、楽しみだ」

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アイ♀「あっ…は、ハンカチ忘れてきちゃった」 ジェ「取りに行っておいでよ。待っててあげるから」 アイ♀「うん、ごめんね。すぐ戻るね」 ジェ「ゆっくりでいいよ。転ばないようにね」 アイ♀「うん」

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サー「ヒューヒュージェンキンス殿、お熱いですなあ」 ガー＼ブンガブンガ／ ジェ「何か用？騒がしいんだけど」 サー「相変わらずアイバースン以外には塩対応ww」 ガー＼ブンガブンガ／

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サー「ジェンキンス殿もやはりアイバースンの浴衣姿には興味シンシンですかなあ〜？んん〜〜？？（・∀・）ﾆﾔﾆﾔ」 ジェ「はあ！？下衆な勘ぐりはやめてくれる？僕はね、正直アイバースンが浴衣を着なくてホッとしてたんだよ。あんなに可愛いんだもの、変な男に目をつけられたら可哀想だ」

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ジェ「でもアイバースンが寂しがってるから、それなら僕はできるだけのことをしてやりたい、それだけだよ。大体祭りだからって特別な格好をする意味がある？着るものなんて気候に合ってればなんでもいいんだよ。高いお金だして着慣れない物を買うなんて馬鹿みたいだ」