十五少年こばなし3

ヤマサミピンク @yamanami729

サー「散々な言いっぷりすなあ」 ガー「浴衣をエレガントに着こなすのはクオリティ・オブ・ライフにベターだと思うよ！ところで僕の浴衣どう？＼ブンガブンガ／」 ジェ「誰が何を着てようと僕は興味ないよ。浴衣だろうがなんだろうが、しょせんただの布だね」

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サー「と、ジェンキンスは言ってますが、どう思いますかアイバースン」 ジェ「えっ」 アイ♀「…ジェンキンス、私のために、む、無理しなくて…いいから…グスッ」 ジェ「ちょ、あ、アイバースン！いつの間にそこに！違うんだよ今のはそのサービスが煽るから、僕はちゃんと、あの、その」

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サー「さあて茶番も楽しんだし、いざ夏祭り！」 ガー＼ブンガブンガ／ アイ♀「ごめんね…き、気をつかわせて、私、ゆ、ゆかたいらない、から…うっ、エグ…」 ジェ「アイバースン違うんだよおお！」

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全員出たかな！十五少年ハウスシェア記〜夏祭り編〜完！

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普段はドニファン組の冷静担当みたいなとこあるじゃんウィルコックス。あるよね？私はある気がしてるんだ…。そのウィルコックスが突然キレて「俺もうムリなんだよおーーーー！！」とか喚き始めるの控えめに言って最高…

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「結局俺が悪いんだよ！分かってるよそんなの！俺なんかどうやったってドニファンほどすげえことできねえしそんなんドニファンだって分かってるじゃんかよお！どうしろっていうんだよお！もういいよ！放っといてくれよ！ドニファンのバカ野郎ーーーーっ！！！」 みたいにまくし立てるウィルコックスな

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走って逃げようとするウィルコックスの手を思わず掴んで「ま、待て！」って言うドニファンと、その手を乱暴にガッと振り払って走り去るウィルコックスなど_(._.)_初めての経験すぎてポカーンしてしまうドニファン…見たい…

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ひとりで森の中で座り込んで、「もうダメだ、俺、何やってんだ、ダメだ、もうダメなんだ…」って頭抱えるコックス

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ドニファンなあ、しばらくポカーンとしてそうだけど、この人あれだよね、ヤバいと思えば思うほど自分を正当化したくて相手に怒るタイプよね。多分。知らんけど。

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そのうちウェッブさんがウィルコックスを迎えに来て、「今さらどのツラ下げて」ってウィルは言うんだけど、「クマのエサになりてえのかこのタコ助は？」とかなんとかウェッブさんが言うから仕方なく帰るコックス…

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でも帰ったらホラ眉間にギガントシワ刻み込んだドニファンがいるじゃん…。でもクロスくんが「ドニファン…」ってせがむような目で見るからドニファンもチッて舌打ちしつつ「2度と勝手な真似はするな」みたいに言って、ウィルも「あ、うん…悪い…」みたいな…

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それからまあ日常に戻ろうとするんだけどどう考えても気まずいじゃん。ウィルはいつもの3倍くらい気を回しすぎてウェッブさんに「キメェ」って言われてるしさ…。でもドニファンは「ウィル、やってみろ」とか「ついてこい、ウィル」とかやたらと言いつけるんだ…。

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クロ「ど、ドニファンがジャガーに！」 ウィ「どいてろクロス、俺が！」 ドニ「(ウィル…！)」 ウィ「俺だって…！やれるっ…」 ブリ「待て！撃つな！」 ウィ「！！！」 ＼ドスッ／＼ジャガーは逃げた／

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ブリ「大丈夫かい、ドニファン」 ドニ「ブリアン…君は…どうして…」 ウィ「(あれ…)」 クロ「す、凄いや！」 ウェ「焦ったぜ〜」 ウィ「(あ…そっか…。俺、やっぱり、いらないヤツじゃん…)」

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クロ「えっ！？悪党がこの島に！？は、早くフレンチデンに帰ろう〜！」 ブリ「さあ、皆ボートに乗って…ウィルコックス？君も早く！ホラ！」 ウィ「俺、いい」 ブリ「え？」 ウィ「帰んねえから、いい」 クロ「何言ってんの〜！？」 ウィ「俺いなくても、困んねえだろ」

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ブリ「何を言ってるんだよ！今はとにかく早く…」 ドニ「ブリアン、待ってくれ。クロス、ウェッブ、ブリアンと一緒に先に行っていろ」 ブリ「えっ？」 ドニ「頼む、ブリアン。これが僕の、最後の我がままだ。僕には君の他に、謝らなければならない人間が、もう1人いるんだ」

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ドニ「ウィル」 ウィ「…！」 ドニ「そんなに、怯えたような顔で僕を見ないでくれ。いや…それは僕のせいだな。僕が君に、そうさせていたんだ。分かっている…僕には、それしかできなかった」

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ドニ「ウィル、今まで…済まなかった」 ウィ「えっ、いや、え？あ、あやま…謝るなよ、ドニファンが俺に！おかしいだろ、そんなの、どう考えたって！だって、悪いのはいつだって、お、俺じゃん！さっきも、俺、全然役に立たない…」

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ドニ「さっき…ジャガーに襲われた僕のために、君は銃を構えてくれたな」 ウィ「構えただけだよ…ハハ、笑っちまうよな…ブリアンが、全部やってくれたじゃねえか。完璧にさ。大体、俺が銃を撃ったからってジャガーにちゃんと当たってたか分かんねえし、もしかしたら、ドニファンに当たってたかも…」

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ウィ「俺、ドニファンほど射撃上手くねえしさ…罠仕掛けとか、バカみたいなことばっかやってたから…。ど、ドニファンの言うこときいて、もっとちゃんと銃を」 ドニ「ウィル、僕は、嬉しかった」 ウィ「はぇ？」 ドニ「僕のために、君がしてくれたこと、嬉しかった…」

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ドニ「本当のことを言うと、僕は…自信がなかった。君がいつ僕から離れていくんじゃないかと、毎日、考えていた。だから…ことさら君に辛く当たってしまったと、思っている」 ウィ「…」 ドニ「そんな君が…あの恐ろしいジャガーから逃げずに、僕のために…。僕のためにと、うぬぼれていいだろうか」

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ウィ「ドニファン…」 ドニ「君は、銃を構えてくれた。それが、どれほど嬉しかったか」 ウィ「ドニファン、なんで…」 ドニ「ウィル。ウィルコックス。ありがとう。済まなかった。君はいつも自分を責めるが、悪かったのは僕の方なのだ」 ウィ「なんで…泣くんだよ、ドニファン…」

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ウィ「お、おかしいだろ、ドニファンが泣くのは。変じゃねえか。ドニファンらしくないだろ、なあ」 ドニ「僕はもう、君の言う僕らしくなくていい。もういいんだ。意地を張っても何も得られないし、それどころか、何もかも失ってしまうところだった。ウィル、君をも失うところだった」

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ウィ「なんで、そこまで、俺なんかのこと」 ドニ「ウィル、覚えているか。僕がまだ第3クラスの時のことだ。最上級生5人とケンカになったな。君はあの時まだ第2クラスで…その頃はケンカにも慣れずに」 ウィ「足手まといだったよ…覚えてる。俺はボコボコにされて、ほぼドニファン1人で戦ってた」