- C1earS0und
- 707
- 2
- 0
- 0
光の粒を放つ大樹を中心として栄える、ひかりのせかい。そこには、さまざまな加護を受けて、たくさんのいのちが生きています。 ひかりのちからを「輝き」に変えて、ひとびとはちいさな「奇跡」を起こします。これがこの世界の、魔法。起こせる「奇跡」は、そのひとが受けている加護に左右されます。
2016-08-19 09:21:23ここでは、学術都市の研究の結果として確認されている「加護」を、すこしずつ記述していきます。 なかにはまだ新説として、認められていない論も含まれますが……それをどう受け止めるかは、それぞれしだい。
2016-08-19 09:22:58・火の加護 火にまつわる加護を得たひとびとです。 燃え盛る炎のように、またはゆらめく灯のように、心のあたたかく強いひとが多い傾向にある、といいます。よくもわるくも、感情的なひとが多いそうです。
2016-08-19 09:23:55魔を退けることにも有効な加護です。重戦士に向きます。 ただし、一時的に退けることはできても、ほんとうの意味でヨナガを倒すことができるのは、ひかりのちからを持つもの、ひかりの子らだけです。 ヨナガとは、このせかいの闇をかたどる魔物。闇を晴らすのは、ひかりの特権なのです。
2016-08-19 09:24:58・水の加護 水にまつわる加護を得たひとびとです。 流れる水のように、流浪の生活を送るひとが少なくありません。流浪の暮らしにも、彼らそれぞれなりの明確な目的が、あるようです。目立つのは、知識の収集を目的とするひとびとです。
2016-08-19 09:25:55水に恵まれない地域では、なぜか水の加護を得る子がすくないこともあり、信仰の対象となる場合もあるようです。 強い癒しのちからとしても、作用します。魔法使い、癒し手に向きます。ただ、自分だけを守ることにかんしては、打たれ弱さも露呈します。
2016-08-19 09:27:12・氷の加護 水は操れませんが、「水の加護」を持つひとよりも、氷の扱いに優れます。 最果ての氷のまちに生まれた子に多く、また、氷のまちで生きていく上ではとても大切なちからです。 だれかを守ること、もしくは、魔を退けることを得意とします。
2016-08-19 09:27:51・海の加護 一般の水の加護に加え、水中でも自在に活動できます。海に近い地域に多いようですが、内陸地で見かけることはありません。 内陸で見かけることがあったとしても、たんに「水の加護」の持ち主として扱われることでしょう。
2016-08-19 09:28:47・風の加護 風にまつわる加護を得たひとびとです。 気ままに、各地を旅するひとが多いようです。水の子らと違うのは、流浪そのものが目的なこと。 その身軽さから、斥候や、軽戦士にも向いています。 俊敏な動きで敵の動きをさばきますが、代わりに少々打たれ弱い傾向にあります。
2016-08-19 09:30:08・空の加護 この加護だけでは風は操れないのですが、翼を得て空を少し飛べます。これは、空の子らの特権です。 また、風の子よりも強く、天候に働きかけることができます。 場を整え、味方が動きやすくすることを得意とします。戦いの場に立ちたいなら、祈り手か弓使いがよいでしょう。
2016-08-19 09:31:59・土の加護 土にまつわる加護を得たひとびとです。 おおらかで穏やかなひとが多いといいます。彼らの多い土地では、豊穣が約束されるとも言われます。 水の子らや風の子らと違い、ひとところにとどまることを好むものが多いようです。 癒しのちからや、守護のちからとして作用します。
2016-08-19 09:32:50・木の加護 植物の成長を操れます。花を咲かせたり、種を芽吹かせたりといったことは、土の子らより木の子らのほうが得意です。 土の子ら以上に、ひとところにとどまろうとする傾向が強いようです。 癒し、支えるちからに強く特化した加護です。戦いの場では、祈り手、癒し手に向きます。
2016-08-19 09:34:18・砂の加護 最果ての砂のまちに生まれた子が持つことの多い加護です。砂を自在に操れます。 砂のまちに生きる上では、ひかりの加護、水の加護に並んで大切にされます。一方、ほかの地域では、この加護の存在自体を知らないひとも、決して少なくはありません。
2016-08-19 09:34:53だれかを守るということに、強く特化した加護です。 おなじ大地から加護を得ている土の子ら、木々の子らの持つような、癒しのちからについては、さほど強くありません。 代わりに、だれかを守ることにかんしては、比類なき「奇跡」を巻き起こします。
2016-08-19 09:36:35・夜の加護 夜目がとてもよくききます。また、なぜか、闇夜の魔物、「ヨナガ」から存在に気づかれず、襲われません。 これは、あまり存在の知られていない加護です。多くの場合、ほかの加護とともに与えられるため、本人がこの加護を受けていることに気づかない場合もままあります。
2016-08-19 09:37:49そして、同時に、この加護を持つことがひとに知れると、冷たい扱いを受ける場合もあるといいます。 「ヨナガから襲われない」という特徴のために、ヨナガの仲間、ひかりの敵であると見なされるためです。 その特徴から、斥候、偵察などを得意とします。 望むと望まざるとに、かかわらず。
2016-08-19 09:38:40・ひかりの加護 ひかりそのものを扱え、闇を照らすことができます。また、ひかりの痕を読み解くことができます。 この加護を受けて生まれた子は、「ひかりの子」として大切にされます。また、この子らは、ほかの加護を持つことができません。 ひかりを用いて闇を祓い、いのちを灯します。
2016-08-19 09:41:21・加護なき子 ──世界のほとんどのひとは、そんなことはありえない、みんながなにかしらの加護を持っている、と信じています。 しかしながら。実際に、加護を持たずに生まれる子、加護の力を扱えないひとが、この世界には、存在しているのです。
2016-08-19 09:43:30彼らの正体は、この世界の真理にふれたもの。加護を受けるがわではなく、加護を授けるがわに立つものたちです。 その特徴を知られることを厭い、隠れて暮らすものがほとんどです。 加護の奇跡は起こせませんが、特殊なちからを数多く持ち、ときには運命さえ変えるちからを発揮します。
2016-08-19 09:44:00加護と奇跡をあつかって、ひかりの恩寵にさずかりながら、きょうもひとびとは生きてゆきます。 あなたにも、ひかりの恩寵が、ありますように。
2016-08-19 09:48:40以下はほんとに雑記。ぐしゃぐしゃ。
ひかりのちからを使わないと生きていけない世界だけど、ひかりのちからを使いすぎると最期には光の粒になって散っていくとか。この世界の死者は文字どおりに星になるのだ
2016-08-19 09:51:27夜の魔物、ヨナガはひかりを食らうから、ひかりのちからを多く使う「ひと」をおもに襲うとか。そうでなければ、闇の底で星屑ほどのひかりを貪ってたりとか。
2016-08-19 09:52:52