【R-18】映の「HolySeeker日和」

「HolySeeker」とは……

ゴディバさん(@5diva)考案の診断メーカーゲーム。
聖人の集う「聖サイド」と堕人の集う「堕サイド」が、辺境に散りばめられた「聖地」を巡って戦う。基本的に一日一回診断を受け、出た結果を元にステータスやアイテムなどが変化する。

詳しくは当ゲームのポータルサイト(http://marie.saiin.net/~liqueur/hlyskr.html)まで。

プロローグ

(「ねぇ～正規く～ん」)
　冒険を終え、リビングでくつろぐ正規の元に映がやってきた。
「おや映さん、どうかしましたか？」
(「えっとね～……、まずはむぎゅむぎゅしてもいいかな～」)
むぎゅむぎゅとは、映のとるスキンシップの基本である。正確には、抱擁と頬擦りを同時にやるようなものである。
「えっ、えぇ……どうぞ」
「ふにゃ～ん」(「ありがと～」)
承諾を受けると、映は嬉しそうに抱きついた。
　しばらく頬擦りをすると、その綺麗なオッドアイを正規に向ける。
(「あのね～、甘奈さんが『ホーリーシーカー』っていう遊びをしてるって聞いたの～。どんな感じのゲームなのかな～？」)
「うーん……そうだね、女の子達とたくさんむぎゅむぎゅできる感じかな？舞台は中世のヨーロッパみたいなところで――」
正規の長ったらしい話を興味津々に聞く映。まるで子供のようだ。
「――とまあ、こういう感じなんだよね」
(「すご～い！僕もやってみたいな～」)
「そうですか、それではご案内しましょう」
(「やった～！」)
遊べる場所に連れて行く正規を、映は小躍りしながらついていくのであった。

初期装備

HP:100/100
聖気:20/100
装備:「短剣(ダメージ-1)」「聖印(聖気減少･淫気増加-1/消費して汚染聖地の浄化)」
呪い:なし

中世風の世界に降り立った映。白装飾に短剣、そして聖印が手首にはめられていた。
(「ふにゃ～ん、ここがホーリーシーカーっていう世界なの～？緑がいっぱいだね～」)
何処に行くかも決めないまま、早速トコトコと走り出した。

特別ルール

映は性別が無意識に変化する体質のため、毎ターンごとにサイコロを用いて、男女どちらで行動するかを決める。

1,3,5→男

2,4,6→女

1日目

出目は「1」。よって男子として行動する

しばらく歩いていると、ある牧場に迷い込んだ。烏賊のような、栗の花のような悪臭が鼻を突く。
(「ふにゃ～っ、変な臭い～！」)
たまらず咳き込む映。その所為で見張り達に見つかったようだ。
「だっ誰だお前は！」
「男だぞ、ひっ捕らえろ！」
「きゃ～っ！」(「や～っ、助けて～！」)
映は怖くなり、その場から逃げていった。

1日目

HP:98/100(-2)
聖気:20/100
装備:「短剣(ダメージ-1)」「聖印(聖気減少･淫気増加-1/消費して汚染聖地の浄化)」
呪い:なし

2日目

出目は「6」。よって女子として行動する

映は夜が苦手。彼女は色が見えないため、光がないと視界はほとんど真っ暗になってしまうのだ。
(「怖いよ～、お家どこ～？」)
手を前に突き出し、フラフラと夜の道を彷徨う。光があればまだいいのだが、残念ながらそんなものはない。
(「や～っ、お腹も痛いよ～」)
段々お腹の下辺りも痛くなってくる。子宮全体をむんずと掴まれ、ぐいっと真下に引っ張られるような感覚だった。
「ふ……ふにゃあぁ～ん！」
漆黒に潜む恐怖に耐え切れず、映はとうとう泣き出してしまった。無理もないだろう、森には怖い動物がたくさんいるのだから。常闇の森の中に、彼女の鳴き声がただただ響いていた。

2日目

HP:98/100
聖気:19/100(-1)
装備:「短剣(ダメージ-1)」「聖印(聖気減少･淫気増加-1/消費して汚染聖地の浄化)」
呪い:なし

3日目

出目は「5」。よって男子として行動する

夜の暗闇が迫る辺境の道。映は家路を急いでいた。
(「早くしないと真っ暗になっちゃうよ～」)
すると右手にある目の前の茂みから、服の肌蹴かけた女性が飛び出してきた。目は虚ろ、どうやら淫気に侵されているようだ。
「ふぎゃあぁ～ん！」
驚いた彼から鳴き声が飛び出た。その声に反応したのか、彼女は舌なめずりをしながら彼に近づいてくる。
(「や～っ、こっちに来ないで～！」)
映は腰抜けた身体を必死に起こし、走って逃げた。

↓