IPPON

2016-06
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秋葉のパパ @papa_akiba

IPPONグランプリ。松本自身が高齢化したこともあり、「大喜利のニュアンスの変化」をリアルタイムで体感する人も減ってきたようで。定義や説明は別の場所で調べてもらうとして、現状の大喜利は「松本大喜利」とでもいうべきか。その前までは 談志大喜利あたりがざっくり分かりやすそう

2016-06-17 09:20:47
秋葉のパパ @papa_akiba

談志大喜利=笑点は団体芸。今で言うと手本の青、冷やすピンク、風刺の紫、お題無視のオレンジ、駄洒落の黄といった具合に役割(キャラ)を事前に分担し、団体戦による起伏で客席の満足度を上げよう、という舞台演芸のパッケージ。 看板も序列もある世界なので、下が上を食いすぎてもいけなかったり。

2016-06-17 09:25:04
秋葉のパパ @papa_akiba

そんな笑点のパッケージを見て、「駄洒落やお題無視が居るどころか、つまらない演者でまでウケてる。頭悪い。客も演者も全部嫌い」と感想を持ち育ったのが松本。 笑点が嫌いすぎて「ごっつ」のアニメの中で虐殺まで行ったこともあったり。 当時の松本の立場は「役割として下側」だったわけで、

2016-06-17 09:27:53
秋葉のパパ @papa_akiba

「上を食うな」というルール自体が枷になっている思いもあったのだろう。 かくして松本大喜利の原則ルールは個人戦(無論演出込みで)となった。 舞台演芸を背景に持つさんまと師匠の居ないDTの仲が険悪になったのも、 この辺のルールの違い、認める認めないにも関連があるように映る

2016-06-17 09:32:13
秋葉のパパ @papa_akiba

個人技座布団争奪戦というテイでやっている団体芸の笑点。 お笑いストリートファイトを「とんち」で決着つけようというテイの松本式。 強調するか卓越するかの揺らぎ幅を形成しつつ今のIPPONに至る、と考えると腑に落ちるかもしれない。 故に松本式IPPONのチェアマンは松本、という理屈。

2016-06-17 09:37:26
秋葉のパパ @papa_akiba

で、本題のIPPON。1)お題の趣旨を守りつつ、2)「NG回答」を避け、3)斜め上の方向に、4)笑える 回答をする、あたりが松本流の守備範囲か。 補足としてNG回答とは、「そこ踏んだら素人だよね」の系統。 突き抜けることに失敗しているベタであったり、ダジャレであったり。

2016-06-17 09:41:08
秋葉のパパ @papa_akiba

談志式の場合、ベタ回答も例解も混ぜていくのに対し、松本式の場合は「序盤の解答によってそのお題の「ヒット/ファール」エリアを暗黙に作っていくことが多い。 そもそもDTは「ベタ=サブい」という表現で先輩の芸を腐らせていく作戦に出ていたこともあり。つまるところ、さんまたけしに挑んでいた

2016-06-17 09:43:50
秋葉のパパ @papa_akiba

で、先述した1~4則をフォローする出場者という意味では、枡野、千原、若林…川島…その他大勢… というより、フォローしてない側を挙げた方が早い。 特に川島はその守備範囲が純松本フォローに最も近く見える。ついで増野千原若林大吉設楽あたりだろうか それ程松本則はスタンダードになっている

2016-06-17 09:50:55
秋葉のパパ @papa_akiba

ノンフォロー側としては、堀内、伊達、もう中あたり。共通しやすいのは「お題の範囲の外側に出ても面白い着地点を持つ」あたりか。 なので、ここでIPPONの見所の図式として、 ・範囲の内側でポイントを稼ぐ ・お題の外側から地場を転覆させる ・外側から来る演者を内側勢が組織でブロック

2016-06-17 09:55:39
秋葉のパパ @papa_akiba

気をつけたいのは、「ただただ滑ってる奴」と「お題の外側からなのに綺麗に着地」の見分けが付き難いこと。結果として、「外から来る演者を内側勢が組織ブロック」に成功すると、「滑ってるだけの奴」に見える。 ホリケンが大当たりor大外しに見えるのはこういう構図から来る

2016-06-17 09:58:19
秋葉のパパ @papa_akiba

判別しやすい方法としては、 升野(バカリズム)が「お前のその解答認めてない」アピールをしていつつ、しかし客が沸いてるとき。 これが成立した場合、非松本式の演者であり、升野が脅威に思っている=実力者であると推察できる

2016-06-17 10:01:47
秋葉のパパ @papa_akiba

IPPONをシリーズ通して見ていると、堀内初登場時以降しばらく、松本は「認めてない」節を連呼していた。しかし、客は沸き。今では変化球の名手扱いとなっている。今の堀内は範囲内且つ一本取れる解答も出し始めており、死角が減るほどの完成を見せている

2016-06-17 10:06:09
秋葉のパパ @papa_akiba

肝心なのは、ノブコブ吉村と堀内は印象が一見ソックリだが、何らかの理由~「堀内則的何か」~の違いで寒いか否かがしっかりと割れており、登場当時の吉村は「外側勢」ではなく「どちらでもない一般の方」になったこと。 何より、堀内を認めなかった反省もあってか伊達に対し味わいを感じる松本がいた

2016-06-17 10:10:52
秋葉のパパ @papa_akiba

で。絶対王者と呼ばれる枡野を覆す可能性を強く感じる演者が一人。 もう中学生。もう中のハイセンスは「ちゃんとお題を経由してるのに、そのエッセンスを内側勢が理解しきれて居ない」ところや、 はたまた全くの外側から客の沸きを得てくるその超柔軟性にある そして、何より、

2016-06-17 10:13:53
秋葉のパパ @papa_akiba

何より、升野が猛マークしているのがもう中。升野の「認めてない」発言の連呼は、松本→堀内の趣旨とかなりシンクロする。 さらに。もう中の解答の範囲は他演者よりも明らかに広い。

2016-06-17 10:17:36
秋葉のパパ @papa_akiba

少々長い例を出すと。少年誌の巻末には「読者投稿ページ」があった。少年誌の購買層を考えると、幼稚な笑い、思考が必要な笑い、はたまた笑えないけど努力賞、勢い等々、なるべく広くの層にリーチをかけて作る。つまり、ハイセンス集団でもベタ集団でもないように、別々の感性を混在させて組み上げる

2016-06-17 10:19:23
秋葉のパパ @papa_akiba

で、その「巻末」を、もう中1人で完成させてしまう脅威の守備範囲を持っているように見える。こうなってくるともう、キャッチは「ひとりジャンプ放送局」である。竜王は生きていたですら二人がかりであり。 放送に出てこない、もう中の没回答がどういうものかすら気になる。

2016-06-17 10:22:27
秋葉のパパ @papa_akiba

放送を見ているだけだと実際の打率がいか程か知らないので、真に才能の塊なのかどうかは判らないものの、持っているポテンシャルが気になる なので、芸暦最年長組のホリケンあたりが「もう中良いね、もっとのびのびしていいし早く本選来いよ」と升野ブロックを突破し、升野との直接対決が見たかったり

2016-06-17 10:26:22
秋葉のパパ @papa_akiba

で、IPPONのくだり最後として、最近のIPPONは笑点式の「キャラ&団体芸」カラーを帯び始めており、それならそれとして見るが、しかし大吉の手が震えるみたいな演出が混じるようだと、 「ものまね王座のラストで優勝者が毎回泣く」的な強い茶番感や温度差を禁じえない。 どっちかにして。

2016-06-17 10:38:06
秋葉のパパ @papa_akiba

一応フォローとして、「秘密裏にひっそり遊んでるオオギリ好きサークルが、定例大会を招待式でこっそり遊んでますよ」という地下組織を一般人がコッソリ覗いたら…みたいなコンセプトがipponGP

2016-06-17 10:42:13
秋葉のパパ @papa_akiba

なので、招待されたこと自体が名誉のラインで、 そこからはあくまでも「貴族の遊び」であると。 優勝者やルールにこだわり過ぎるとコンセプトを見失うので注意。 呼ばれた紳士があくまで紳士的な審査をしていると想像したほうが、 番組としてもスッキリ見られると思われる

2016-06-17 10:44:19
秋葉のパパ @papa_akiba

「私は1%のひらめきがなければ99%の努力は無駄になると言ったのだ。なのに世間は勝手に美談に仕立て上げ、私を努力の人と美化し、努力の重要性だけを成功の秘訣と勘違いさせている」

2015-11-25 13:11:28