オタマの過去「イアスヤットとオタマ」

オタマの過去エピソード
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たゆさい @tayusai

それはオタマがスカイリムに行く8年前のウェイレスト。当時からほとんど姿変わらぬオタマは師匠イアスヤットからの師事を受けていた。 イア「オタマぁ。俺には遠く及ばぬがお前は素晴らしい才能がある。お前なら俺の奥義を少しは使えるはずだぁ」 pic.twitter.com/XF59NDnYRQ

2016-08-22 19:46:35
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たゆさい @tayusai

イア「どうだ?そう思うだろう?お前は天才だ。俺は神だがな。だが天才というヤツは神の領域に近づくことは十分可能なのだ。お前がそれだ。俺が認めたんだ。そうなるんだよ、分かるよな?理解できるよな?完璧究極な俺という存在に認められた事。素晴らしいだろう!なぁ!?」

2016-08-22 19:49:08
たゆさい @tayusai

オ「はは、相変わらず話が長いですねぇ師匠。どうせこれからやるのは貴方のマジカ自慢でしょう?」 イア「減らず口を叩くな! いいか見ろよこの糞木をよぉ。これを今から叩き潰す。俺の奥義だ。お前もいつか出来るようになるぞ。なれ!」 pic.twitter.com/LuwqHeTeVS

2016-08-22 19:53:39
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たゆさい @tayusai

イア「ぬん」 オ「わぁ…流石師匠!すっごいマジカですよ!」 イア「この程度で驚くな。これは俺の全力の何分の1だ?マジカ感知は覚えたな?答えろ」 オ「う~ん、1.01%?」 イア「外れだ0.98%だ!だが流石俺の弟子だな… pic.twitter.com/PIVTFFUvvl

2016-08-22 19:59:06
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たゆさい @tayusai

イア「全くもって俺の想定通りだがお前の成長はかなり早い。これなら2年もあれば立派な魔術師だ。俺を超えるのは無理だがな」 イアスヤットのセリフはいちいち長いのでツイートも余裕で跨ぐのだ。

2016-08-22 20:01:16
たゆさい @tayusai

イア「さあここだ。マジカの流れをよく見ろ、腕だ。腕のマジカだ。ここの流れはどうなってる。一般的マジカ伝達における基礎論第三に則って説明しろ」 そう言いつつイアスヤットはゆっくり腕を木の中に突き入れる pic.twitter.com/dC45uRd29o

2016-08-22 20:05:28
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たゆさい @tayusai

オ「ええとそうですねぇ。第三ならまずマジカ流動の不可逆による一方的マジカ放出現象が発生しているとみるべきかと。その炎、所謂赤マジカの破壊分野が身体を伝うのでそこに基礎論を当てはめて考えた場合赤マジカのベクトルは木の物質に一時的な流動 pic.twitter.com/i82G0tXWfu

2016-08-22 20:14:45
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たゆさい @tayusai

つづき オ「現象を引き起こすものと考えます。どうですか?」 イア「ほほう理論は分かったようだな。いいぞぉ!付け加えるとすれば基礎論に更にマジカ流動応用論第六を含めて考えれば更に具体的なマジカイメージが見えるはずだ。分かったか?」 オ「はい師匠!」

2016-08-22 20:17:48
たゆさい @tayusai

イア「よおし、では放出された赤マジカを一極点に集中する。放出マジカ制御理論第二、これは基礎中の基礎だな。当然わかるだろぉ?」 オ「勿論です師匠。あたしがここに来て半年には理解できましたよ」 会話をしながらイアスヤット木を爆破! pic.twitter.com/JIIAh5NdQH

2016-08-22 20:20:17
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たゆさい @tayusai

イア「さて、理論ばかりうだうだと説明してきたが魔法というのは結局はイメージだ。具体性を求めようとして失敗するのは魔術師にはよくある事だ。理論はおまけだ。覚えなくてもいいぐらいだ。俺は全部覚えたがな。究極存在だからなぁ」 pic.twitter.com/yrsUspVPW3

2016-08-22 20:25:11
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たゆさい @tayusai

オ「ははは、流石師匠。”自称”究極存在を名乗るだけはありますね~」 イア「何だその顔は?俺が心を読めんとでも思ったか?俺をバカにしたか?バカにしたのか?あぁ?」 オ「いやいや良いから次のを見せてくださいよ」 pic.twitter.com/HGnyXXTpYs

2016-08-22 20:31:08
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たゆさい @tayusai

イア「よしならば俺のマジカを見せてやる。その態度を改めるぐらいなぁ。これ見たらお前心から俺を神と崇め恐れ敬い奉る事確実だぁ!」 イアスヤット叫ぶと同時にマジカを強く高める。 オ「おお、確かにすごいマジカですよ師匠!」 pic.twitter.com/UgeOPJ3v1d

2016-08-22 20:34:40
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たゆさい @tayusai

イア「ぬぅらばぁあ!」 イアスヤット地面に溜めこんだマジカをぶつける!すると…! pic.twitter.com/rPSkHnfHtV

2016-08-22 20:38:24
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たゆさい @tayusai

グゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!! オ「うわ、じ、地震!?」 イア「うひゃひゃぁ!俺のマジカは地面も揺らす!どうだこれは初公開だ!効率が悪すぎるんで全く使い道は無いがな!俺の力をアッピールするのには役立つという事だ!」 pic.twitter.com/67gZhADepF

2016-08-22 20:41:35
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たゆさい @tayusai

イア「どうだオタマぁ!俺を神と崇めたくなったろう!」 オ「いやでも師匠。貴方のマジカが天変地異を起こせるレベルなのはあたしはもう知ってますよ。こないだも小規模な嵐を作ってたじゃないですか。だから今更地震じゃ驚きませんよ」 pic.twitter.com/q1WUo6wuYX

2016-08-22 20:43:32
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たゆさい @tayusai

イア「何を生意気な!お前は地震も嵐も起こせんだろうが!お前は天才だが神である俺の領域に到達するには足りんわ!さあマジカトレーニングだ!俺もやるから一緒にやれ!10時間ずっと瞑想しろ」 オ「はい!」 pic.twitter.com/PAH9tUfzGG

2016-08-22 20:47:32
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たゆさい @tayusai

イアスヤットはこの頃から自分の力に自惚れていた。しかし彼は確かにマジカの達人であった。自惚れるだけの修行を己に強いる事でこれほどの力を身につけたのだ。

2016-08-22 20:52:24
たゆさい @tayusai

「決して酔わず、溺れず、マジカを強く御し真に己の糧と成せ」 イアスヤットの座右の銘だ。少々歪んでいたかもしれないが、イアスヤットは確かにマジカを己の糧としていた。自分が究極の存在である事を疑わず、それを実証するために常に自らに修行を課したのだ。いつか神の領域へと登るために

2016-08-22 20:55:57
たゆさい @tayusai

そして自分が認めた弟子の天才児、オタマにもそれを課した。エイドラとなるなら共にだ。永遠にオタマと共にマジカそのものとして生きよう。数百年を生きるイアスヤットはいつしかオタマを愛していたのかもしれない。オタマはそれを理解していた。そしてそれに不快感は抱かなかった

2016-08-22 20:58:03
たゆさい @tayusai

確かに師匠と共にエセリウスへ、自分が愛するマジカそのものとなる。それもいいだろうと思っていた。どこで間違ったのだろう? どこからおかしくなったのだろう? イアスヤットが権力欲を持つようになったのは、タロスを目指すようになったのは

2016-08-22 21:02:23
たゆさい @tayusai

タロスによるタムリエル征服、それが彼をエイドラの地位に着かせた。イアスヤットはそれを目指すようになった。オタマは止められなかった。師匠が離れていく。自分の知る師匠がいなくなる。イアスヤットは権力欲に汚れ、蝕まれ、そして、力に溺れた

2016-08-22 21:04:42
たゆさい @tayusai

それから数年後だ。オタマがスカイリムを目指したのは。サイノッドもウィスパーズも汚れきっている。だがスカイリムなら、かの地ならば自分の好きに動ける。誰にも邪魔されず力を蓄える事ができる。そしていつか、師匠を止める力を得れる。それが、オタマがスカイリムに来た理由である  おわり

2016-08-22 21:12:40