実体験からみる「TRPGななつの約束」

にゅい @lanuit2012

10.GM、大変ですね。あなたにも楽しむ権利はありますが、PLよりは幾ばくか多めに仕事があります。ここまでで述べてきたことは全て、GMとPLの全員が意識して行なうべきことですが、好ましくない事態が起きた時の最終防衛ラインはあなたです。PLさんではありません。それだけはお忘れなく。

にゅい @lanuit2012

最近、他所卓2つにPLとして参加していて、今私がGMをやらせて頂いている卓との、明らかな差にものすごいびっくりすると同時に、呆れるやら、腹立たしいやら。卓が違い、人が違えば、こんなにTRPGって楽しさの度合いが違うんだな、と思う。率直に言うと、ひとつの卓は苦痛とすら言える。

にゅい @lanuit2012

参加中の他所卓2つはDX3と、神我狩のチュートリアル卓。DX3は知り合い程度の人に誘われて。神我狩は「DX3でGMした時、PLとしての貴女には何度も助けられたから」とご指名頂いた。それはとても光栄なことで、それ自体は嬉しい。ただ、参加してみたら、いろいろ話が違ったわけ。

にゅい @lanuit2012

まずDX卓。こちらはPL5人中、3人は身内で、私ともう一人の方（当然、初対面だ）とが新規の参加者、という感じ。開始早々に感じたのは、飛び交う身内ネタ、困惑する新規さん。私はこの程度のことには慣れているけれど、新規さんが不憫でならなかった。

にゅい @lanuit2012

基本的に新規さんが一人でもいたら身内ネタはアウトじゃないの？というのが私の見解。雑談や、雑談のさらに裏とかでやるなら、アウトだけど、まあ目をつぶれなくもない。でも「本編で、しかもRPに交えて身内ネタで1シーン繋ぐ」とか、どういうことなの？って。新規さんの困惑ぶりに、心が痛かった。

にゅい @lanuit2012

そもそも身内ネタって「メンバーは全員身内、かつメンバー全員がよく知悉しているネタ」に限ってセーフなんだと、私は思う。私が所属する身内卓で、ジャンプだのグラブルだのデレマスだの、さっぱり分からない話で私一人残されて盛り上がられて、かなり長期間我慢したんだけど。それは雑談だったから。

にゅい @lanuit2012

だけど、本編のRPにまでデレマスが出てきた。しかも一人は<知識：アイドル>Lv.5とか意味の分からない経験点の浪費。GMが「情報収集ちゃんとしないとヤバいよ」ってレギュレーションで警告済みのキャンペーンで。このGM、殺意がかなり高い。彼がヤバいというなら和マンチに徹してもヤバい。

にゅい @lanuit2012

事ここに至って、私は本気で彼らを叱った。「デレマスでもなんでも結構です、本編には持ち込まないで。RPもです。情報収集しないとやばいって、過去に2人ロストさせたGMが言ってます、なのになんで<知識：アイドル>がLv.5なんですか？協力して情報技能を分担すべきでは？」って。

にゅい @lanuit2012

ふだん温厚で、身内ネタもやんわり笑ってスルーして、否定的な言葉を一切封じ、肯定的な言葉だけを口にし、なにかあれば調停・仲裁役を買っていた、穏やかで物静かと認識されていた私が本気で、長広舌で叱った。その後、身内ネタは激減。だけどこれ、私という人柄を知っている人たちだから有効だった。

にゅい @lanuit2012

他所卓で同じことやったって「なんだアイツ」と思われるのがせいぜい。だから、私は身内ネタに翻弄され困惑する新規さんを必死にフォローしながら、身内ネタに紛れて見えづらくなっているシナリオの本質を、わざわざテキストにまとめてメンバー全員に見える場所にアップロードして、新規さんを助けた。

にゅい @lanuit2012

そも、身内ネタが飛び交い本編やRPにまで影響している事態は、GMが対処すべき。しかし当のGMは見事に身内ネタに乗っかって楽しそうにしている。私はうんざりしつつ、シナリオの本質、本編の中で見失ってはいけない物語の本質を軸に据えて、まとめを執筆した。これもPLの仕事じゃないんだけど。

にゅい @lanuit2012

しかしながら、その後の経緯は私にとって信じがたかった。新規さんは私のまとめをちゃんと読んでくれて、物語に真っ向から立ち向かうスタンスをちゃんと取れるようになったんだけど、他の3人には事件の本質が「まったく見えてない」し、私のまとめも読んでいなかったのだ。一瞥もしていなかったろう。

にゅい @lanuit2012

物語の本質は「歌」。「歌うことを純粋に楽しむNPCヒロイン」と「全ての人に裏切られて歌声を失ったと悲観しヒロインを憎悪するボス」という構図。どう見てもボスが悲観する原因と、過去になにがあったのかをしっかり調べることが要求される物語。しかし身内サイド3人にはこの構図が見えていない。

にゅい @lanuit2012

この構図ならせめて「ボスを色々調べる」くらいは考えついて然るべきと私は思うんだけど、本当に意味が分からないことに、私にしかそれが見えておらず、身内側3人は自己表現RPのためだけにシーンを費やす。新規さんはおろおろ。私が情報収集し、キーパーソンと交渉し、パーティの陣頭指揮を執った。

にゅい @lanuit2012

純粋に歌を楽しんでいたように見えたヒロインにも実は苦しみがあり、ヒロインに嫉妬し憎悪にまで至ったボスにも正当な理由はあった。慢心でなく冷静に分析して言えることだけど、そこまで事態を明らかにしたのは、ほぼ私の指揮あってのことだった（支部長でもなんでもないPC4だったんだけど）。

にゅい @lanuit2012

で、ここまで事態がはっきりして、クライマックスへ向けて幾つか準備をするだけ、となった時。私はわが目を疑った。PC1はヒロインにキザったらしい台詞を放つのに全リソースを消費しており、PC2とPC3は、なんだかいい雰囲気になっていたのだ。新規さんはDX3自体初心者でひたすらおろおろ。

にゅい @lanuit2012

いいですよ？別にPC間の恋愛は私は止めませんし、それも楽しいでしょう、互いに同意が取れていれば。私だって過去にやったことはある。楽しいのも分かる。でも、苦悩するヒロインには気障な台詞じゃなくて苦悩の原因を聞き出す姿勢が必要だし、ボスだって「殴ればいいじゃん」で済むボスじゃない。

にゅい @lanuit2012

この物語は、もうかなり序盤から「ヒロインとボス、個別にしっかり話し合った上で、問題ないと判断したらヒロインとボスとを対面させて話し合わせるべき」というのが明確に見えていた。私はひたすらそれに注力した。そして、これは褒めてほしいんだけど、私一人でそれを成し遂げたんだよ。偉いでしょ。

にゅい @lanuit2012

GMも中盤までは身内ネタとPC2、3の恋愛描写で楽しくなっていたみたいなんだけど、終盤になって「お前らいい加減ににゅいさん一人に調査させてるんじゃねえ」とようやく注意してくれた。ん、だ、けど。身内3人は「じゃあ何すればいいの」。あの、私、まとめ書いてアップしてあるんですけど……。

にゅい @lanuit2012

……もう駄目だ。ここに至って私は決心。GMに相談、根回しの上、私はPC4ながら、GMに微調整してもらって、事実上のPC1をもぎ取った。ヒロイン、ボスと「実は」繋がりがあったことにしてもらって、二人を対峙させ、しっかり話し合わせた。しかし時すでに遅し。二人の食い違いは致命的。

にゅい @lanuit2012

それはそうだ。このGMはシナリオをフラグ式で管理していた。私たちは、最悪ではないけれど、決してトゥルーやハッピー、グッドEDすら望めないルートに突入していたのだから。私のPCは泣きながらボスと戦った。……身内3人はとっても楽しそうに殴っていた。お前らの血の色は何色だ。

鈴目 @C1earS0und

うっかりGMがレスポンス上手だと、身内ネタやら茶番劇やらが盛り上がりすぎて本編放置で収拾つかなくなることあるよね……(自戒) いや、それで「全員が」「不満なく」楽しめているならまだいいんだけど、それにしてもセッション時間は有限だしなー。

鈴目 @C1earS0und

(自分が時間管理苦手なのは自覚があるから、カット用の台詞とかはつねにシーン開始時、あるいは開始前からいくつか考えておくようにしてます)