アイドルスレイヤー#4【レジェンド】part4(完)

𝑪𝒖𝒓𝒓𝒚 @88paksr8623

しばらくして、サワラはようやく話す気になったようだ。｢……今起きてる憑依現象は、みんなセブンスストライク以後姿を消したアイドルが女の子に憑依してるのよ｣ ｢……つまり爆発が憑依に関係してると？｣｢断定はできないけどねー？｣サワラはあっけらかんと話す。25 #ナナニン

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｢でも七咲ニコルは一旦引退したんですよね？ならどうして私に……｣｢まあ細かいことは本人に聞いてほしいけど、もう1回アイドルか、それに関係したことをしたんじゃないの？｣サワラの返答はイマイチ要領を得ない。26 #ナナニン

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｢これは仮定なんだけどね｣とサワラは前置きして、自らの推理を開陳する。 ｢憑依するアイドルはセブンスストライクで生まれた歪みのようなものに1回入って、そこからアイドルの能力だけが憑依するんじゃないかしら｣｢つまり1人でも能力が2つあれば2人扱いになる？｣27 #ナナニン

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｢そういうこと、七咲ニコルは当時の能力と、以後のもうひとつの能力で切り分けられているのね｣物分かりのよい聞き手たるヒメに満足し、サワラは再びコーヒーを味わう。｢あ、もうなくなっちゃった｣ ｢……ってことだがわかったか？｣｢うん｣ハルはなんとか頷く。正直解ってない。28 #ナナニン

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ただ、七咲ニコルというアイドルの後半生を背負っていることはなんとなくわかった。今はそれで十分だろう。｢ごちそうさまでした、おいしかったです｣ ｢そう、カジカもよろこぶと思うわ｣サワラは柔和な笑顔でハルの感謝の言葉を受け止めた。29 #ナナニン

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｢……そういえば、その謎のアイドルとやらは一体何者なんだ？｣ヒメは最後に今まで抱えてた疑問をぶつける。 ｢赤い瞳だったことは覚えてるけど、あとはなにも……｣｢特徴はなし……か｣｢いやー、私は事実を言っただけなので、真実は君たちが見つけるのよ！｣｢知らないのな……｣30 #ナナニン

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｢ま、いいか。ハル、帰ろうぜ｣｢うん、ありがとうございました｣ハルはサワラに頭を下げる。｢いいのいいの、お姉さんの思い出話をしただけだから｣ ｢あ、帰りはしぃちゃんに付いていかせるわね｣｢行きで戦ったやつに守られるとはなぁ……｣ヒメは小さくごちた。30 #ナナニン

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結局、帰りは戦闘もなく、サワラ達を守るしぃちゃん――シー3PO型メカアイドルに護衛されながら来た道を戻った。 ｢姉たちはなにか失礼をしなかっただろうか？｣護衛する"晴海シンジュ"は、どこか愛嬌があった。｢いえいえ、よくしてもいましたよ？ね、ヒメ=サン？｣｢おう｣32 #ナナニン

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｢しかし疲れたな……｣ヒメの呟きにハルは｢ねー｣と反応する。｢ずっと椅子に座りっぱなしで｣ ｢そうだな｣ヒメは曖昧な笑みを浮かべる。｢ハルの今後のことは、明日話して決めよう｣32 #ナナニン

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【レジェンド】完 #ナナニン

𝑪𝒖𝒓𝒓𝒚 @88paksr8623

今日紹介するアイドルは七咲ニコル ゲーム内では世界観を作ったキャラの一人だったり、プレイヤーの分身たる支配人がアイドルをプロデュースするきっかけを作ったり、ナナシス世界の創世神といって過言ではないかと pic.twitter.com/HAeYkAlH5e

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𝑪𝒖𝒓𝒓𝒚 @88paksr8623

ナナシス世界でも既存のアイドル概念を打ち砕いたり、破壊者としての側面も見せていた彼女ですが、引退すると後進の育成に力を注いだとの噂もあり……？ pic.twitter.com/7O4xfe2CLt

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𝑪𝒖𝒓𝒓𝒚 @88paksr8623

えっとですね、本来ならセブンスシスターズについても注釈だの入れたかったんですが、部屋に常温で置いてた酸っぱいヤクルト飲んだらお腹痛くなってですね…… ひとまず今日はここらへんで！ #ナナニン