#twnovel 幸せの壺を奪ってきた。これでもっと幸せになれるとほくそ笑んでいたが、逆にどんどん不幸になっていった。金も人望も失って一人病に伏せっていると壺の持ち主が現れた。「これは返していただきますよ。ありがとう。あなたの幸せをたっぷり吸い取っていい壺になりました」
2016-09-04 23:46:39#twremix @23novel 不幸の壺を押しつけられた。なぜかどんどん幸せになったが、逆に幸せとは何なのか全くわからなくなってしまった。ああ、これが不幸なことかと嘆いていたら「そんなんで不幸とか言うな」って殴られた。
2016-09-04 23:50:02@23novel #twremix 幸せの壺を奪ってきた。これでもっと幸せになれるとほくそ笑んでいたが、特に何も起こらない。よく見ると辛せの壺だった。辛せってなんだよ!
2016-09-04 23:52:36「これは幸せの壺です。幸せを入れてください」と張り紙がされた壺を見つけた。幸せと言われてもなぁ。何を入れたらいいんだ?とりあえずお宝でも入れてみるか。壺の中にお宝を入れる。するとタラララッタ、タッタ―、壺はレベルが上がったとツボから声がした。1 #twremix @23novel
2016-09-05 00:44:54幸せの壺にレベルがある?だとすればレベルを上げたほうが幸せになれるってことか。俺の幸せだけじゃ心許ないから、仲間内を宴会の余興にでも使うからと言って廻してみるか。そうして壺を手にした仲間はある者は元気を失い、ある者はビー玉を失くした。2 #twremix @23novel
2016-09-05 00:47:33仲間内だけで回されていたはずの幸せの壺は、いつの間にか世界中を渡り歩きレベルアップを重ねた。そうして最高レベルに到達した時、虹色の光を放ち砕け 散った。あの壺が誰かを幸せにしたのかは分からないが、あれからも世界に吹く風はそんなに変っていない。3 #twremix @23novel
2016-09-05 00:50:47
#twnovel 夢の出口で獏ちゃんに幸せの壺をもらった。翌日の夜、獏ちゃんが「開けなかったの!?」とびっくりのちしょんぼりしていた。「いいことが起こったのに…」とつぶやくのを聞いて、ほんと開けなくてよかったと確信した。
2016-09-04 23:53:50森の出口でずきんちゃんに幸せの箱をもらった。翌日の夜、ずきんちゃんが「開けなかったの!?」と言ってびっくりしていた。「私のあげた箱をありがたく開けないなんていい度胸ね」どちらにしろ救われない運命らしい。@23novel #twremix
2016-09-04 23:57:30@23novel 夢の出口で獏ちゃんに幸せの壺をもらった。翌日の夜、獏ちゃんが「開けなかったの!?」とびっくりのちしょんぼりしていた。#twremix 「うっかり持ってきちゃった良夢をあげようと思っただけなんだけどな…」
2016-09-04 23:58:36
#twnovel どこかへ行きたいとつぶやいたら、突然目の前に扉が現れた。この扉が「どこか」へ通じているのだと直感した。息をのむ。足を踏み出そうとして愕然とする。動かない。ドアノブに手も触れないうちにやがて扉は消えた。涙がこぼれる。でも私は本当にやっぱりどこかへ行きたいのだ。
2016-09-05 23:35:57@23novel #twremix どこかへ行きたいとつぶやいたら、突然目の前に扉が現れた。この扉が「どこか」へ通じているのだと直感した。勇気を持って入ってみると、水もなく生き物もいない「どこか」だった。ここでは暮らせないと戻ろうとしたら扉は既になかった。
2016-09-05 23:38:58#twremix @23novel どこかへ行きたいとつぶやいたら、突然目の前に扉が現れた。この扉が「どこか」へ通じているのだと直感した。息をのむ。足を踏み出そうとして愕然とする。動かない。いや、動けない、痛い。右足が。ドアの下に、右足が、挟まって、痛い!痛い!早くドア消えて!
2016-09-05 23:43:44何でも願いを叶えてくれる魔人さんにお願いをした。「どこかへ行きたいの」「かしこまりました」そう言って魔人さんは消えてそれっきり音沙汰なし。三年後に現れた。「どこかという場所がなかったので、ある無人島を買い取ってどこかと名付けました。行きましょう」@23novel #twremix
2016-09-08 18:11:23瀬戸内海の無人島の「どこか」にあっという間についた。いや、元無人島だ。今やそこには立派なビルが立ち並び、大勢の人が暮らしていた。みんなニコニコと優しそうな人ばかりだ。「たった三年でこんな街を作ったの?」「そういう事ですね」@marinegumi @23novel #twremix
2016-09-08 18:21:51どこかへ行きたい。願いを叶える魔人に願った。「畏まりました。では」魔人は私の足首をぐいと掴んだ。「え」そして、思いきり空へ放り投げた。「うわあぁぁぁ」落下点で魔人は待っていた。「さて、ここはどこでしょうな。…ん?ご主人?ご主人様ーッ!!」 #twremix @marinegumi
2016-09-09 08:16:44