適切な範囲内で「国の借金」は増やし続ける「べき」なのだ。 ~pseudoctorさんの経済講義~

『借金て、増えたらいけないものじゃないんですか? 国債、貨幣の価値、為替などについて、病理医のpseudoctorさんによる経済の講義です。 週刊pseudoctor
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@Butayama3 続き)価値は下がります。つまりインフレになり、かつ円安になります。逆に言えば、デフレかつ円高の場合は、国民や諸外国が円の価値を過信している状態なので、もっと世の中に出回るお金の量を増やす必要があります。これが「金融政策」の基本中の基本です。そして(続く

2016-10-05 22:12:04
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@Butayama3 続き)もう一つ大事な事、それは「通貨が国の信用度を反映している」とは、何か実体があって価値を持っているのではない、その意味では金(gold)やダイヤモンドとは異なるのです。本来は価値の無い印刷された紙に価値を与えているのは国(政府)なのですね。 続きは又。

2016-10-05 22:13:09
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@_pseudoctor 「何か実体があるわけではない」って、ちょっと…なんだか不安になっちゃいますね。

2016-10-06 08:14:44

10月6日
『価値』の話

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@Butayama3 それでは、バカンスがてら、ちょっと価値の話だけしておきましょう。確かに不安になりますが、そもそも「価値」というのはそういうものです。芸術品や骨董品が典型的ですが、皆が「価値がある」と認めるから、そこに価値が生まれるのですね。もし世界中の誰一人として(続く

2016-10-06 22:12:56
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@Butayama3 続き)価値を認めなければただのゴミになりますし、一部の人だけが価値を認めるのならば「その人達の間でだけ」価値がある事になります。以前「ぶたやま家のお手伝い券」の話をしたのも、そういう意味です。日本銀行が発行する紙幣(日本銀行券)も、世界中が認めている(続く

2016-10-06 22:14:09
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@Butayama3 続き)レベルにおいて、初めて「価値がある」と言える訳です。なので、世界中の多くの人が「もっと価値があるのではないか」とか「それほど価値が無いのではないか」と思えば、それに応じて日本の紙幣(円)の実質的な価値が増減する結果になる訳です。

2016-10-06 22:16:14

10月20日。
『価値』を生み出すための『信用』とは。

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@Butayama3 では「価値」の話から続けます。要するに政府は紙幣を発行して新たに「価値」を作り出す事が出来る。勿論それは打ち出の小槌ではない。無限に価値を生み出せる訳ではありません。だから「信用」が裏付けになっているのです。例えば政府が通貨の量をいきなり1万倍とかに(続く

2016-10-20 22:10:33
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@Butayama3 続き)すると、その価値は1万分の1よりももっと下がるでしょう。何故なら、世界中から「そういう事をする政府だ」と思われてしまい、その分「信用」が減るからです。なので、そうした政府の野放図な通貨発行を防ぐ為に、政府と中央銀行(日銀)が分かれているのです。(続く

2016-10-20 22:11:17
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@Butayama3 続き)紙幣を発行できるのは中央銀行だけであり、政府ができるのはあくまで国債という形の「借金」になっているのはその為です。ただこれは、外から見れば政府も日銀も「国の機関」であるのは一緒です。なので「政府が国債を発行し、それを日銀が(間接的にせよ)(続く

2016-10-20 22:12:04
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@Butayama3 続き)買い取る形で通貨を増やす」というのは、まさしく「国が自らの信用を背景にして価値を作り出している」形そのものなのです。その意味では、実は国債と通貨には本質的な違いは無く、ただ使い勝手に差がある程度だと言えます。さてここで、国債や通貨の価値の背景に(続く

2016-10-20 22:13:25
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@Butayama3 続き)なっている「信用」とは、極めて大雑把に言えば「その国の経済規模や政治的安定度」に比例します。その意味での「日本円・国債」の信用度は世界でもトップクラスであり、その指標といえるのが現在の「円高・低金利」なのです。(次回で一旦終わりにする予定です)。

2016-10-20 22:14:36

10月22日
ついに最終回!
「なぜ、『国の借金』は増やし続ける『べき』なのか。」

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@Butayama3 すみません、ゆうべ続き(最終回)にするつもりが、寝落ちしてしまいました。 今から上げますね(^^)

2016-10-22 22:39:56
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@Butayama3 さて、そろそろ全体のまとめに入りましょう。現在のデフレ不況から脱却する為には通貨の量を増やす事が効きます。その意味で日銀が国債を買い取るのはある程度有効です。何故なら国債よりも通貨の方が使い勝手が良い(流通し易い)からです。しかしここまで述べてきた(続く

2016-10-22 22:41:05
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@Butayama3 続き)通り、実は国債と通貨は本質的には殆ど同じ物です。ですから今の日銀がやっている「国債の買い入れ」は要するに「国債と通貨の交換」に過ぎないとも言え、そこに限界があります。ですから、もし本気で不況から脱却しようという気があるのなら、政府はもっと国債を(続く

2016-10-22 22:42:08
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@Butayama3 続き)発行し、日銀は積極的にそれを買い入れるべきなのです。つまり「国の借金はもっと増やす『べき』」なのです。そして前述した通り国債の信用度は国の経済規模に比例しますから、経済が成長すればするほど「国の借金」の額も増やしていくのが適切です。逆に言えば(続く

2016-10-22 22:43:12
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@Butayama3 続き)「国の借金を減らす」という事は「世の中に出回っているお金の量を減らす」というのとほぼ同じ効果をもたらします。つまり経済は縮小し景気が悪化する可能性が極めて高い。だからこそ「国の借金は増やし続ける『べき』」なのです。ところが世間には「国の借金が(続く

2016-10-22 22:44:15
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@Butayama3 続き)多過ぎる」などと脅す「有識者やマスコミ」は幾らでも居ますが、殆どは無知もしくはポジショントーク(つまり自分の利益の為の方便)です。私に言わせればそんなのは「ニセ経済学」つまり「低線量被曝の害」や「ホメオパシー」「EM菌」などと同レベルです。(終わり

2016-10-22 22:46:21
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@Butayama3 はい、ちょっと時間がかかってしまって申し訳ありませんでしたが(^^)、前提になる知識を一通り仕入れておくと、それら相互の関係から論理的に結論が導き出せるのですね。大袈裟に言えば、それが「学問体系」という事にも繋がると思っています。

2016-10-22 23:00:23
ぶたやま@「ぶたやまかあさんのやり過ごしごはん」発売中 @Butayama3

@_pseudoctor あれえ、これ、国債のことを「借金」なんていうからおかしな話になるだけじゃないんですか…。

2016-10-22 22:52:11