あなたのメイドに【村上さん】

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白色 @whiteeighter

1 最近どうにもこうにも仕事が立て込んで 家のことがなんも出来ん まぁゆうても洗濯掃除くらいやけど たまには美味いメシも食いたいし 洗濯はクリーニングでもええねんけど パンツやら靴下くらいは、なあ? 彼女作んのは禁止されとるし… #あなたのメイドに

2016-06-07 01:53:17
白色 @whiteeighter

2 っちゅーことで 流行ってるらしい家事代行サービスに頼んでみることにした 試しに何日かやってもろて 気に入ったら何ヶ月か契約しよかな 仕事中に掃除しとってもらうとかも出来るらしいけど とりあえず今日は 初期説明と試しの2時間やってもらうことに #あなたのメイドに

2016-06-07 01:53:34
白色 @whiteeighter

3 約束の五分前にチャイムが鳴り招き入れた 『どうも~今日はよろしくお願いします~』 「△△家事代行サービスから参りました、内田詩織と申します。よろしくお願い致します!」 礼儀正しくて良さそうやん せやけど… 『、えらい若い方もされてるんですね?』 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:54:03
白色 @whiteeighter

4 「あ、もし年齢等にご要望あれば承りますので。仰ってくださいね」 『あーいやいや。そーゆうんやなくて笑 すんません、つい…こんな若い子もおるんやなぁと思ってしもて』 「…問題ないでしょうか?では初期説明をさせていただきますね」 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:54:21
白色 @whiteeighter

5 資料と共に簡単な説明を受けたあと 「では本日は何を致しましょうか?」 『ほなとりあえずリビングとキッチン…風呂場の掃除お願いしていいですかね?』 「かしこまりました」 掃除道具を取り出しテキパキと磨き上げていく 1時間もかからず終わってしまった #あなたのメイドに

2016-06-07 01:54:40
白色 @whiteeighter

6 『すごいなあ!やっぱプロは!』 「あとまだ時間が残っていますが、どうしましょう」 『料理とかもお願いしてええんか?』 「もちろんです」 ロクなもん入ってなかった冷蔵庫の残りで ぱぱっと料理を数品作ってもろた 『うわ、美味いな…これも』 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:55:03
白色 @whiteeighter

7 「ありがとうございます」 『どっかで習うん?こーゆうの』 「いえ、研修は一通りありますが…各々のスキルによりますね」 ほな普通にこの子の腕がええってことか 「村上様、ではお時間ですのでそろそろ…」 『あぁ、お疲れさん。ありがとうな』 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:55:30
白色 @whiteeighter

8 「こちらこそご利用ありがとうございました。機会がありましたらまた…」 玄関でお辞儀をして挨拶される 『そや、次もお願いできる?内田さんに』 「…ありがとうございます!事務所に伝えておきます。」 初めての笑顔 週に2回来てもらう契約をした #あなたのメイドに

2016-06-07 01:55:54
白色 @whiteeighter

9 次も俺が居てる時に来てもろて 掃除については触ったらあかんとことか重点的にして欲しいとこ 料理やったら好き嫌いを伝えたりと 色々と話をした 『若いのにえらいなあ、こんな仕事して』 「いえ、単純に他に出来ることが無くって…」 『充分すごいで』 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:56:33
白色 @whiteeighter

10 この子なら信用出来そうやし 来週からは俺が仕事中に合鍵を使ってやってもらうことにした 帰ったらメシはあるわ、綺麗に片付けてあるわ、なかなかええな 何度目かの家事代行の日 次の仕事まで空きがあったから 夜のフットサルの着替えを取りに戻った #あなたのメイドに

2016-06-07 01:56:57
白色 @whiteeighter

11 玄関にある靴を見て そうか、今日は内田さん来てる日やったな 衣装部屋に取りに行き 冷蔵庫から水を取り出して飲む ん…?あの子どこにおるんや…? 寝室のドアが開いてる 寝室は掃除ええから入らんといてってゆうてあるんやけど… #あなたのメイドに

2016-06-07 01:57:19
白色 @whiteeighter

12 中に入ると 寝室の奥のベランダにいる彼女が見えた 『なあ、何して……』 声をかけたら 「えっ?!」 『……これ、どういうことや…?』 ベランダで煙草ふかしとる 「…む、村上様どうして…!」 『そんなもんどうでもええやろ』 #あなたのメイドに

2016-06-07 01:59:08
白色 @whiteeighter

13 『俺が聞いとんのは、お前が何しとるんかや』 「も、申し訳ございません…!」 頭を下げ謝罪する 『寝室も入らんでええ言うたはずやな?』 「はっ…はい」 『客の家で堂々とサボって煙草か。ええ身分や』 「いえ、あの…!違うんですっ」 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:01:48
白色 @whiteeighter

14 『もうええわ、会社の方に連絡するかんで』 「すみません!あの、申し訳ございません…それだけは…どうか…」 俺の腕にまとわりつく 『もう信用出来んわ』 「困るんです…本当に…!」 土下座までしよる なんでそこまで… 「お許し下さい…!!」 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:04:17
白色 @whiteeighter

15 「なんでも…しますから!あの、お金とか以外なら……」 『客の言う事守れへん奴にしてもらうことなんかあらへん』 足元にしがみついてまで許してと懇願してくる 『……なんでもって言葉、女のお前が男にいうたらマズイんちゃうか?』 「…え?」 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:07:31
白色 @whiteeighter

16 綺麗な顔が怯えた表情になる 俺の中の黒い心が鷲掴みにされた 『サービス残業せえや、今日』 「…は、い…?」 分からん顔をして見上げる 『サボっとった分やって帰れ』 「はいっ。それはもちろん…!」 『ただお前は信用ならんからな…』 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:12:52
白色 @whiteeighter

17 『まずはサボっとった分の罰受けやなな』 「罰…?」 まだ土下座の体勢のままの彼女を そのまま押さえ付けて手首を拘束した 服を脱がして さっきまでいたベランダへ出す 「やっ、嫌…っ村上さん?!何するんですか…っ?!?」 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:23:57
白色 @whiteeighter

18 『そんなにベランダ好きなんやったらそこにおれ』 「いやぁっ、こんな…裸でっ//」 顔を真っ赤にして抵抗する 『情けで下着はそのまんまにしといたったやんけ』 ベランダの鍵を閉めた 外からは開けられへんようになっとる ドンドンドンドン!! #あなたのメイドに

2016-06-07 02:26:46
白色 @whiteeighter

19 外からガラスのドアを叩いてるが 無視して仕事へと戻った もう夏やしたいしたことあらへん ___ 数時間後マンションに戻ると 真っ暗なベランダでぐったりしてる彼女 『おい、おい!起きろ』 頬を軽く叩き意識を取り戻させる 「ん…っ」 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:30:21
白色 @whiteeighter

20 なんや倒れてたんやなくて寝とったんかい 図太いやっちゃな 『罰受けてる土地で寝てどないすんねんアホ』 「む、村上さん……もうしませんから…許して下さい…」 いつものキリッとした顔つきでは無くなり 俺にすがりつく 『は?何でもすんねやろ?』 #あなたのメイドに

2016-06-07 02:32:40