連続講義「国際課税の最近の重要問題」最終回、中里実先生の講義
一般的否認規定を置いたからと言って,なんら課税要件が明確になるわけではないので,意味がないというのが中里先生。主税局の立案担当者も同意見だそうだ。必要性を説く学者は妄想を見ているにすぎないと。
2011-02-17 20:18:53個別的否認規定の問題はその形式性で,実質的には租税回避でもなんでもないものが,形式的要件に該当してしまい,課税されたりする。低所得者は争うコストを出せないので,大企業は莫大な資本力をつかって,課税当局と最高裁まで争ってほしいとのことだ。
2011-02-17 20:19:13ゼミでは学生に租税回避スキームの考案をやらせているらしい。(著書にそうかいてある) RT @kamatatylaw: 中里先生はエネルギッシュだね。研究室は楽しそうだ。
2011-02-17 20:37:02あ痛たたた。 RT @kamatatylaw: 自分で租税回避スキーム考えて、身をもって実践して、税務調査に来られて、頭を下げて修正申告したのは自分です。高い授業料だった。
2011-02-17 20:49:57本日の本郷での中里教授の講義、よかったです! RT @would_be_artist: ゼミでは学生に租税回避スキームの考案をやらせているらしい。(著書にそうかいてある) RT @kamatatylaw: 中里先生はエネルギッシュだね。研究室は楽しそうだ。
2011-02-17 22:07:09中里先生の講義は盛況だったみたい。 RT @takemichi01: 本日の本郷での中里教授の講義、よかったです! RT ゼミでは学生に租税回避スキームの考案をやらせているらしい。 RT @kamatatylaw: 中里先生はエネルギッシュだね。研究室は楽しそうだ。
2011-02-17 22:46:09あれだけ熱い感じだと学生もやる気になると思います。ああいう先生に習える東大の学生羨ましい RT @would_be_artist: 中里先生の講義は盛況だったみたい。 RT @たけ 中里教授の講義よかった RT ゼミでは学生に租税回避スキームの考案@kamatatylaw
2011-02-17 23:22:20本日は東大連続講義「国際課税の最近の重要課題」第4回(講師:中里教授)。テーマは「租税回避否認をめぐる裁判の動向」であるが、力点はより根本的な法学のあり方、法解釈のあり方にあったように思う。
2011-02-18 02:07:19「論理の一貫性は重要だが、論理を一貫させることが法の目的ではない。結論が妥当でない一貫した論理は意味がない。」「形式的な法を適用した場合に不都合が生ずる場面があることは不可避であり、その解決は裁判所に委ねられる。」(中里教授)
2011-02-18 02:10:24「法が一定の形式性を有することは必要であり、形式的基準により不都合が生ずる場面=判断を裁判所に委ねなければならない場面が出てくることは避けられない。」「そのような場面において当局と納税者が議論を戦わせ、より洗練されたルールが生まれることこそが法の支配のあるべき姿。」(中里教授。)
2011-02-18 02:13:48「英米法的な発想では、昔から積み重ねられてきたものに大きな誤りは生じにくく、個別の事案で多少の誤りがあっても修正は可能。1人の大天才による革命的な発想が世の中を変えることは有り難い(「知性の濫用」こそ恐れるべき)」(中里教授)。
2011-02-18 02:16:37前半の指摘は学生時代に繰り返し習ったことではあるが、改めて正面から説かれ、日々の業務の取り組みを振り返ると新鮮な思いがいろいろある。また、最後の指摘は法のあり方にとどまらず、昨今抱く政治への思い、期待についても考え直す必要を感じさせられる。
2011-02-18 02:19:44@kasuminato それがいいのか悪いのかは・・・。中里先生は昔から実質を問題にすることが多かった気がしますが、それは予見可能性が小さくなって、納税者としてはやりにくい。裁判所に持ち込んでようやく解決するようルールではなく、本来は明確なルールを法律で作るのが本筋なのでは?
2011-02-18 02:21:14近道はないですし、日々の地道な努力の積み重ねこそが(その1つ1つが直ちに世の中に影響を与えるとかということではないにせよ)世のルールをよくするのだということを再確認できたこともよかったと思っています。
2011-02-18 02:24:16@would_be_artist おっしゃるとおりですし明確なルールはいらんということではもちろんないのですが、あらゆる場面において事前に予測可能なルールを作ることは不可能であり、個別事案における形式的な(また形式的とならざるを得ない)法の適用について(続く)
2011-02-18 02:26:42@would_be_artist それを単にけしからんと捉えたり、立法者ないし行政の怠慢だと嘆くだけでなく、そういった場面が不可避であることを正面から捉えた上で、それでも具体的な結論を導くことこそが「法」のあるべき姿であり、法曹のあり方だという考え方には共感しています。
2011-02-18 02:28:36@would_be_artist advance rulingは有用ですが、課税当局による以上、そこに完全な公正性を求めること自体制度的に無理もあるわけですし。ただ、たとえば、かつてのストックオプションの問題なんかは(結論のみならず経緯も)気の毒だと思っています。
2011-02-18 02:31:22@kasuminato 憲法が刑罰と同じく法律によることとした租税が、課税庁の通達に依拠していたり、立法府を離れた司法の場で解決を図られるべきと聞こえて。完全なルールは存在しないでしょうけど、取りはぐれたらあきらめるのは筋。公平性を持ち出してむりくり取りに来るようなのは・・・
2011-02-18 02:43:47@would_be_artist レベル感の問題だと思うのですが、私の理解では、厳格な租税法律主義を採る中で、「事前に明確にすべき」で議論を終えず、pr現実には事前に適切に仕切れないことを正面からとらえ、そこに司法の意義を見出すという点が中里先生のお考えの魅力ではないかと。
2011-02-18 04:33:41@kenchamam ありがとうございます!今日の私は久々に恩師の講義を聴いて、ちょっとキャピキャピしていますw
2011-02-18 04:35:12@takemichi01 素晴らしい講義でしたよね。個別の解釈論はあるいは論文を拝読するので足りるかもしれませんが、今回の講義はいずれも(といいつつ欠席した回もありますが)講義ならではでした。
2011-02-18 14:40:41