とうらぶ 残穢パロまとめ

モーラベちさ @ino_chisa

「勿論他の本丸の刀剣枠にだって限りがある。一纏めに送ることは出来ないのだろうね」長谷部と青江が交互に語る。「最も刀自体そう残っていなかったようだ。ここに記してある、蜂須賀、和泉守、そして･･･もう一人は読めないが」だが誰もが憶測はついた。そしてそれを裏付けるよう、挙手する者がいた

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「きっと生き残ったのは僕です」秋田藤四郎の声は絞り出したように細かった。「この日記は、僕の字だからです」黄ばんだ本を取り上げる、小さな指も震えていた「･･･此処にいた僕が、これを･･･」消える言葉。堀川がそれを補う「今日の演練での、あの三振りはもしかして、その彼らだとしたら」

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「怪異が反芻している」青江が囁いた「燭台切光忠、君野菜の虫食いを気にしていたね」「ああ。有機野菜というのはそういうものだけど、あれは･･･殆ど意図的なまでの傷だったね」長谷部が続く。「歌仙兼定、お前もそうだな」「気の毒だよ。向こうの僕は一体どのような名物を損なったのか･･･」

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「だが俺達は本丸に刀を向けてはいないぞ」「今はまだね」源氏兄弟の反論に続き、御手杵が身を乗り出した「ところで一番初めに書いてあったこれ、鯉がいるってあるよなあ。今の池にはいないだろ。本丸が空きの間に、死んじまったか？」「俺の写しだって現れてない。皮肉な冗談だ」山姥切が吐き捨てる

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「この本丸と、僕たちのいる本丸が、もしかしたら別の場所だからかも･･･」先程黙ったきり顔を伏せていた秋田が、不意に声を上げた。別の己を襲った不幸にめげていたのかと思いきや、先程の日記を慎重に調べていたらしい「僕ならきっとアレを作ると思って。忘れない為に･･･」革張りの表紙を捲る。

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そこには一枚の紙が挟まっていた。「隠れ場所の地図を」広げたそれには本丸の間取りが描かれていた。大分簡易的ではあるものの、よくよく見れば、この本丸大分造りが異なっている。「先程出来たばかりの仮定を覆すようで悪いけれど･･･僕も秋田藤四郎が正しいと思うよ」青江が続く。静かな声だった。

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「仮定とは？」「この日記が『先住者』が残していったというくだりさ」地図に視線を落としながら青江は呟く「僕が言った『前の住民達はどこへ行ったのか』とこの日記に書かれた彼らの行く末はイコールで繋がらないのさ。繋がるわけがない。原因不明の怪異が起きた事故物件に政府が僕らを送るかい？」

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青江の顔にはいつのまにか笑みが戻っていた「だからこそ怖いことがある」しかしその笑み穏やかなものではない、戦場で敵に向けるような、鬼気迫る笑みをしていた「僕らにも個体差というものがある。怪異に対する反応もまちまちだろう。それはいいんだ。それでも危惧するものが、ただ一つ」顔を上げる。

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「━━━━いなくなる」青江の、普段は隠されている右目までもが顕に細められる「だがそれに気づけないこともある。例えば･･･部屋から一歩も出ず、誰とも顔を合わせることがなかったら」皆、青江の視線を我知らず追った。行灯に照らされた、萌黄色の影。「･･･既に初日にいなくなっていたことに」

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秋田の日記がふいに捲れる。無風の座敷で。それはまるで持ち主の悔恨をなぞるかのように「･･･この日記は箪笥の後ろから見つけたんじゃない。君が持ってきたんだろう」或いは警鐘を鳴らすかの如く「怪異を現実と繋ぐために」最後の頁が捲られた 『■日　　ふえている』 萌黄色の影が笑った。

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【移動申請願】××年××月××日本丸におい■の刀剣男士の失■、及び■■■により現状にお■る任務遂行が極■て困難であ■■。よって、審神者■■■の本丸移動申請を受理し■■。但し他サーバー■用■■ない場合、各刀を他本丸に分割しその権利を―― 【Aルート：終】

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残穢パロじゃなくね！！！！！！！？？？？？？？？？？？？？？(お供が蔵で寝る！のとこまでしか考えてなかったのに勢いで続けてしまった)

モーラベちさ @ino_chisa

すっごいうるさくてスミマセンでした･･･しかもなんか五時間ぶっ通しで書いてた･･･なんだこの日曜ホラー劇場は･･･腹減った･･･

モーラベちさ @ino_chisa

多分本家の残穢みたく、延々と続いてゆくし、逆に元を辿れば延々と遡れます。だから怪異に屈した本丸もあれば、回避できた本丸もあるはず。この本丸や日記の本丸も何に穢されたのか後にどう続くのか、また別ルートで幾らでも書けると思うので、いつかちゃんとまとめたい･･･

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少なくともあかずの間と鶴丸の嗅いだ『酷い臭い』と秋田の一番仲良しの『あの子』あたりは繋げたい

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昨日の残穢本丸、沢山ご反応頂けて嬉しかったのですが、途中でリプ止めてスミマセンでした！何故途中で止まってしまったかというと･･･

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急に左隣の窓に人の気配を感じ、だけどここは二階だからそんな筈ない気のせいだとパソに向き直った瞬間、バチン！という音と共に…眼鏡が… pic.twitter.com/4QJvljPaL6

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因みにこのツイートの間が空いてしまったのも、今の今まで突然通信障害が起きてツイート出来なかったという pic.twitter.com/kfyAtem5m5

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そんで昨夜は恐怖通り越して激怒したので気配に向けて「常識で考えろ！！！！！！！！」とシャドーボクシングしまくってしまくり過ぎて疲れて寝たというオチ

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まあ見ての通り家用のボロボロ眼鏡なので普通に寿命かも知れんのですが、これが霊障ならリットルで塩を飲ますし最高裁まで付き合ってもらう

モーラベちさ @ino_chisa

蝉゛が゛窓゛辺゛で゛暴゛れ゛て゛る゛！！！！！！！！！！！！！

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昨日の100000000000000000000倍怖い！！！！！お前何時だと思ってんだ寝ろ！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！！

モーラベちさ @ino_chisa

先日の残穢パロ(というかオマージュ？)本丸怪談、２回目またダラダラ呟きます！１回目はこのツリー→twitter.com/ino_chisa/stat…

モーラベちさ @ino_chisa

サーバーの緊急調整とかで急遽別サーバーの本丸に一時移転になった刀剣男士達が、一見広いながらも至って普通の日本家屋に越してきた初日から五虎退の虎は天井を見て唸るし、浦島の亀は懐から出てこなくなるし、鳴狐のお供も「わたくしめは蔵で寝ます！座敷には上がりたくありません！」とか逃亡する

2016-08-07 19:40:10

モーラベちさ @ino_chisa

「可愛い弟でした。私はどの弟も皆平等に愛していたけれど、あの子は顕現の条件が難しく、遂にこの本丸には一振りしか現れませんでした。初めてあの子が隊長に選ばれたあの日、私はあの子にこれを渡したのです。無事に帰ってくるように。だけど――帰ってきたのは、これだけでした･･･」

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蝉の声が雨の如く降りしきる。出陣の帰り。緑深い山奥で発見した、そこに存在するには不相応な家屋を、部隊員は訝しげに一望した。「辺りに集落なんてなかったよね」蛍丸が見回す「然様、次いでこの時代に建てられたものにしては、些か不自然な外観よ」手持ち無沙汰ゆえか、蛍丸を肩に載せた岩融が呟く