五十物語まとめ【フォロワー50人突破記念企画】

【超低浮上】妖怪知識を呟く杵＆姥bot @hollowginenba

【概要①】 ・うちの本丸に居る刀剣男士が順番に50の話をしていく。内容については怪談や都市伝説、創作話なんかだが、どれも総じてホラーと呼ばれるものだ。耐性がないなら、１週間ほど俺たちをミュートしておいた方がいいだろう。 ・怖がりやら遠征やらで出ない奴も居るけどそれは勘弁な～

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【概要②】 ・基本的には、話の途中でその刀剣男士に話しかけても構わない。だが、話の流れを止めてしまう程リプをするのはやめてほしい。 ・話の内容だけど、主が又聴きした話とかがほとんどだ。怪談や逸話は出典関係がややこしいから少ないけど許してやってくれよな～

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【概要③】 ・話を聴いていて気分が悪くなったり、変な気配がしたら無理せずツイッターを離れた方がいい。百物語の半分しかしないとは言え、呼びやすい体質の人はそれでも呼んでしまうそうだからな ・雰囲気が欲しくても暗い中やったりすんなよぉ。目悪くすんぞ～

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【概要④】 ・８月１５日までの夜８時から３時までの７時間の内で不定期に開催する予定だ。始まりと終わりはうちの主から一言その通達ツイートがある。 ・話が長くなる時は、リプで続けて話してくぞぉ。もし聴きそびれた話があっても出来るだけ遡れるようにするから、焦らず気ままにしてくれよなぁ

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杵：おぉ！？企画か、待ってたぜ！ 姥：五十も出来るのか・・・？とにかく、遠征組が帰還したので今からやるそうだ。深夜も深夜だから、無理せず日が昇ってからＴＬを遡ってくれればいい。 杵：じゃあ一番手は誰だ～？ 浦島：おれおれー！一番乗りだー！

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一：『泣いてる』 これは主さんが未だに悩まされてる現象らしいんだけどさー。リビングでテレビ見てたり作業したりしてると、時々天井からポタって、水が滴ってくるんだって。最初は雨漏りか何かだと思ったんだけど１階なのにおかしいしなってずっと不思議に思ってたって主さん言ってたんだ

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一度主さんの両親に相談したけど「そんなことあるわけない」って一蹴されちゃったんだって。主さんも大雑把っていうか、細かいこと気にしない性質じゃん。「気のせいか」で済ませてスルーしてたんだって。そんな主の家に従兄弟一家が遊びに来たことが何年か前にあったんだって

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従兄弟夫婦にはその時３歳になる男の子が居て、主さんにすごいなついたみたいなんだ。主さんもすごい可愛がってさ。その子とリビングで一緒に絵本を読んでた時に、いつもみたいにポタって水が滴って頬に落ちてきたんだって。なんとなく気になって頬を拭ったらそれを見てたその子がきょとんとしたんだ

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「お姉ちゃんどうしたの？」って話しかけられて、主さんは「なんでもないよ」って返したらしいんだけどさ、「泣いてるの？」って聴かれたんだって。「泣いてないよ」って返したんだけど、それでもその子は「お姉ちゃん泣いてる」って言うんだよ

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主さんは気にせず、絵本を読み始めたんだけど、その子が絵本への興味を失っちゃったみたいでじっと主さんの方を見てる。「お姉ちゃん元気だよ泣いてないよ、だからご本一緒に読もう」そう言った主さんの頬にまたポタっと水が落ちてきたんだって

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それを見たその子が「泣いてる」って指差したんだって。主さんの頭の上を。思わず「誰が泣いてるの？」って主さん聞いたらその子、指差したまま、主さんの顔のずっと上を見つめながら「お姉ちゃん。泣いてる」。 それ以来、主さんは頭上で泣いてる女の人が誰なのかが気になってるんだって。

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浦島：うーん、一番手の話にしてはインパクトがなかったかな～？青江さんみたいにうまく話せたらよかったんだけどなー 杵：いやじゅうぶんです 姥：相当にやばくないかそれ 浦島：でも害はないしって放置みたい。一回舐めて見たら涙みたいに塩辛くてぞっとしたって言ってた 杵：むり

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薬研：なんだなんだ、手杵の旦那。意外と怖がりなんだな？ 杵：うえぇ～こういう未解決な感じ苦手なんだよお 薬研：んじゃ、次は俺っちがいくとしようかな。俺っちのは一応解決してる話だぜ 姥：それじゃあ薬研、頼む 薬研：おう、任せな

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二：『アルコール消毒』 薬研を通した俺っちの話だからアルコール消毒ってのも安直か？まぁ、これはある看護師が働く病院での話だ。病院が激務ってのは知っての通りだと思うが、夜勤当直の看護師はコールが無い時は昼間の備品の補充をやったりするらしい。アルコール消毒の綿とかがまさにそれだな

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看護師のマナミさんはその日夜勤でアルコール消毒用の綿を補充してたらしいんだが、途中でアルコールを切らしちまった。いつもは鍵のかかった備品棚に予備があって、それを出すらしいんだが、昼間に予備を使っちまったみたいでそれがなかった。仕方なく、別棟の薬品倉庫まで取りに行くことになった。

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夜中の病院ってのは最初は怖いもんだが、看護師５年もやってりゃ慣れるもんで、消灯後の真っ暗な廊下を懐中電灯一本で歩いて無事薬品倉庫でアルコールを確保できた。その帰り道だ。倉庫に行くのに通ったのと同じルートでナースステーションまで帰ろうとしたんだが、なにやらおかしい。

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処置室のドアの隙間から、うっすらと明かりが漏れてやがるんだ。行きの時には点いていなかったはずなのに見逃したのかと、電気を消すためにマナミさんは処置室のドアに近付いた。すると、アルコール消毒の、あの目鼻に効く匂いがツンとドアの隙間から漂ってきやがる。

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外来の患者か何かを当直の医師が手当てしてるのかと思ったマナミさんはそのままナースステーションに戻って、アルコール消毒綿の補充を終えた。その作業を終えた頃に巡回から帰ってきた同僚に、何気なく処置室で誰かが手当てしているって話したらいんだが・・・

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「外来？来てないよ」同僚も、宿直で休んでいた医師も首を振ったっつうもんだから、じゃあ電気の消し忘れかとマナミさんはまた懐中電灯片手に処置室まで戻ったんだと。明かりが漏れていて、ドアに手を掛けようとしたその時、「ちくっとしますね～」処置室の中から確かに聞こえたんだと。

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今ドアを開けて手元が狂ってはいけないと、マナミさんはドアに手を掛けたままそっと中の気配や音を探ったんだが、どうにもそれがない。幻聴か、はたまた別の部屋の声が漏れているのかとドアから耳を離そうとした時だ。「ちくっとしますね」 ドアに当ててない方の耳元に囁かれたんだと。

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必死でナースステーションまで逃げ帰ったマナミさんは同僚や当直医師に今あったことをありのままに伝えた。そしたら全員「よく逃げられたね」と青い顔をしたらしい。 処置室では昔、注射が苦手な看護師が居て、夜勤のたびに練習していたんだが、過労で倒れてそのまま処置室で亡くなったそうだ。

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その霊が時々処置室で注射の練習をしているらしいんだが、その霊に出くわすと必ず首元をちくっとされてその場で倒れて高熱に魘される。だがマナミさんは無事逃げ帰った。だから、「よく逃げられた」と褒めたってんだな。その後、徘徊癖のある患者がちくっとやられたせいで御祓いをすることになって

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それ以降は処置室には何も現れなくなったらしい。ただ、マナミさんは今でもふと疑問に思うんだと。どうして注射するだけなのに、部屋から匂いが漏れ出てくるほどアルコールを使ってたんだ？・・・ってな。