花見で いちゃこら?

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大倉組 @ohkuragumi

① 今年も、この季節がやってきた 毎年恒例、お花見会 花見はいいけど一番、憂鬱なのは その幹事役… 若手の中からクジ引きで決められる 「今年は誰やろな~?」 同期の大倉が、顔を覗きこんできた 『うわっ//』

2015-05-08 20:04:07
大倉組 @ohkuragumi

② 「うわっ、て何なん!」 『だってビックリするでしょ!?』 ビックリ、というより ドキドキ、の方が大きい私 “今年の幹事は大倉と〇〇” 「マジかよ~」 落胆する大倉 『まぁ頑張って!!お相手、可愛い子 だし、いいじゃな~い』 なんて冷やかした

2015-05-08 20:04:33
大倉組 @ohkuragumi

③ 一緒に選ばれたのは、新人の子 大倉と幹事が出来ると大喜び チクッ//と胸が痛む 冷やかしの私の言葉に大倉は 「そやな~、それを楽しみに 頑張るか~」 なんて言って笑うから 余計に切なくなった 〝好き〟 なんて言えない 私なんて、ただの同期としか 見ていないんだから…

2015-05-08 20:05:13
大倉組 @ohkuragumi

④ お花見宴会 当日 天気も良くて、まさにお花見日和 開始時間はPM5:00 30分前に到着した私 気の早い上司達は、いつから 来てるのか、ホロ酔い状態 幹事の大倉は… 「〇〇ちゃ~ん、 コレ持ってってな~」 “はぁ~い!” 楽しそう…

2015-05-08 20:05:56
大倉組 @ohkuragumi

⑤ 『お疲れ様』 一応、二人に声をかけて、敷かれた シートに腰を下ろす私 「お前、来るの遅いわ!!」 そう言って私の背中を押す 『えっ?』 「少しは早よ来て、手伝えや~」 『何で~?私、幹事じゃないし~』 話しかけてくれた事が嬉しくて 気持ちが少し上がった

2015-05-08 20:07:10
大倉組 @ohkuragumi

⑥ 「同期が大変なんやから 少しは気ぃ使えや~」 『気ぃ使ってるじゃない~。 可愛い子と二人で仲良く 出来るようにさ~?」 何て皮肉たっぷりに言うと 「そか。それなら許したるわ~ おかげで仲よ~う、しとるわ」 心にグサッ//と突き刺さる言葉 また気持ちが下がる

2015-05-08 20:07:45
大倉組 @ohkuragumi

⑦ 全員が集まり、宴会開始 先に来ていた上司達は 既にベロベロに酔っている ゛ほら!大倉も飲め、飲め~″ 絡まれ次から次へと 飲まされてる大倉 そんな大倉の横には、あの子が しっかり座っている こんな光景、見たくない… 二人に背中を向けた

2015-05-08 20:08:14
大倉組 @ohkuragumi

⑧ 日も暮れて夜桜に変わる ふと気づくと大倉の姿がない 周りを見渡して見ると 離れた場所の桜の木を背に 座っていた。 月明かりに照らされた 桜と大倉の姿 あまりにも綺麗で、吸い込まれる様に 近づいて行った 『大丈夫…?』 そう声をかけた

2015-05-08 20:08:48
大倉組 @ohkuragumi

⑨ 私を見上げる大倉は 「探しに来てくれたん?」 甘えたような声にドキドキする 『あっ、見当たらなかったから…』 そう言うと 「あっついわ…」 上着を脱いでシャツのボタンを開ける チラリと見える肌が妙に色っぽくて 何だか恥ずかしくなる

2015-05-08 20:09:20
大倉組 @ohkuragumi

⑩ 『これ…飲む…?』 ドキドキしながら ミネラルウォーターを差し出すと 「気ぃきくやん、さすが同期」 また同期って… ドキドキした自分がバカらしく思えて 『同期、同期って、私にも 名前があるんですけどね~』 ちょっと、ふて腐れてみた

2015-05-08 20:09:47
大倉組 @ohkuragumi

⑪ すると、立ちつくす私の手を引っ張り 隣へ座らせる 「〇〇?」 呼ばれた事がない下の名前を 呼び捨てにされて、肩を抱き寄せる 『な、なに!?』 鼓動が早くなる 大倉は肩を抱き寄せ、黙ったままで… この状況に戸惑う私 すると、いきなり

2015-05-08 20:10:50
大倉組 @ohkuragumi

⑫ 「お前も、暑ない…?」 こんな事されて 暑くならないはずがない 誰のせいよ… 「脱げよ…」 なんて耳元で囁いて、私の上着を スルッと脱がし、シャツのボタンに 手をかけた 『ちょっ…ちょっと…!! 何してんの…!?』 ボタンを外していく、大倉の手を 止める私

2015-05-08 20:11:40
大倉組 @ohkuragumi

⑬ 「俺らも、盛り上がらへん…?」 そう言って唇を塞がれた 『んっ//』 慌てて引き離すと 「イヤなん…?」 少し寂し気に言う大倉 イヤな訳がない だって私は大倉の事が… だけど、こんな所で… 『ほら、みんな待ってるし』 話をそらす様に言うと

2015-05-08 20:12:09
大倉組 @ohkuragumi

⑭ 「みんな酔うてるし、 分からへんて…」 『でも、ほらあの子、 待ってるかも知れないでしょ…?』 一緒に幹事をやってた、あの子 大倉の姿が見えなくなって ずっとキョロキョロ探していた… 「そんなん、どうでもええわ。 お前が探しに来てくれたやろ?」 そう言い、また唇を塞ぐ

2015-05-08 20:12:36
大倉組 @ohkuragumi

⑮ どんどん深くなっていくキス 心も身体も溶けてしまいそうになる だけど酔った勢いなんて… 大倉の胸を叩くと唇が離れる 「ゴメン…。 夢中になってもうたわ…」 何て照れたように言う 『こんなの…イヤだよ…』 そう言うと 「俺とじゃ、あかん…?」 潤んだ目で言う

2015-05-08 20:13:09
大倉組 @ohkuragumi

⑯ 俺とじゃ、あかん?なんて どうゆう意味か分からなくて 『あかん…?て、何それ…』 問いかけた じっと私の顔を見つめる大倉 「ハッキリ言わんと分からへん…?」 恥ずかしくて目をそむけると そっと私を抱き締め 「好きやねん… 少しは気づいてや…」 耳許で囁く

2015-05-08 20:13:40
大倉組 @ohkuragumi

⑰ 〝好きやねん…〟 その言葉に心臓は高鳴るばかり 言葉が出ない私に 優しくキスを落とすと 「もう我慢出来ひんわ… 酒に酔うより、お前に酔いたいねん」 何て言われたらキスのつづきは……? あなたなら、どうする…? pic.twitter.com/J8j2LneD3L

2015-05-08 20:15:05
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