- Uroak_Miku
- 1130
- 2
- 0
- 0
1)『スター・ウォーズ』がワーグナーのオペラの技法を使っていることは有名です。「ライト・モチーフ」といって、主役級の登場人物にそれぞれ旋律をつけるのです。
2016-10-08 02:05:312)ルーク、レイア、オビワンにそれぞれ旋律がつけられています。ハン・ソロにはなかった。意外なことにこの第一作ではダースベイダーにも旋律らしい旋律はついていませんでした。 pic.twitter.com/xo9BSGUlxg
2016-10-08 02:08:213)ルークの旋律は、今更紹介するまでもないほど有名です。♪ドーソーファミレドーソ♪ 「ドレミファソ」でできています。
2016-10-08 02:10:274)レイアの旋律は ♪ソミミー、ファッファミレー♪ つまり「レミファソ」でできている。ルークの音階「ドレミファソ」からドが抜けています。女の子だから。youtu.be/60S2fBoidwo(1:42から再生してください)
2016-10-08 02:21:325)オビワンは ♪ラーレーミーファソファーラー♪ だから「レミファソラ」音階。youtu.be/TeAhufjbsag 「ラシドレミ」と同じ音列なので音階そのものがもともと短調的です。
2016-10-08 02:22:056)ルークの旋律はド↗ソつまり長調の完全五度上昇で始まる。雄々しさの響き。レイアのはソ↗ミつまり長調における短六度の上昇で女性的、オビワンのがラ↗レつまり短調の完全四度上昇で内省的・東洋的。
2016-10-08 02:34:50短六度→長六度
8)面白いのはオビワンも「ド」がけっして鳴らないことです。老人なのでもう立つものが立たないのでしょう。そういえば決闘シーンでダースベイダーにも揶揄されていました。
2016-10-08 02:37:469)三者共通するのは、連続する音の連なりが分散されて旋律ができている点です。ここを指摘したものは過去目にしたことがありません。
2016-10-08 02:39:0511)以上、作曲技法の視点からこの古典スペースオペラを楽しんでみるのも楽しいので楽しんでみましょう。youtu.be/eRgsMKu8oNA
2016-10-08 02:42:3112)補足。レイアの旋律がソ↗ミつまり短六度だから女性的なのはなぜかというと、この音程は同時に短三度音程だからです。短調の音程。もし長三度なら長調の音程。旋律全体は長調だけど短調音程で始まる。はつらつとした女性イメージが演出されるわけです。
2016-10-08 02:45:55短六度→長六度
オビワンの旋律ですが違う分析ができそうです。後日。