366日※重なる想い※

HYの366日を題材にした第2幕
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大倉組 @ohkuragumi

50)366日※重なる想い※ 「あん時な?お前に、、冗談やろ? って、言われたやんか、、、?」 言ったよ…。 本気だった。なんて聞かされて まだ信じられないけど後悔してるよ。 「そやから…意地、張ったんよ」 『、、、意地…?』 何それ。何の意地なの。

2015-12-02 23:22:52
大倉組 @ohkuragumi

⑤①366日※重なる想い※ 「おんなじ相手に、2度も振られるん なんて、、カッコ悪いやろ…」 だから、それは… 「そやから友達でええ、って思って 諦めたんよ、」 諦めた。 そんな言葉を聞いたら、抑えてた感情 が込み上げて 『ゎ、私だって、、、』 「ん、、、?」

2015-12-05 22:21:58
大倉組 @ohkuragumi

⑤②366日※重なる想い※ 『、、忠義が、本気だったなんて、 思ってもいなかったし、、、 、、、私だって…私だって…』 瞳が潤んでくる 『あの時、、本当は、、、 本当は嬉しかったんだから…』 今だって… こうして、また会って やっぱり忠義の事が…

2015-12-05 22:22:46
大倉組 @ohkuragumi

⑤③366日※重なる想い※ 『、、、だけど忠義、 本気なのか分から「ゴメン…」 涙を浮かべる私の肩に腕を回して 引き寄せて 「俺ら…両想いだったんやな… ゴメンな……」 そう謝る忠義 どうして…? どうして謝ったりするの…?

2015-12-05 22:23:25
大倉組 @ohkuragumi

⑤④366日※重なる想い※ 「俺がもっと、ちゃんと言ってりゃ 良かったんやな…ゴメンな…? 俺の押しが甘かったんやな… 失敗したわ… お前の気持ちも、ちゃんと気づかんで ほんま、、、ゴメンな…?」 忠義だけが悪いんじゃない。 素直になれなかった私だって…

2015-12-05 22:24:12
大倉組 @ohkuragumi

⑤⑤366日※重なる想い※ 込み上げた涙がボロボロと頬を傳う その涙に優しく指で触れて 拭ってくれる 「なぁ…。そんなん、、 泣かんといてや… 俺…お前の笑ってる顔が1番、 好きやねん…」 そう言う忠義の瞳も潤んでいて

2015-12-05 22:24:44
大倉組 @ohkuragumi

⑤⑥366日※重なる想い※ 「俺まで、つられそうやろ…」 そう言って私のおデコに 自分のおデコをくっつけてきて 「、、、なっ、?笑ってや…」 って微笑む忠義。 笑うどころか、あまりの至近距離で ドキドキするだけで 『、、、あほ…』 上手く笑えなくて苦笑い

2015-12-05 22:25:25
大倉組 @ohkuragumi

⑤⑦366日※重なる想い※ 「アホやな…。 俺、、、ほんまにアホやわ…」 そう呟いたと思うと 「、トイレっ、!」 えっ、、、?トイレ? 思わず吹き出した。 でもそのお陰で、 沈んでた空気も変わった。 もしかして…、わざと…? 私を笑わすため…?

2015-12-05 22:25:52
大倉組 @ohkuragumi

⑤⑧366日※重なる想い※ ずっと我慢しとった。なんて 笑いながら戻ってきて 「あんな、?2回やなくて、 3回やったわ」 って、私に振られたのが3度だと言う その3度目は、忠義がこの街を離れる 時だったらしく 「お前、、、ほんまに来んかったし」

2015-12-05 22:26:35
大倉組 @ohkuragumi

⑤⑨366人※重なる想い※ 「今度こそ、って思ってたんに」 そう言うと私の手を両手で包み込み 「もう1回だけ…、 チャンス、、くれへん…?」 手を包む力が強くなる 「今度は、ちゃんと、伝わるように 言うから……」 そう言って、この街に戻って来てから の事を話し始めた

2015-12-05 22:27:30
大倉組 @ohkuragumi

60)366日※重なる想い※ あの日、忠義と会ったのは 偶然だと思っていた。 でもそれは、本当の偶然ではなく 私が毎日のように、あのコンビニに 立ち寄る事を知った上での偶然だった この街に戻って来たのは半年前 と言う忠義。

2015-12-05 22:28:02
大倉組 @ohkuragumi

⑥①366日※重なる想い※ 同級生から私の職場を聞き、 仕事終わりの私を、近くで 待っていたらしい。 声を掛けようとしたら、 男と一緒に歩いて行った。と言う 「男、おるんやな、思って 声、かけるの止めたんよ、」って。

2015-12-05 22:28:37
大倉組 @ohkuragumi

⑥②366日※重なる想い※ あの頃、私には付き合ってる人が居た 3ヶ月前に別れたけど… 忠義が見たのは、その彼と 一緒に帰る所だったんだ… 忠義は言葉を続ける 「だけど、やっぱり後悔しとって、 声、かけりゃ良かったって、 ずっと思っとって…」

2015-12-05 22:29:24
大倉組 @ohkuragumi

⑥③366日※重なる想い※ 「次に会えた時は、声くらい、 かけよう思ったんよ」 それで時々、あのコンビニに 来ていたらしい。 いつ会えるかも分からないくせに 「もう昔みたいに、後悔、 したくないんよ…」 ここまで言われたら、何を言われるか くらい、私にだって分かる

2015-12-05 22:30:01
大倉組 @ohkuragumi

⑥④366日※重なる想い※ 私だって、もう後悔したくない… 「離れてからも、心ん中には いつも、お前がおった。 忘れたつもりでも思い出すねん… 何人か、付き合ったヤツもおった。 けど…、やっぱり違ったんよ… 、、俺、お前やないと、あかんみたい なんよ…」

2015-12-05 22:30:32
大倉組 @ohkuragumi

⑥⑤366日※重なる想い※ 私を見据えて話す忠義。 でも、それ以上は黙ったままで… ただ私の手を握りしめるだけ 私じゃないと あかんから、 何なの……? 次の言葉を待っても何もないから 私から口を開いた 『ねぇ…忠義…? 思ってる事は、言葉にしないと 伝わらないよ…?』

2015-12-05 22:31:19
大倉組 @ohkuragumi

⑥⑥366日※重なる想い※ ちゃんと言ってくれなきゃ、、 分からないよ… 「うん…、そやな…」 すると、ふぅー。と大きな深呼吸 をして 「俺のこと…、もっと見てくれへん、 かな……? 俺の傍に、、、おってくれへん? ずっと、、一緒に おりたいんよ…」

2015-12-05 22:32:04
大倉組 @ohkuragumi

⑥⑦366日※重なる想い※ やっと聞けた言葉に私も応える 『私も…、忠義の傍に居たい… でも、、いいの?私なんかで…』 「当たり前やろ… どんだけ お前ん事、 引きずってたと思ってん…」 照れながら、はにかむ忠義 『私もだよ……』

2015-12-05 22:32:45
大倉組 @ohkuragumi

⑥⑧366日※重なる想い※ 嬉しくて、また涙が溢れると 「そやから…、 泣かんといて、、言うとるやろ?」 そう言って、ふわっ。と 私を包み込む 髪を撫で、頬に触れ、唇が触れた 「好きや……」 そう囁いて、何度も唇に触れる

2015-12-05 22:33:21
大倉組 @ohkuragumi

⑥⑨366日※重なる想い※ 「やっと言えたわ…」 『やっと聞けたわ…』 2人で照れ笑い 忠義の胸の中 ドキドキしてるのに 暖かくて…ホッとする… 私を包み込む忠義の匂いは あの頃、香っていたコロンの 匂いじゃなく タバコとアルコールの 大人の匂い

2015-12-05 22:34:05
大倉組 @ohkuragumi

70)366日※重なる想い※ 触れられなかった手に触れ 忠義の温もりを感じて 聞けなかった想いを聞けて すれ違ってた 2人の想いが、やっと、重なった 学生時代で止まってた 私たちの時間が動き始めた この温もり ずっと感じていられるかな… 第3幕へ

2016-10-09 08:25:07