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【6期RPまとめ】白黒獅子

白髪の少年フェイニールと黒い獅子ロザリーが紡ぐドタバタ君主開拓コメディ!……ではないです。
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わたあめひつじ @wata_yume00

@ikikusu 「そうか。皆のためにがんばるなんて、スーはえらいな。」 そう言い、笑みを溢す。 「俺様はな、ここを領土にするために来たんだ。誰も寂しい思いをしない…そんな場所に」 寂しさの滲む瞳で真っ直ぐと見つめ、堂々と告げる。

2016-09-26 01:39:41
スーティリア(佐々木) @ikikusu

@wata_yume00 「僕、これでも14なんだけどな…」 年下にえらいなどと言われると少しむずがゆくて苦笑する。 しかし、彼がこの地に開拓に来たと知ればすぐに表情を整える。 「……それは、素敵なことだね。けど、多分君が思っている以上にそれは大変だよ?」 →

2016-09-26 11:43:02
スーティリア(佐々木) @ikikusu

@wata_yume00 「治水、農耕、土地整備に文化の融和、混沌を収める他に収める土地の口伝でしか伝わらないルールや歴史の編纂だって必要だ。多分並大抵の努力じゃまず叶わない」 と、少年に対して言い切ってから、問いかける。 「もし叶わないとしたら、君はどうする?」

2016-09-26 11:45:58
わたあめひつじ @wata_yume00

@ikikusu その問いに真っ直ぐと見つめ、答えた。 「叶うまで頑張り続ける」 そういう瞳はどこまでも真っ直ぐで、恐怖や不安が一切なかった。 「今回だめなら次頑張る。次がだめならその次だ…。俺様は俺様のためにも叶うまでずっと頑張るんだ!」 →

2016-09-26 12:35:57
わたあめひつじ @wata_yume00

@ikikusu 「それに、俺様があきらめたら皆困っちゃうだろ!」 そんな大人びた考えを口にすると、にひひっ、と子供らしい邪の無い笑みを浮かべた。

2016-09-26 12:38:25
スーティリア(佐々木) @ikikusu

@wata_yume00 「そっか、君は頑張り屋さんなんだね」 そして民を思う、良い王になろうとする子なのだろう。 「でも、頑張り続けちゃ無理が出るからね。そういう時の選択肢を二つ、覚えておくといいよ」 といって年長者ぶって二本指を立てる。 →

2016-09-26 20:54:54
スーティリア(佐々木) @ikikusu

@wata_yume00 「ひとつは自分の代で終わらせずに、次の代に引き継ぐことだね。短時間で全てを終わらせようとするとどうしても無理が出るから。君主なら自分を継ぐ相手を何れは考えなきゃいけないんだ」 指をおり、真面目な顔で告げる。 「それで二つ目は……」 →

2016-09-26 20:56:56
スーティリア(佐々木) @ikikusu

@wata_yume00 「誰かを味方につけること、巻き込むこと。今の自分だけでなく、今の仲間だけでなく。そうすれば叶わなかったことも叶うかもしれない」 といって手元の地図を広げます。 「連合観光協会には知識と技術がある。君が良き王になるなら、連合観光協会は君の開拓を支援するよ」

2016-09-26 20:58:55
わたあめひつじ @wata_yume00

@ikikusu 難しい事はまだまだ分からない年齢だが、貴方がとても大事なことを教えてくれたということは理解できた。 しかし、だからこそ不思議でしかなかった。 「スーが俺様を手伝ってくれるのか?どうして…?」 真意が知りたくて、そう問いかける。

2016-09-27 21:30:37

女道化師との邂逅

わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 休憩ついでに涼もうと人気のない港近くへやってきた少年は先客を見つける。 「…?なにをしてるんだ?」 カエルと少女という組み合わせだけでも目を引くのだが、少年はそれよりも少女が何をやっているのかが気になるらしい。 「おい、お前!そこで何をやってるんだ?」

2016-09-25 00:32:32
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 かけられた声に振り向くと、少年が獅子を伴って立っていた。 「何を、ですか」 おそらく練習風景に出くわしたのだろう。 かがんで少年と目線を合わせる。 「人に見せるために、いろいろなことを練習しているのですよ。軽業だの、手品だの」

2016-09-25 00:55:11
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「てじな…?てじなってなんだ?」 手品が分からず不思議そうに見つめる。 「人に見せるものなのか?なら、俺様も見てみたい!」 瞳を輝かせる。どうやら興味が湧いたようだ。

2016-09-25 02:36:41
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「では、少し披露しましょうか」 薄く笑んで、すっと手を合わせる。 パッと開くと同時に、どこからともなく、小奇麗に包装されたお菓子が、弾けるように現れた。 「甘いものはお好きですか?」

2016-09-25 13:22:49
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「わあ…!どこから出したんだ?魔法みたいだ…!」 すごいすごいと興奮気味に言うとお菓子を一つ手に取る。 「それに、すごく甘くて良い匂いだ!」 ふくふくと笑う。

2016-09-25 22:34:12
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「喜んでもらえて何より」 純粋な反応と輝く瞳は、大道芸人にとって何にも勝る褒美だ。 釣られて、こちらも芸用ではない、まっさらな笑顔になる。 「ぜひ食べてみてください。味にも自信があります」

2016-09-26 00:10:16
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「僕、フェイニール!おねえさんの名前はなんていうの?」 興奮のあまり素に戻っているが、どうやら気付かないほどのようだ。

2016-09-26 12:12:43
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「そんなに喜んでもらえると、大道芸人冥利につきますね」  お菓子も手作りした甲斐があるというものだ。 「フェイニール、柔らかい響きのいい名前です。私はリュール=クラウン。皆さんに感動を差し上げるために来ました」

2016-09-26 15:56:41
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「へへっ、ありがと!りゅーるおねえさんの名前もステキだよ!」 まだまだ舌足らずなフェイには言いにくいようだったが、自分が褒められた嬉しさで舞い上がってるようだ。 「ねえ、りゅーるおねえさんって小さい時からてじなをやってるの?」

2016-09-26 18:18:46
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「ふふ、ありがとうございます」 由来まで熟知した名を褒められるのはやはり嬉しいものだ。 「ええ、親も手品師……もとい、大道芸人でしたから。そろそろ始めて10年になりますかね」

2016-09-26 21:28:21
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「じゅ、じゅうねん?!…僕まだ産まれてないや…!」 驚き。尊敬。色々な感情が混じった視線が貴女に注がれる。 「そんな昔からなんて、りゅーるおねえさんはすごい頑張り屋さんだね!」

2016-09-27 21:44:26
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「ありがとうございます。父が本当にすごい人で、その影響もありまして」 目が少しだけ遠く、過去を見る。 しかしすぐに戻ると、小首をかしげる。 「フェイニール君は、どうして開拓地に?」

2016-09-27 22:49:51
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama その問いに少年の表情が人を導くもののそれに変わる。 「俺様は領土が……皆が寂しくない場所が欲しいんだ」 皆が寂しくない。そう告げた少年の目は悲しげで…自分が寂しくない居場所が欲しいと言っているようでもあった。

2016-09-28 00:09:32
矢口知 @AruaMitama

@wata_yume00 「ん、そうですか」 言葉は淡々としつつも、声色は優しい。 「できたら、いいですね。みんながずっとそこにいたい、って思えるような場所ができたら」 頭わっしゃわっしゃ。 「あ、そういう場所ができたら私、行きますからね! 私の芸で感動させてみせます」

2016-09-28 01:46:24
わたあめひつじ @wata_yume00

@AruaMitama 「わわっ!な、なに…?!」 撫でられた回数なんて片手で数えられる程しかない少年は慣れていないその行為に顔を真っ赤にする。 恥ずかしそうに俯くが、貴女の言葉にパッと上を向く。 →

2016-09-28 06:14:27
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