霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

「ほら、食べなさい。もしかして迷子かい？一緒に君の村を探してあげようか――」 「フゥンナ、エネ、ルゥウェ……？」 「お……？」 「カァヤ！　ウナク、ワ、エク？」 「おっと、これは……ダメだなこりゃあ」 彼は頭を掻くと、包み紙を置いて踵を返した。 ＃霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

――謎の人間は、差し出したものを置いて帰って行った。 「なんだったんだろう」 レラは男が置いていったものに近寄ってみた。甘い匂いがする。 「……たべられるのか、これ」 「ワウ？」 イルウァは数度匂いを嗅いだが、分からないというように目を背けた。 ＃霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

ヤイヌレラ HP100 SP7 戦功10 調査点0 内政点0 OP《勇敢な青年騎士》イルウァ #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

【内政／戦功１】ヤイヌレラ＠中立の元に大規模な内政計画案が届く。準備を行うならＨＰ－７、内政点＋３。さらに次回の診断結果が【内政】なら、それを引いた時に内政点＋５。計画を行わないならＨＰ－３内政点＋２ ＃荒野の礎 shindanmaker.com/567728

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

「イルックオプから知らせが来た」 彼女の元に届いたのは、「山の向こうに見慣れぬ人間が集まっている」という他の戦士からの報告であった。 「変だ」 レラ自身も見慣れぬ人間に会った。これは偶然だろうか、それとも。 ＃霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

見慣れぬ人間に警戒しろ。戦士はそう言い残し、山の向こうへと去った。 ヤイヌレラ HP93 SP7 戦功11 調査点0 内政点3 OP《勇敢な青年騎士》イルウァ #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

【内政／戦功２】ヤイヌレラ＠中立の元に住む地を探しているらしいゴリラが現れる。所属領があるなら領内の森を提供でき内政点＋(森林の数値)。無視するならＨＰ＋６。戦うならＨＰ－１２、《謎の種》を得る #荒野の礎　＃霜槍の穂先より shindanmaker.com/567728

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

レラはイルウァと共に、草の陰に息を潜めていた。 視線の先には巨大な筋肉質の影。それは遠い地の人間が「ゴリラ」と呼ぶものであったが、レラがそれを見るのは初めてのことであった。 事は数時間前に遡る。 レラは非常に腹が減っていた。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

獣が消えた今、霜降る槍から持ち出せる食糧はない。 戦士が食べるものは全て現地調達であったが、警戒しながら進んでいたレラは未だに獲物を見つけることができずにいた。 謎の男が置いていった包みの中身はとても甘く美味しかった。だが、長旅の食糧としてはあまりに少なかった。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

そんな中で見つけたのが、今まさに草の向こうにいる影であった。 「……イルウァ、あれ、たべられるか」 レラが小声で訊ねた。イルウァは緊張した面持ちのまま、答えなかった。 暫く追っていると、影は雪原に腰を下ろした。その動作は少しだけ熊に似ているように思えた。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

動作が少しだけ熊に似ていることに関して、幼いレラは乏しい経験から判断するしかなかった。 つまり、あれは熊だ。 「イルウァ、あれたべよう」 「……」 イルウァは気乗りしない様子であったが、得体の知れないものへの恐怖と空腹が彼の中で睨み合った結果、空腹が勝った。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

イルウァが草の陰から飛び出し、吠えた。 驚いた影が立ち上がり、小さな侵入者を捕らえようと筋肉質な腕を振り回す。 イルウァはレラが隠れている草とは反対の方向に誘導しながら、必死に逃げた。迫りくる巨大な手を躱し、右に左に駆け回る。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

そして大きく円を描き、再びレラのいるであろう茂みへと戻ってくる。 もう少しで茂みに飛び込もうかという時、甲高い声が響いた。 「タァナ！！」 イルウァが急に進路を変えた。半ば倒れ込むように、右へと跳んだのだ。 反応しきれなかった影が、そのまま茂みに飛び込んだ。 ＃霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

直後、短い咆哮。 「グオッ！！！」 それは呻き声。見れば、巨大な影の横腹に、鋭く巨大な棘が突き刺さっているではないか。 そして影の下では、レラが両手を突き出し、踏ん張る姿勢を取っていた。 棘は巨大な氷柱であった。そして、それはレラの両の袖から飛び出していた。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

レラが身に宿した紋は、雪と風の力。 彼女は時に雪に、時に氷に、そして時に吹雪に、その姿を変えるのである。 レラは草の陰で自ら氷の槍となり、獲物が飛び込んでくるのを待っていたのだ。 獲物は身体を貫かれ、息絶えた。 ……はずであった。 「ウホ……！」 「んあ」 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

それは一瞬の出来事。 影が、腹を貫かれたまま、レラの肩を掴んだ。 その圧倒的な力に、幼い少女の身体が軋む。 「う、ぐ」 レラの顔が、痛みと恐怖に歪んだ。 影はそのまま彼女を捻り潰そうと力を込め――そのまま息絶えた。 ズシン。 「……は、ぅ」 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

彼女は暫く茫然自失であった。 だが、その後に正気を取り戻し、肩を庇いながら、短刀で獲物の皮を剥ぎ、肉を切り分けた。 獲物の肉は、今まで口にしたことのない、なんとも奇妙な味がした。どうやらこれは、熊ではなかったようであった。 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

「この肉、種があるぞ」 「ワウ……？」 ヤイヌレラ HP81 SP7 戦功11 調査点0 内政点8 OP《勇敢な青年騎士》イルウァ 　 《謎の種》 #霜槍の穂先より

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

【内政／戦功２】ヤイヌレラ＠中立のいる地に他領からの隊商が到着。交易を行うならＨＰ－５内政値＋４さらに次の診断を行なうまでに所属領がある同勢力のプレイヤー一人を選び内政値＋３してよい。無視するならＨＰ＋６ ＃荒野の礎　 shindanmaker.com/567728

ノア＠パ君SGO＠返信遅くなります @okurikedama

ちょっとRPしたり支援先を探す暇がないので、交易ロールはできませんが内政値欲しい方募集します。こちらの勢力は中立です。 ホールダーですがキャラは領地から出て旅の最中なので、描写的には先日レラが狩ったゴリラの肉の余りを渡す感じになるかと思います。 #荒野の礎　＃霜槍の穂先より twitter.com/okurikedama/st…