20161011 フォーラム「NPOの最前線の活動から、市民社会の未来を考える」中継まとめ

ジンat永田賢介 @gine_joybox

エディ氏「今の社会の中で、皆さんがどうも自分らしく生きていないと感じていて、私たちに向けられる目にも「お前だけ抜け駆けは許さない、好き勝手して、俺達は我慢しているんだ。」という意識を感じる。自分らしくできないことで、下を作ろうとしてしまうのではないか。」

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エディ氏「自分らしくあることは難しい、人と比較しない、幸せになるということ、自分をどうつくっていくのか。日本社会は今までそういうことをしなくてよかったのかもしれない。英米では自分を意見を求められるが、逆に、おとなしい人にとって日本は居心地が良いという視点もある。」

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岡本氏「テーマが大きすぎるかもしれませんが、主体者意識をもっと多くの人に持ってもらいたいなと思います。面倒事全部NPOに押し付けるのやめてくれと。複雑に絡み合った問題を市民セクターに持ち込めばなんとかなる　とうのではなくて、先にステークホルダーでほどいてから来て欲しい。」

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岡本氏「公については、ある程度方向性だけを出していくことが必要かもしれません。というのも、僕は別に社会意識強くない。防災に対して極端に高いだけであって、他のすべてに対して聖人君子ではない。田舎だと、若いと地域の中で複数の役割を求められる。もう少し他の人にもそういう機会があれば。」

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佐野氏「人権意識の被害的当事者になった人が、どうやって自ら活動したり表現して社会ともう一度コンタクをとるか、そのサポートをする、自助型応援だと考えています。私たちが重視しているのは、スポーツや文化活動、代表的なものはホームレスサッカー、様々な社会的弱者の方が関われるように。」

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佐野氏「確かに、排除されることは悲惨なのだけど、何かしらの形で「生きててよかったな、楽しいな」と思える機会が大事なので、様々な部活動を。私たちは元気で明るく、楽しいホームレス支援活動をやりたいし、それをたくさんの人に見せていく。寄付も一つの重用な参画。」

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参加者からの質問「私は今はNPOですが、かつてサラリーマンでいたので、男子一生の仕事であるという価値観や、二足のわらじは恥ずかしいという価値観もあった。今はスポーツでもセカンドキャリアや並行した仕事が活発。このような考え方を広めていくのに皆さんのご意見を聞きたい。」

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エディ氏「私は昔働いていた会社では、結婚しないと辞めさせられまではしないが、役職がもらえないということがあった。それによってセクハラもひどく、カミングアウトした。友人には偽装結婚した人間も。後輩がどんどん上司になっていく中でやりにくさを感じ、ダブルキャリアに。」

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エディ氏「辞めるまで7年間並行して、フルタイムで働き、深夜にNPOの活動と。居場所が二つ有ることの良さ。最終的に、いつの間にかNPOのことで頭がいっぱいになって、仕事をやめたが、やはり本業以外の居場所があることが大事だと仲間にも話している。」

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岡本氏「NPOのダブルワークには、収入面で必要だからと考える人と、2〜3同時並行でやりたい人もいる。ただ僕は究極的には一つにしたいと思っている。もちろん、外部からの学びはあるけれども、安定や力の発揮の面で。自分はやりたいことのためにお金を稼いでいるわけではなく、趣味に近い。」

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岡本氏「同世代にもダブルワークに関心を持つ人も多い、どうも、自己実現とお金を稼ぐことが一致しない捉え方の若い人が増えているのではないか。お金は手堅く稼いで、好きなことをNPOでと。」

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参加者からの質問「皆さんが自分のモチベーションを高める方法があれば教えてください」

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岩附氏「よく聞かれるのですが、ぱっとは思いつかない。なぜ自分がやっているかは、なぜこんなことが許されるのかという怒りが根底にはある。ただ、マインドフルネスという概念では、怒りがモチベーションだと自分が疲れてしまうと言われているので、持続的になるために自分と向き合うように。」

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エディ氏「自分はゲイとして生きていくことを大学3年生で決め、それなりに幸せを得ていくことができたし、親には迷惑をかけつつも、なんとか異性との結婚という最悪の展開を避けることができた。ただその過程では、多くの仲間の屍が。心を病んだり、亡くなってしまったり。」

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エディ氏「その中で、自分だけ幸せでいいとは思えないという考えはあり、一方、地域の中で新しいことを起こしていくことが痛快でも有る。ただ仲間に負担をかけずにやっていくことを考えている。」

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岡本氏「友人の死が大きな影響になった気はしている。頑張っている彼らが死ぬくらいなら、自分が死んだほうが社会的にマシだったのではという懺悔的な気持ち。ただ、今は自分を助けてくださる、シーズの関口さんや難民支援協会の石井さん。岩手のホープだと言ってくれる地域の皆さんのために。」

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佐野氏「自分のためにやっていると僕は飽きやすい、人や社会のためにやっている方が続く。あとは、嫌なことはやらない。以上！」

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参加者からの質問「私は教員をしているのすが、社会の教科書の中でも“市民社会”という言葉は出てくるのですが、実感を持って伝えづらい。皆さんが、これから成熟した市民になっていくであろう子どもたちに伝えたいメッセージを教えて頂きたいです。」

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岡本氏「一言で言えば、一度しかない人生なので、楽しめということになってしまうのではないかと。僕は、自分は普通だと認識していますが、周りからすると枠を外れていると見られる。別に、枠を超えたいわけではなくて、自分が好きにしていたらこうだっただけ。自分に嘘を付かないことの積み重ね。」

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佐野氏「好きなことがあれば、学校なんてサボったって良いんだよと言いたい。社会起業家を育てることに一番重用なのは、共感（エンパシー）だとアショカ財団のビル・ドレイトンも言われています。」

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エディ氏「今の子ども達は、社会はうまい仕組みに見えるかもしれないが、まだまだ課題はたくさん。祖父祖母や、両親の世代でより良く目指してきたように、自分の世代でもそれを引き継いで、自分らしくあることを大切に。皆に合わせても誰も責任は負ってくれない。」

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岩附氏「まずエースを講師派遣で呼んで頂けたら（笑）。そして次に、子どもたちが社会課題に向き合うことが大事だと思っています。ワークショップで子どもたちが課題を知った上で募金活動をできるように、寄付月間で仕掛けていく予定です。」

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岩附氏「サティヤルティ氏が繰り返し、子どもたちに伝えたメッセージをご紹介します。それは3つのD，Dream 自分を超えて他者の幸せも含めた大きな夢を見ること、Discover 自分の強みを発見して機会を捉えること、Do 失敗を恐れずに小さな成功を祝って進むこと。」

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最後に奥田氏から、本企画の3回目のご紹介。「市民セクター全国会議2016（ jnpoc.ne.jp/?p=11865 ）の分科会の一つ、「NPOと政治〜NPOによる社会変革と政治の関係性〜」がこれにあたりますので、是非ご参加ください。今日はありがとうございました。」