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エディ氏「最も参加者が多かったのは、以前性的マイノリティの理解が進むとエイズの巣窟になると差別発言した議員が登壇したものでした、始めに謝罪から(笑)。LGBTの様々な困り事、結婚という社会保障が無いことは非常に大きい。老後には自分たちの資産が奪われてしまうかもしれない恐れも。」
2016-10-11 19:26:29最後に、児童労働や人身売買の問題に取り組む、認定NPO法人ACE( acejapan.org )岩附氏です。岩附氏「まず始めに、皆さん持続可能な開発目標をご存知ですか。2030年までに貧困を終わらせるというメッセージが出されています。この中に児童労働も。」
2016-10-11 19:29:16岩附氏「2025年までに児童労働を撤廃するという野心的な目標がたてられていますが、現在世界では1億6800万人。チョコレート、コーヒー、レアメタルなど、我々誰もが関わっている問題です。児童労働の最も悪影響は、貧困の世代間の固定化、負のループです。5〜17歳の9人に1人とも。」
2016-10-11 19:31:25岩附氏「分野では農業が一番高い、その背景には需要と供給が有るからだろうと私たちは考えます。子どもを労働に押し出す家庭、その裏側には子どもの労働に支えられたビジネスです。そこでACEが行うのは、現地プロジェクト、日本での消費の変化、アドボカシーです。」
2016-10-11 19:33:11岩附氏「当初は6ヶ月限定の学生団体として始めたACEですが、今はもう20周年になります。設立きっかけは児童労働に反対するグローバルマーチ、日本国内では誰もやらないということで自分で動こうと考えた。創設者のサティヤルティ氏はノーベル平和賞受賞。」
2016-10-11 19:35:28岩附氏「一人事例を紹介しましす。適正な給与ももらえず、失敗するとタバコの火を押し付けられる。児童労働の仲間の中には、親に相談して、親が働かせている人間に文句を言うと殺された子もいた。夢は、なるようになるしかないという捉え方。」
2016-10-11 19:36:56岩附氏「ACEは20のネットワークに加盟しています。1520人のこどもを児童労働から救い、13123人の子どもの教育環境を改善、161万人に児童労働問題を伝えた。以前に比べると取り組むNGOも増えたように感じ、私たちの地道な草の根活動の結果だと思っています。」
2016-10-11 19:38:53岩附氏「現在は、企業がサプライチェーンで人権侵害をしていないかどうか、情報開示を義務付ける法律をつくるためのアドボカシーをしたいと考えています。常勤職員は7名、財政規模は9000万程度、うち6割が寄付です。森永製菓とのコラボで、カカオ産地の児童労働を守り、技術向上も。」
2016-10-11 19:41:44岩附氏「児童労働におけるNGOの役割は、政府、企業とのパートナーシップで世界の理想と現実を埋めていくものであり、その必要性は拡大しているが、リソース不足が課題だと考えています。」
2016-10-11 19:43:21第2部:パネルディスカッション「NPOの視点から、市民社会の未来を考える」<登壇者> 岩附 由香氏、エディ氏、岡本 翔馬氏、佐野 章二氏 司会 奥田 裕之(認定NPOまちぽっと 事務局長)
2016-10-11 19:55:34参加者から質問「佐野さんのプロフィールを教えてほしい」佐野氏「本業は大学を出てすぐに大学の職員をしていました、その頃に大学闘争があり、辞表を叩きつけた。その後、まちづくりコンサルで7年働き、独立。そこで山岡さんらと知り合い、シビックトラストへ。ビッグイシューを始める時に廃業。」
2016-10-11 19:57:30佐野氏「当初はイギリスのチャリティをイメージしていたが、わかりやすいNPOに乗り換え。NPO法制定にも手伝い、2000年に60歳で定年を迎えるにあたって、一番難しいと思える社会課題にあたった。今の日本は政治が劣化しており、これから社会も劣化するのではという危機感。」
2016-10-11 19:59:08佐野氏「これからシビックエコノミーを考えるにあたっては、社会起業で新しい働き方や雇用が生まれ、ボランティア、寄付、投資、融資など様々な市民参画があり、日本中で真似し合う。グローバル・エコノミーがおかしな方にいっても、対応できる必要があるのではないか。」
2016-10-11 20:00:30参加者からの質問「累積赤字が3000万あるという話があったが、それでも続いているのはなぜか。」佐野氏「自分の老後の資金を投下しているということもありますが、あとは、いつも何かあったら助けるよという方々がいまして、そこに頼らずにいけるようにしたいと思っています(笑)」
2016-10-11 20:03:40参加者からの質問「どうすればNPOに有能な若手人材が定着するのでしょうか」岡本氏「僕が知りたいですが(笑)、何を求めるかを明確に伝えることが重要ではないでしょうか。オールマイティではなくても、得意な一つのことで100点とってほしいと明示。あとは給与のモチベーションも必要かと。」
2016-10-11 20:05:16岩附氏「職員一人一人考えが違うので、個別の面談をしています。あとは採用は重要で、能力や技能を見るパートと、想いを見るパートに分けてシートで面談していますが、この中で早くやめるのは能力を評価し優先した方ですね。能力は後から伸ばせるが、想いは変えにくい。」
2016-10-11 20:07:27佐野氏「うちは高学歴の方が希望されることも多いですが、ホームレスの方との付き合い方は学歴は関係ない。人と向き合う時には自然体が大事、相手は人生経験海千山千なので。他は、働き方について特にこれといって労基を守る以外の工夫はしていない気がする。」
2016-10-11 20:09:35エディ氏「今はまだ有給の職員がいないのですが、私たちの活動は、発達障がいや精神疾患の方の当事者の対応をすることも多く、スタッフが疲弊して去ってしまうことも。やはり謝金なり給与なり、きちんとお金を払って対応できる体制が必要だと考えています。」
2016-10-11 20:11:42参加者からの質問「当事者ではない方と話す時にはどういう工夫をされますか」エディ氏「当事者は想いが強くなりがちですが、当事者でない方にも都合はあります。自民党の選挙前公約で、議員の方々と向き合うようになって、過去には差別的な回答もあったが、そこから始めるしか無いと理解して伝えた。」
2016-10-11 20:14:41参加者からの質問「思い描くことを目標可・数値化する時のポイント、心がけていることは何でしょうか」岩附氏「先程お店した中期計画は、スタッフとかなり時間をかけて議論してきたものです。職員にはっきりとした文言が記憶に残っていなくても、プロセスの事は印象づいていると感じる。」
2016-10-11 20:16:20奥田氏「ここからは日本の市民社会、どのような方向にいくのか、NPOはどういう存在であるのか、大きな話をしていきたいと思います。ここの皆さんは糾弾ではなく、誰もやらないから自分がやると、具体的な成果を目指し人を巻き込んでいらっしゃるが、日本の市民社会の今の状態をどう思われますか?」
2016-10-11 20:19:28佐野氏「社会全体が不安定になっていますが、市民は日々どう暮らすのか、どう生き残っていくのか、皆さん考えていると思います。そこに対して、我々はどう答えていけるのか、そういう問いを立てる必要があると考えています。ビッグイシューは居心地の良い場作りでしたが、それをどう広めていけるか。」
2016-10-11 20:22:05佐野氏「政党では無い形で、生活をベースにした陣地戦がありつつ、機動戦で政治にも影響を与えていくやり方がいいのかなと思っています。」
2016-10-11 20:23:16岩附氏「私は、今やるべきことは公(おおやけ)の再定義だと思います。政府、お上が公共をやるというメンタルモデルがあるが、今、人々の中にあったダイバーシティが急速に花開きつつある気もして希望を感じる。ただ日本の人権意識の低く、権利は人に与えられるものではない、とは通じにくい。」
2016-10-11 20:25:51岩附氏「あとは外部環境への変化の対応です。SNSやクラウドファンディングの登場で、企業の資金調達も変わりつつ有るなかで、市民セクターももう少しそういう議論があっていいのでは。」
2016-10-11 20:26:54