アニメカイジのシリーズ構成・高屋敷英夫さんの軌跡を巡る旅、チエちゃん奮戦記16~17話脚本:インチキオカルトに対する怒り再燃。そして「文字」というキャラが持つ威力
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高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17j 小鉄達に導かれ、チエ、おバァ、百合根は厄除け屋に行く。様子をこっそり窺ったチエはテツの企みを知り、返り討ちにする作戦を立てるべく帰る。そのため、百合根、おバァの他に拳骨とヨシエを集め、カルメラの店にラーメンを食べに行こうと言い出す。
2016-10-14 04:56:16高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17k その頃、開店日だというのに、カルメラの店には一人も客が来ていなかった。「本日開店」の張り紙に異様な間を取ることで殺気が出ている(特徴)。大体が、アップで2~3秒あたりの間。これで、物や文字に殺気が出てくる。 これは今年のDAYS脚本でも健在 pic.twitter.com/veznsavvaK
2016-10-14 05:01:55高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17l ヤケクソになったカルメラは、暖簾をついにかける。そこへチエ一行がやってくる。戸惑うヨシエも、おバァに導かれ入る。閑古鳥の店に皆が来る展開は、同氏ど根性ガエルにもある。 画像は今回と、ど根性ガエル演出。 pic.twitter.com/O43C3E56eg
2016-10-14 05:06:17高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17m 一方、テツは厄除け屋達を伴い、カルメラの店へ向かう。カルメラが名前を変えるのに抵抗したら店に突撃する算段だった。だが、暖簾が既にかかっており、店から拳骨とヨシエが顔を出したため、テツは驚く。その拍子にテツは教祖の持っていた木槌に偶然当たり卒倒。
2016-10-14 05:12:23高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17n 厄除け屋はこれにびびって夜逃げの準備に行く。かくしてチエのテツ返り討ち作戦は成功した。これも、チエが、中々の知略を使っている(特徴)。また、紆余曲折あったが、仲間が開店する店に皆が駆けつけている義理人情話でもある(特徴)。
2016-10-14 05:18:13高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ1 同氏作品によく出る、インチキオカルト撃退話である。カイジの兵藤の「神になる」「王である」も、インチキやイカサマをうまく利用したオカルト的な所がある。画像は今回、元祖バカボン演出、ルパン・カイジ脚本。歴代インチキオカルト師 pic.twitter.com/RojGy7xtdd
2016-10-14 05:28:08高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ2 そして、紙や文字の持つ力が、ことさらに強調された回だった。「ヨシ江ちゃん」の字面、厄除け屋やカルメラの店の張り紙など。なにしろ監督作の忍者マン一平でも、古本が妖怪化した者が出るほど。相当に紙や文字にこだわってる。 pic.twitter.com/M3sJqEdPOW
2016-10-14 05:35:09高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ3 1期のころから、ジュニアの季節性ノイローゼは、生きてる実感(面白さなど)を感じると治る。精神疾患には笑いが効く、とはよく言われるが、これも先見の明。1期でも同氏は、ジュニアのノイローゼかテツへのイタズラ成功で治る脚本を書いている。
2016-10-14 05:40:26高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ4 あとは、あらゆる作品で出る「脱衣演出」。今回、テツは服を取られたらアイデンティティーを保てず、インチキ厄除師になってしまった。ただし、妻に弱かったり、力が強かったり、がめつい所など、根っこは変わってない。そこはテツの強さかもしれない
2016-10-14 05:46:29高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ5 そして1期からチエ脚本全部に言えることだが、とにかく平行エピソードの多さとその合流地点の設置が緻密で見事。1期の高畑勲監督は頭がよく、その類の計算力高そう。そういったコンセプトは2期でも生きていて、まさに脚本家の虎の門と感じる作品。
2016-10-14 05:53:20高屋敷氏脚本チエちゃん奮戦記17~18まとめ6 ついでに、元祖バカボン同氏演出回の、イカサマ拝金坊主についての話はこちら: togetter.com/li/843022 比較すると面白い。
2016-10-14 05:58:42