大うつ病の生涯有病率は7〜15人に1人と非常に高率。自殺既遂者の約1/3〜半分はうつ病患者とされる。うつ病は近年、軽症化している。また従来型のうつ病が減少し、現代型のうつ病が増加している。
2011-02-15 19:45:39従来、内因性、心因性、外因性うつ病と分類したが、実際は内因性と心因性うつ病を区別することは難しく、内因性うつ病でも心因・環境因により発症することが多い。
2011-02-15 19:51:10DSM-4では、大うつ病、双極性障害、単極性躁病、気分循環性障害(軽い抑うつ気分と軽い高揚気分を繰り返す)、気分変調性障害(従来の抑うつ神経症)、非定型うつ病と分類される。
2011-02-15 19:55:37うつ状態を呈するもの:気分障害、適応障害(入学、入社、昇進が原因)、喪失反応(人が亡くなる、失職が原因)、パーソナリティー障害、統合失調症に二次的に生じるもの、薬物によるもの(アルコール、インターフェロン、副腎皮質ステロイドなど)、身体疾患によるもの(甲状腺機能低下症など)。
2011-02-15 20:00:56ディスチミア親和型うつ病:自ら進んで受診する。規範的でない、仕事熱心でない、常態的にやる気のなさを訴える、不全感と心的倦怠を呈し罪悪感は薄く、ときに他罰的。
2011-02-15 20:10:39現代型うつ病には、服薬と休養で比較的短期間で治るという小精神療法を安易に行わない。彼らへの陰性感情を慎み、気長な認知療法的対応を行う。アサーティブネス、認知療法、対人関係療法などが効果が期待できる。
2011-02-15 20:13:29アサーティブな関係を維持するためのスキル:自己信頼・自己尊重、自責、多様性を受容、感情を言葉にする、非言語的コミュニケーション。
2011-02-15 20:17:02クラーマンの対人関係療法:「重要な他者」との現在の関係に焦点をあてる。四つの問題:対象喪失後の悲哀、役割をめぐる不和、役割の変化、人間関係の欠如。患者に対し、社会的孤立を克服し、他者に対する習慣的なふるまいを改めるなど、対人関係の改善を図るように指導していく。
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