@sigekun 栗田穣崇Shigetaka Kuritaさんドコモ時代に手がけた絵文字がニューヨーク近代美術館(NY MoMA)に収蔵

@sigekun 栗田穣崇Shigetaka Kurita さんのツイートまとめ
デザイン NY ニューヨーク近代美術館 kurita MOMA 青木淳 絵文字 栗田穣崇 shigetaka
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(く)りたしげたか @sigekun
15年前の僕へのインタビュー記事のリンクをつけてくれた芸の細かいケータイWatchさん。>絵文字、ニューヨークMoMAのコレクションに - ケータイ Watch k-tai.watch.impress.co.jp/docs/news/1026…
(く)りたしげたか @sigekun
「絵文字の概念ははるか古代から存在しており、私たちは人類の歴史を連綿と引き継ぐ美しいアーチを描くことができる。このように時代を超越した概念ほど現代的なものは他にない」 絵文字がMoMAのコレクションに - ITmedia ニュース itmedia.co.jp/news/articles/…
(く)りたしげたか @sigekun
通常の仕事と取材対応が一区切りしたので、絵文字関連でフォローしていただいた方向けに絵文字の話でもします。古参フォロワー(笑)には繰り返しになってしまうことも多いですがw
(く)りたしげたか @sigekun
私が手掛けたドコモの絵文字が、絵文字のオリジナルとされているのは、通信サービスとして絵文字が大々的に提供されたのが世界初だったからで、世界初の絵文字というわけではありません。
(く)りたしげたか @sigekun
通信サービスとしての最初の絵文字はおそらくポケベルの♥と☎なのではないかと思います。ドコモの場合、♥は*2*288で入力できたような気がします。
(く)りたしげたか @sigekun
ポケベルは長らく、数字と一部の記号しか送ることができず、それで「1145106(アイシテル)」とか「0906(オクレル)」とか「10105(イマドコ)」といった暗号的なメッセージのやりとりがされていました。
(く)りたしげたか @sigekun
東京テレメッセージが1994年に初のカナ自由文表示の端末(全角カナ9文字まで)を提供、ドコモが1995年にカナ自由文表示可能なセンティーシリーズ(全角カナ12文字まで)を提供し、このタイミングで♥と☎の絵文字は提供されたと記憶している。
(く)りたしげたか @sigekun
この♥は革命的で、当時ポケベルで女子高生を中心に多用されまくっていたし、当時20代前半だった僕も1ユーザーとして、この♥はすごいなと思っていた。なぜならどんな文章でも末尾に♥を入れるだけで、ポジティブになるのである。例)怒ってます♥ ムカつく♥ 死ね♥
(く)りたしげたか @sigekun
かたや当時普及し始めていたPCの電子メール(笑)という新しいコミュニケーション形態では、デジタルフォントが冷たく無機質なゆえに、ディスコミュニケーションが起きがちであった。どうしても短文のメッセージは冷たく感じるのだ。m(_ _)m←このあたりの顔文字はその頃普及したように思う。
(く)りたしげたか @sigekun
97年に社内公募でiモード開発部隊に異動になり、携帯電話でネットコンテンツとEメールサービスの提供を検討するにあたって、自らのポケベル経験からメールで♥の絵文字を使いたいという思いがあった。
(く)りたしげたか @sigekun
というのも、ドコモが満を持して96年に提供した新しいポケベル「インフォネクスト」は全く謎なのだが、♥の絵文字を送信することができなくなった。インフォネクストは文字数を増やして漢字も送れる(ネット経由で)のが売りだったのだが、あんなに使われていた♥の絵文字をなくしてしまったのだ。
(く)りたしげたか @sigekun
インフォネクストはユーザーに大不評で、新機種にも関わらず若年層ユーザーがテレメッセージに機種変してしまうという結果を招いた。それを横目で見つつ、メールでは感情を伝えづらいという問題を感じていたので、iモードというサービスで絵文字を提供したら流行るのでは、という実感があった。
(く)りたしげたか @sigekun
かたやiモードの売りは携帯電話によるネットコンテンツの配信である。通信容量も端末の性能もプアだったため、テキストコンテンツが中心だったが、このお手本となるPocketNetというサービスがサンフランシスコで97年当時提供されていたので実際にSFに行って2日ほど使い倒してみた。
(く)りたしげたか @sigekun
PocketNetはHDMLではなかったが、HDML的な作りをしていたので、そこでHDMLのUI的なダメさ加減もよく分かったが、個人的にいちばんイマイチだったのは文字だけだとニュースも天気予報も占いも、一目見て全く頭に入ってこない、ということだった。
(く)りたしげたか @sigekun
iモードの端末の液晶サイズはPocketNetのそれよりは大きくしたものの、あまり液晶の大きすぎる端末は、ユーザーには受け入れられないと考えられたため(今考えると笑ってしまう)、全角で縦6文字、横8文字というのが一度に表示されるディスプレイサイズだった。しかもモノクロ。
(く)りたしげたか @sigekun
となると、メールの用途だけでなく、コンテンツでも使える絵文字、情報を分かりやすく伝えるための絵文字というのも必要だな、という結論にたどり着いた。最終的にGIFは使えるようになったが、当時はまだGIFのライセンスは生きていたので、開発段階では画像は使えないものだと考えていた。
(く)りたしげたか @sigekun
必ずインタビューで聞かれる「なぜ絵文字を開発したのか」という問いに対しては、1.メールに感情を付与することで短い文字数でもより円滑なコミュニケーションを実現すること 2.絵文字を使うことでユーザーに見やすく分かりやすいコンテンツを提供すること、が端的な回答になります。
(く)りたしげたか @sigekun
そのため最初のドコモの絵文字セットは、メールで使うための絵文字(ハートや顔文字)、コンテンツで使うための絵文字(天気や占い)、そしてドコモというプラットフォームで使うための絵文字(無料やIDやパスワードとか)の3種類で構成されています。
(く)りたしげたか @sigekun
初号機の501では、UIの悪さから全ての絵文字をあえて入力できないようにしていました。今のように文字変換が優秀でもなく、パレットもなく、液晶も小さく、ユーザーも不慣れという状態で、絵文字をひたすら送るようなことをしては使われないだろうという配慮からです。
(く)りたしげたか @sigekun
そのため501ではメールで使われるだろう絵文字だけが入力可能で、後の絵文字は表示だけできる、という仕様でした。ただN501は液晶が他の端末の倍以上あったのでパレット表示が可能で、ほとんどの絵文字が入力可能でした。
(く)りたしげたか @sigekun
ところがそれもあってN501が爆発的に売れたことと、他のメーカーもUIを工夫したため、502からはどの端末もほとんどの絵文字を入力できるようにしました。今や絵文字の数も2000を超え、スマホもそろそろ絵文字の入力UIは見直す時期だと思います。
(く)りたしげたか @sigekun
絵文字の開発そのものの実働は1か月程度でした。開発メンバーも企画の私と開発の同期の2名。絵文字の開発にOKが出て、メーカーに絵文字のリストとドットデザインを納入するまで1か月しかなく、確か98年の春ごろだったと記憶しています。
(く)りたしげたか @sigekun
僕はデザイナーでもデザイン専攻でもなく、単なる文系大卒サラリーマンなので、デザインはメーカーのデザイナーがやってくれると思っており、仕様だけ作れば終わりだと考えていました。ところがメーカーからそんなよく分からないものは作れないのでドコモさんお願いします、と盛大なブーメラン。
(く)りたしげたか @sigekun
ドコモにもデザイナーはいないので、外注せざるを得ません。といってもウェブデザイナーがまだあまりいない時代、当時のボスであるリクルート出身の松永真理さんに相談したところ、建築家の青木淳さんを紹介されました。とても高名な建築家です。ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92…
(く)りたしげたか @sigekun
青木淳さんは公共事業も手がけているため、ピクトグラム的なデザインはできるのではないか、という真理さんの考えでした。といっても、絵文字のサービスは体系的に世の中にあるわけではないので、まずは依頼するための仕様を作らなければなりません。
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