エッケザクスの愉快なヤツら2

エスクードを泣かせるための布石。 続きは登場人物が増えるので、プライベッターにでも投げます。 (と言いつつなかなか時間がとれない)
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11/01エスクードとサルビア
11/02サルビアとケイン
11/03エスクードと胡椒
11/04二人の駆け引き
11/05番外編:三時間経たないと出れない部屋
11/05番外編:エスクードとファルクス

エスクードとサルビア

セム @kishka26

@sq_tale 「はぁい、エスクード。手始めに泣いて?」 「…………サルビア、どこからツッコめばいい?どこからともなく部屋に侵入したことか?」 「細かいことは気にしちゃダメよ〜〜。ほら泣いて」 「そもそも泣く必要がない。……気が済んだら帰れよ?」 「この本借りるわね。どれどれ」

2016-11-01 19:06:16
セム @kishka26

@sq_tale 「……」 「ねぇ、ケインと一度話し合ったら?」 「……必要ない」 「悩んでたわよ、あの子。あなたが目を合わせてくれないって」 「すべての意見を聞くことはできない」 「そうね。でも話し合いもせず意見を押し付けるだけっていうのは、ギルマスとしても年上としても」

2016-11-01 19:12:32
セム @kishka26

@sq_tale 「不合格、か?」 「自覚はあったのね?」 「……どうせ、俺は」 「俺は?」 「――――……なんでもない。散歩してくる。本は元の位置に戻せよ」 「…………まだ泣かなかった、か。手強いわねぇ……。次は胡椒でもふりかけてみようかしら」

2016-11-01 19:17:59

サルビアとケイン

セム @kishka26

@sq_tale @sq_tale 「サルビア。入るぞ」 「ケイン。エスクードは?」 「宿を出て大市へ行った。ゼーレの死霊が追跡してる」 「そう。エスクードだけど、あなたの言うとおり話しを打ち切るわね」 「馬鹿が。あんな言い方をすれば当然だろう?俺のときは会話にもならない……」

2016-11-02 00:47:36
セム @kishka26

@sq_tale 「ねぇ、彼は話しを打ち切るときに視線を逸らすでしょう?どこに逸らすことが多かった?」 「…………下、だな」 「ふぅん。でも話しを聞く限り、態度は強気なのよね?」

2016-11-02 00:49:28
セム @kishka26

@sq_tale 「ああ。自分に間違いはないという振る舞いで、とにかくワンマンだな。樹海だと、特に顕著だ。エスクードは人が変わったようになる」 「憶測だけど、誰か目標にしてる人でもいるんでしょうね。ほら見て、この本棚」

2016-11-02 00:50:37
セム @kishka26

@sq_tale 「……冒険者の職業に関する本が多いな。あとは……共依存、自立、毒親……。どういうことだ?」 「――少なくとも、彼が部屋に人を入れない理由はわかったわね」 「おい一人で納得するな」 「要は自分のことを知られたくないのよ。話せる人がいないんでしょうね」

2016-11-02 00:53:41
セム @kishka26

@sq_tale 「煙に巻く言い方はやめろ。こっち方面は疎いんだ」 「とにかく。近日中に話し合いの席を設けるわよ〜〜。まずは本のタイトルをメモしましょ!ほら手伝って」 「くっ、頼んだ手前断われない……。それにしても多いな。二百冊は超えている」 「読書好きなのは本当みたいね」

2016-11-02 01:00:17
セム @kishka26

@sq_tale 「……はーー……終わった……。もう手に力が入らない」 「うふふ、さすがに一人百冊は堪えたわね」 「まだカイザーたちが時間を稼いでるとは思うが、そろそろ退室しておくぞ」 「あら死霊が窓の外に……ということは、もうすぐ帰ってくるのね。アタシの部屋で作戦を練りましょ」

2016-11-02 01:07:57
セム @kishka26

@sq_tale 昨日の小話・エスクードを泣かせ隊の被害者と主なメンバー。 pic.twitter.com/ZKeQ1CbJMA

2016-11-02 08:53:25
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エスクードと胡椒

セム @kishka26

@sq_tale 「ていっ」 「サルビア。今度はなにぇぐしっ!まさかコレ胡椒――ぶぇっくしょい!」 「塩は混ざってないから安心よぉ」 「はっくしょん!――このッ!」 エスクードの指が素早く宙に踊り、その軌跡が奇跡を起こす。突如発生した旋風が胡椒を巻き上げたのだ。 「……まったく」

2016-11-03 01:22:19
セム @kishka26

@sq_tale 「あら、すごぉい」 「食べ物を粗末にするんじゃない。……君も暇だな。俺なんかを泣かせようだなんて」 「あなた啼かせたくなる顔してるんだもの」 「君はもう少し有意義な休暇を過ごすべきだ」 「人生に刺激は必要でしょう?」 「生憎と迷宮探索で充分すぎるほど補えている」

2016-11-03 01:33:35
セム @kishka26

@sq_tale 「日常にこそ必要よねぇ」 「重砲のメンテナンスも終盤というときに胡椒がばら撒かれ、最初からやり直す羽目になるのも、そうなのか。勉強になるなぁサ・ル・ビア?」 「うふふふ」 「おい待て。――ぬ、身体が」 「アタシは毒殺ハバよ?デバフは得意なの。それじゃあねぇ〜〜」

2016-11-03 01:45:18
セム @kishka26

@sq_tale 「治さんとまずいか……。げっ、集中がきれて印術の効果が!いま胡椒が舞ったらヤバ――へくしっ!誰かいぇぐしっ!ぶぇっくしゅん!!冗談じゃなぐしょい!ぐあっ……!舌噛んぶぇーーっくしょい!!」 ※このあと部屋の前を通りがかったアダマスがテリアカを持って来てくれたよ

2016-11-03 01:54:20

二人の駆け引き

セム @kishka26

@sq_tale 「エスクード〜〜、いる?」 「……なんだサルビア」 「やぁん、もしかして怒ってる?」 「別に」 「少しやり過ぎたから、お詫びにクッキー買ってきたの。よかったら食べて」 「……ありがとう」 「本当にごめんね。じゃあアタシはこれで」 「――サルビア!」

2016-11-04 23:01:41
セム @kishka26

@sq_tale 「なぁに?」 「……その、一緒に食べないか」 「いいの?」 「ああ。一人で食べてもつまらないからな」 「――じゃあ、お言葉に甘えちゃおうかしら。このクッキー美味しいって評判なのよ」 「ほう。それは楽しみだ」

2016-11-04 23:02:23
セム @kishka26

@sq_tale 「それで、そのときアコニトが『世界樹に行くのです!』なんて言い出して……あら、エスクード。口の端にチョコついてるわよ、ほら」 「――ッ」 「はい、とれたわよ。……そんなに身体を強張らせなくてもイイんじゃない?まぁアタシに苦手意識を持ってるのは知ってるけどぉ」

2016-11-04 23:05:28
セム @kishka26

@sq_tale 「ちがっ……君のせいじゃない!その、昔……女性と色々あってな。ほかにも要因はあるんだが……少なくとも、君個人はとても」 「とても?」 「……魅力的、だと……。いや済まない……急に。忘れてくれ」 「うふふふ、夜這いしたかいがあったわぁ」 「その話しはやめてくれ」

2016-11-04 23:17:28
セム @kishka26

@sq_tale 「イイじゃない。あのときの反応は可愛かったわよ」 「あのな。まさかギルド加入してすぐ……その、ああいうことになるなんて思わないだろ、普通」 「アタシの外見から想像つかない?」 「それは世の中のネクロマンサーに対して失礼というものだ。俺はそういうことが目的じゃ」

2016-11-04 23:34:14
セム @kishka26

@sq_tale 「本当に?」 「……サルビア、当たって」 「当ててるのよぉ。……嫌なら振りほどいてもイイのよ?」 「…………君は、本当に……物好きだな」 「最初から言ってるでしょ?あなたの素顔が見たいんだって……」 「こんな男の素顔なんて、見せるほどの価値もない。諦めてくれ」

2016-11-04 23:43:36