放射線恐怖症にならないための怪しい情報の見分け方⑥「吸気被曝」で検索しない
- hyotto_koko
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放射線恐怖症にならないための怪しい情報の見分け方①~⑤の続きです。 「検索ワードに注意する」だけで結果が変わります。 例えば「内部被曝」で検索するのと「内部被曝 デマ」と検索した場合について、 前者での検索結果は都市伝説並みの内容が上部に表示されてしまいます。
2016-11-05 08:02:12酷い場合には、日本に住めなくなる日(2015年3月31日)や「東京が壊滅する日」(2016年7月17日)というような情報にたどり付いてしまうかも知れません。 後者での検索結果は完璧という訳ではありませんが、少なくとも「内部被曝」で恐怖を煽る情報に対して、
2016-11-05 08:02:47データや事実に基づいた検証を行った情報が多くなっています。 同様に、「吸気被曝」で検索をするとまずまともな情報が上がってきません。 そこで間違ったイメージを植え付けれられてしまうことになります。そのイメージとは、土や側溝の泥が汚染されている、
2016-11-05 08:03:24舞い上がった土埃などを吸い込んで内部被曝するというものです。 今、放射能忌避をし関東圏から自主避難している人たちの多くはこのようなイメージに今も苦しめられているのではないでしょうか?
2016-11-05 08:03:52東日本大震災被災地からの瓦礫受入れ反対、そして先日炎上した女性自身の記事(被ばく清掃)や「マスクしないと子供産めなくなる」のツイートもこのイメージによるものと考えます。 pic.twitter.com/jPX9arScMe
2016-11-05 08:04:44想像によってもたらされた恐怖に打ち勝つには知識が必要になります。でなければ、魔女だと決めつけて人を焼き殺していた中世の群衆と大差ありません。 まず、このイメージに打ち勝つために次の事から考えてみるとそう簡単には騙されません。 ①私たちは土や泥を食べて生きている訳ではない
2016-11-05 08:05:32②肺は空気を吸うだけでなく吐き出している(空気が一方向に流れるフィルターではない) ③肺に到達するのは10μm以下の粒子 これだけではイメージに過ぎないので、それでも不安が残る人が居るかもしれません。では実際に吸気中の放射性物質を吸い込んだ場合の内部被曝はどれくらいになるのか?
2016-11-05 08:06:08計算してイメージの域を抜け出すことが一番です。 計算式は、実効線量=放射能濃度×実効線量係数×呼吸量/日×日数です。 他のまとめで数値が出されていたので引用させていただきます。 togetter.com/li/1043809
2016-11-05 08:06:58「第3部:ダストサンプリングの測定値をもとに吸入による内部被曝量を計算」より 福島第一原子力発電所の20km圏内の空気中放射性物質濃度測定結果(最高値):0.0017Bq/m^3 一日の呼吸量:14m^3 Cs137の呼吸による実効線量係数:6.7*10^-6mSv/Bq
2016-11-05 08:07:28これより、吸気による実効線量は 0.0017*14*365*6.7*10^-6 = 0.058μSv(年間) 日本人が受ける自然放射線による被曝(年間1.5mSv)と比較しても10万分の4程度です。検証してこの数値を見てしまうと大騒ぎしているのが馬鹿らしくなってしまう話ですが、
2016-11-05 08:08:33創造された恐怖に振り回され続ける人が一定数存在するのが事実です。 原発事故から5年半が経過し、日本に住めなくなる日(2015年3月31日)、「東京が壊滅する日」(2016年7月17日)がデタラメだと確定し、
2016-11-05 08:09:14福島の出生率が3年連続で増加している状況の中でもなお誤った情報(イメージ)を発信し続けている人はたくさんいます。 このような人たちに惑わされないことが本来の「子供の未来を守る」という事につながると考えます。
2016-11-05 08:09:46