こういう図をシャラーっと書いちゃうのがすごいなあ。(久米,花岡ほか 2014 パーソナリティ特性の形成要因―家庭・学校・職場の経験から 行動経済学,7,50-54) pic.twitter.com/8iSEot9TiR
2016-10-14 17:30:19血液型がらみの何かの指標と「0.18くらいの頑健な相関」のある性格特性って探せばきっと出てくると思うんだよね。心理学者はそれを「有意でも個人の性格を理解するには意味のない大きさだ」と考えるけど、そうは考えない研究分野はあるし心理学者でもそういう人がこれから増えてくると思うラジ。
2016-10-25 11:13:52受け入れられないのは生理学的な背景が信頼性のあるものがないからでは?結局この効果があったとして「血液型と正確に関係があると信じられているならば影響がみられる」的な自己成就的なパスのような twitter.com/marxindo/statu…
2016-10-25 11:25:38だからそこで「血液型と性格に関係が生じる機序がわからないから信頼できない」と考えるのはまさに心理学者的発想で、いま経済学者が経済的変数の予測のために非認知能力やパーソナリティに言及するときにはそういう発想はしていないラジ。現に相関がある、ということがすべて。
2016-10-25 11:58:29自分も「パーソナリティから行動を因果論的に説明する理論なんてくだらない」と思っている(しずっと書いている)のだけどかと言ってパーソナリティ測定を行動経済学みたいに使うのもあんまりだろうと思うので旗幟不鮮明になっちゃうラジ。
2016-10-25 14:29:09同じ方法で(多くの場合は心理学者の作ったパーソナリティ尺度を使って)パーソナリティの測定をし,全く同じデータを得ていても,そのデータから何をしようとしているかが(少なくともこれまでの)心理学と行動経済学ではまったく違うわけです。
2016-10-25 12:27:55「朝ご飯を食べる子は成績が良い」も因果論的な説明あるいは理論としては「間違っている」んだけど,その相関関係は予測には使える。行動経済学者なら使う。
2016-10-30 18:01:39因果推論へのこだわりに関して経済学者以上に何かを言えると思ってる点でなんもわかってないわな。あと経済学における行動経済学の役割についてもなにもわかってない。選好のクラスをある方向に拡張したときにメカデザ上どういう含意があるかを分析することが最終的な目的だからな。
2016-10-30 19:12:19で、このひとには後半部分を評価する知見がまず間違いなくないから行動経済学を内在的に批判するのはまず不可能と思ってながめている。
2016-10-30 19:20:09「経済学者はどんどん心理学者に近づいてる」とか言ってる心理学者がいるけどまるで似てないからね。「選好ドメインでの公理化」とか「顕示選好の公理」とか「メカデザ上の含意」とかがないかぎり経済学者的にはただのアネクドートなのよ。で、数理心理学を除いて心理学にはそういう知見ないからね。
2016-10-30 20:55:42因果推論に関して物申すなら最低限1)「因果効果の識別」の定義、2)因果効果に留まらない「parameter of interest一般のノンパラメトリック識別」の定義、3)実験で識別が達成されることの証明、4)実験ができないが識別が達成される場合の提示と証明ぐらいできてね。
2016-10-30 21:00:56農学から経済学に来たと名乗っている人が「経済学の人はGarbage in, garbage outという言葉を知らないのかと思っていましたが、自然科学ではゴミとみなされるデータしか取れない中で苦労して宝探しをするとわかり、考えを改めました」と言っていたのを思い出すなど。
2016-10-30 20:08:10@umedam 街灯の下しか見えないのでそこで鍵を探す、ですか。まあ介入・統制の方法が限られる以上は現実という街灯に照らされたところしか研究できない、というのもそうなんでしょうね。双方がそれを弁えていれば無用な論争も起きまいとは思うのですが。
2016-10-30 20:14:02「街頭の明かりの下しか探してない」とか言って明かりの指してない部分に関するby assumptionで導かれる程度の見解で満足してるあいだに当の経済学者は明かりのさす範囲を年率3%ぐらいの速度で着実にじわじわ広げていっている。
2016-10-30 21:21:28「『街頭の明かりの下しか探してない』とか言って明かりの指してない部分に関するby assumptionで導かれる程度の見解で満足してる」人に対置してるのであってそれ以外の人やそれ以外の分野についてなにも言ってません。 twitter.com/umedam/status/…
2016-10-30 22:37:24行動経済学の一般向けの本を開くと、錯視など認知バイアスを説明し、その知見の政策への応用を紹介したところで終わったりするから、経済学が心理学に近づいていると誤解されても仕方が無いのではないかと思わなくも無く。twitter.com/mixingale/stat…
2016-10-31 02:14:33@uncorrelated 普通の人が一般書読んでもった感想ならなにも言わないですよ。そもそも私は学者や専門家以外には原則なにも言わないですし。ただこの人は「行動経済学については一回どこかでまとめて書く」と言っていたので、それならちゃんと包括的サーベイできててね、って話です。
2016-10-31 07:57:39