2人の始まり 横山ver.

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

1. 心地いい温もりを感じ抱きしめた 心地いい温もりに包まれた 『えっ』 「え…」 目の前にいる人って… 「うそ…」 『誰…？』 私は慌ててシーツを引き寄せ蹲る 俺はシーツが剥がされベッドから転げ落ちる #2人の始まり #エイトで妄想

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2. ベッドの周りに散らかる服の中から下着を見つけズボンと一緒に履いた 『あの…えっと…』 シーツからちょこんと顔を出す君は 誰？ 「あの…私…」 不思議そうに私を覗き込むあなたは… 『ごめんな…ようわからんのよ…』 #2人の始まり #エイトで妄想

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3. 「はい…私も…です」 シーツに身を包んだまま君はベッドから降りて 自分の服を集めだした 『俺…向こうにいるから着替え？』 「はい」 冷静を装っても限界があって ベッドルームから出て頭の中を整理した #2人の始まり #エイトで妄想

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4. 「あの…」 『お、着替え終わったん？』 「はい…」 『こんな言い方ごめんな？昨日のこと…覚えとる？』 小さく首を横に振った君を見て 心のどこかで安心した俺がいた 狡いんよな、俺 タクシー代を君に渡して 俺はスタジオへ向かった #2人の始まり #エイトで妄想

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5. 《横ちょ～遅刻ぅ～～～！イタタタっ》 ニタニタしてるヤスを廊下に引きずり出した 《痛い！横ちょぉ！》 『なぁ…お前…俺といつまで居った？』 《えっ！覚えてないの？》 『質問に答えればええんよ』 《ふ～～ん…覚えてないんだぁ？》 #2人の始まり #エイトで妄想

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6. 苛立つ俺を面白がるヤスの足を踏みつける 《痛っ！ねぇ～やめてぇ～！》 『はよ、答えろて…』 《消えたんは横ちょたちじゃん！》 『俺が？あの子と？』 《そうやで？残された俺たちめっちゃ気まづかってん…( ˘ •ω• ˘ )》 #2人の始まり #エイトで妄想 pic.twitter.com/xZRWgrD4gm

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7. スタジオへ来るタクシーの中で 何度も何度も記憶を辿ったのに まったく思い出せなかった ヤスと食事をして 店を変えて飲みに行って ワインを…何倍飲んだんだろ 《ねぇ、横ちょ？》 『ん？』 《シちゃって覚えてないとか…あかんやろ？》 #2人の始まり #エイトで妄想

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8. 《横ちょぉ～謝ったの？》 『…』 《可哀想…酷すぎるで？》 ヤスに言われても仕方ないと思った リハなんて頭に入るどころか ダンスのフリも全く覚えられなかった 『なぁ、連絡先知っとる？』 《知るわけないやん》 『だよな…』 #2人の始まり #エイトで妄想

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9. とりあえず連絡をとって やっぱりきちんと謝るしかないと… だけど 会える手段がなく何日も過ぎていた 《今度いつ奢ってくれる？お兄ちゃん？》 『うるさいわ』 《ね～ぇ～お兄ちゃ～ん》 『黙れって！』 《番号入手したのになぁ～》 #2人の始まり #エイトで妄想

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10. 『え、なんて？』 《もうええもん…信ちゃんに奢ってもらおっと》 楽屋から出ていこうとするヤスを引き止めた 『なんで、なんで知っとる？』 《聞いたから》 『誰に？』 《気まづくなった子とLINE交換だけしとった》 #2人の始まり #エイトで妄想

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11. 『はよ、言えや！』 《聞いただけやし、連絡しとらんから忘れとったんやもん》 ヤスが書いてくれた番号にすぐに電話をした 『もしもし』 「はい」 『あ…横山です』 「はい」 気が重かった なんて思われてるんやろって… #2人の始まり #エイトで妄想

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12. 呼び出して目の前に座ってる君は 俯いてるだけ 『ちゃんと謝ろうと思ってたんやけどな…連絡取れんくて』 「謝るとか…いいです」 『でも…やっぱあかんやろ？』 顔をあげた君は俺の目をまっすぐ見てた 「私は被害者とかじゃないんで…」 #2人の始まり #エイトで妄想

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13. 『せやけど、男としてな』 「大丈夫です…誰にも言わないし、迷惑かけませんから」 『覚えてるの？』 「少しだけ…」 私は覚えていたあの夜のこと 「あの…横山さんと安田さんですよね？」 『はい…』 「握手してもらえませんか？」 #2人の始まり #エイトで妄想

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14. 勇気を出して隣の席で飲んでた2人に声をかけた 大好きだった横山君が偶然隣にいたから 優しく握手をしてくれた横山君は 凄く機嫌が良くてかなり酔っていた 『良かったら一緒に飲まへん？』 「いいんですか？」 『ええよ！俺の奢りや』 #2人の始まり #エイトで妄想

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15. 夢のような時間だった 安田君のマニアックな話を聞き 横山君が笑い その横顔を見ながら私も注がれるワインを飲んだ 覚えてるのはそこまで… 気がついたときはベッドの上で 慌ててる横山君と 服を探してる自分 #2人の始まり #エイトで妄想

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16. 『俺な、考えたんや…思い出そうとしたんやけどな』 「大丈夫です、もう…」 『あかんよ、こんなん…責任あるし』 「真面目なんですね」 『いや…ちゃうやろ』 やっぱり このまま頭を下げただけで終わらすのは違うと思った #2人の始まり #エイトで妄想

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17. 「本当に気にしないで下さい」 『でもな？』 「私は幸せだったんだと思います…覚えてないけど」 君の照れくさそうに笑う姿を見て なんとなく記憶の奥にあるものが蘇りそうな気がした 『また…会ってもらえへん？』 「私と？」 #2人の始まり #エイトで妄想

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18. なんで誘ったんやろ… なんでまた会いたいと思ったんやろ ただの罪悪感から？ 《横ちょぉ～～》 『なんやねん…』 《お兄ちゃ～ん》 『だから何？』 《どうなったんかな～～～って》 『お前が気にせんでもええよ』 #2人の始まり #エイトで妄想

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19. 《よこっ…ちょ…(⌯˃̶᷄ ﹏ ˂̶᷄⌯)》 『わかったよ、わかったから』 ヤスを連れて飲みに行った 泣くから… ほんま面倒臭いヤツ 《なぁなぁ？それって恋やなぁい？》 『は？俺が？』 《うんうん、気になるんやろ？》 #2人の始まり #エイトで妄想

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20. 『気になるんは…記憶がないから申し訳なくてや…』 《ちゃうんよなぁ～》 なぜかドヤ顔のヤスにムカつき始めた 『お前な、面白がってるんなら奢らんよ？』 《だってぇ～面白いんやもん》 『何が？』 《恋に悩む横ちょッ！！》 #2人の始まり #エイトで妄想

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21. 『ふざけんなよ…』 そう言いながら 俺はあの日から君のことしか考えてないことに気づく 《ええんちゃう？無理に思い出さんくても》 『いい加減なこと言うなや』 《ええんよ…ここから始めたら…そうやろ？》 思わず納得してしまった俺… #2人の始まり #エイトで妄想

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22. 『ごめんな、忙しかった？』 「いえ…」 『君のことなんも知らんよな…俺』 「大丈夫ですよ？気にしなくても」 やっぱりこの笑顔 あの夜もこの笑顔があった… 「あの…もう気にしなくていいですから」 『え？』 #2人の始まり #エイトで妄想

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23. 「私、本当に大丈夫ですから忘れてください」 『そんなんやなくてね…』 「優しいですね、やっぱり」 『俺が？』 「ファンで良かった…私やっぱり見る目あるんだな～って」 ファン… “横山さんですよね？ 握手してもらえませんか？” #2人の始まり #エイトで妄想

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24. 『握手…』 「え？」 『握手したんよな？俺たち』 「覚えてるんですか？」 『せやせやせやせや！で…誘ったんや…奢るからって…そうやろ？』 「はい」 嬉しそうに微笑んだ君を見つめたけど その後のことが… #2人の始まり #エイトで妄想 pic.twitter.com/vPhXnhZ5Oj

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25. 『ごめんな…その後がわからへんのよ…最低やろ？』 「私もです」 『君も？』 「はい…私もそこまでしか覚えてなくて…最低ですか？」 『いや…』 「嫌いですよね、そんな女」 俯く君を見て 胸がドキッとした #2人の始まり #エイトで妄想