森田宏幸監督と叶精二さんによる『猫の恩返し』のツイートまとめ

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

「森田宏幸監督インタビュー」『ロング テイル オブ バロン』（02年）より。 「僕はアニメーターですから、やっぱりよく動くアニメーションが好きなんです。原作の後半は『長靴をはいた猫』ですね。高い塔の階段をワーッと昇って行くとか。ああいうカットをやってみたかったんですよ。」（続

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

続）（猫筏を）宮崎さんが「こういう罪のないアイデアは生かした方がいい」と言うんです。（略）曲がることで、上に乗っているハルがおっとっと! なんてやれば、それらしく見えるというわけです。まるで『カリオストロの城』のカーチェイスですね。（略）筏の猫たちを描きたくて仕方なくなりまして」

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

「だって猫の国ですよ。目の前に見たこともない風景が広がって、お城が建っていたら、僕なら絶対見に行きますよ。（略）本当はみんな見知らぬ世界を冒険したいと思っているわけですから。そこは健全な願いだと思います。（略）何も頑張らないのにバロンが現れて助けてくれる。いや、いい話だなぁと」

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

「まぁ、ちょっとぐらいは頑張れよと、そういうことも言ってます（笑）。それで今を生きる若い子たちと対話が出来ればなぁという気持ちで作りました。（略）そういう子でも恋愛に限らず幸せになりたいわけでしょう。これは「どんどん、なっていいよ!」という楽天的な映画なんです。」

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

@Morita626 ハルのお尻がつかえるアイデア共々、宮崎駿監督のアドバイスがあったと当時伺いました。

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

絵コンテには「ハルを見上げず、顎を引いた目線のままとする」と記されていた記憶が。確か「バロンは唯一猫背でない猫」「小さいけれどハルを見上げないで威厳を保つ」と監督はおっしゃっていました。 twitter.com/Morita626/stat…

森田宏幸 @Morita626

バロン:カッコいいけどちっちゃい。必ず真っ直ぐ立って真っ直ぐ速く歩く #猫の恩返し

2016-11-18 21:34:39

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

ここは『007 ムーンレイカー』（1979年）で、とおっしゃっていましたね。 youtube.com/watch?v=thlKSZ… twitter.com/Morita626/stat…

森田宏幸 @Morita626

スカイダイビングのリファレンスは007 #猫の恩返し

2016-11-18 22:26:29

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森田宏幸 @Morita626

新海監督の君の名や静野監督の名探偵コナンも観て思ったんですが、ヒーロー、ヒロインたるもの、最後は力尽きるまで走らなきゃいけないんですよ。きっとわ #猫の恩返し twitter.com/seijikanoh/sta…

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

@Morita626 次回作では存分に疾走させて下さい！

叶 精二（Seiji Kanoh） @seijikanoh

本年2月の某講座資料用に頂いた #森田宏幸 監督の『#猫の恩返し』についての新証言です。 #スタジオジブリ　#金曜ロードSHOW pic.twitter.com/Ed5UBzXx9K

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森田宏幸 @Morita626

今夜か！　＃猫の恩返し pic.twitter.com/OFgpgnYS6y

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森田宏幸 @Morita626

『もののけ姫』のタイトルを鈴木敏夫プロデューサーが強引に決めた話は有名ですが、『猫の恩返し』も鈴木さんが鮮やかに決めた経緯があります。実は絵コンテが完成するまでのタイトルは『猫の国のハル』でした。まだ6大都市10館で公開予定のときでした。

森田宏幸 @Morita626

絵コンテ完成のあと、鈴木プロデューサーに食事に連れ出され、高橋望プロデューサーらと一緒に和風懐石を振る舞われながら、コンテが遅れた上に内容も大変で予算が足りないと怒られたあと、250館で拡大公開にしたい、イヤなら制作中止だと切り出されました。250館はもののけ姫と同じだとか。

森田宏幸 @Morita626

もう料理に手を付けてる場合ではなくなったのですが、ほんとの本題はさらにそのあとでした。「タイトルを『バロンがくれた物語』に変えたい」と。『バロンがくれた物語』は『耳をすませば』の月島雫が書いた小説の題で、猫を耳すまの姉妹編として推す意図であることはいくら私でもすぐに分かり、、

森田宏幸 @Morita626

私は迷わず反対しました。今思えば『バロンがくれた物語』の情感も分かるのですが、『猫の国のハル』に愛着があったし、『猫〜』は愉快な映画で『バロンが〜』は似合わないという思いがあった。でも鈴木Pは「『猫の国のハル』じゃ（売れないから）俺、やっていく自信ないよ」と真剣でした。

森田宏幸 @Morita626

このとき、例のアシタカ聶記をボツにした話も聞かされました。追い込まれた私は最後「だって、バロンは何もくれてないもん！」と子供みたいに叫んでました。今考えたらこれも言い過ぎで、バロンはハルに貴重な何かをくれています（笑）。でも、そんな風にその場は物別れになりました。その翌日、

森田宏幸 @Morita626

いや、翌日だったか、少なくとも日曜日を挟んだ週明けとか、わりとすぐ。鈴木Pの部屋に呼び出されて行くと、美術監督の田中直哉さんも居て、鈴木さんは隠し持っていたA4用紙をいきなりパッと「これでどう？」と広げました。それは、猫の事務所とムタのポスター案のラフ画で、上に『猫の恩返し』と。

森田宏幸 @Morita626

上に『猫の恩返し』と書いてあります。私は「へ？」と間抜けな声を出した。『バロンがくれた物語』を念頭にもう一戦交えるつもりだったので、完全に虚を突かれてしまった。鈴木氏はその一瞬の隙を見逃さず「はい、これで決まりだね！」とご機嫌で。そのあと何を言っても聞いてくれません（笑）

森田宏幸 @Morita626

あとで田中直哉さんに聞いたところ、鈴木Pから第一弾ポスター図案の相談を受けて、打ち合わせが一段落して、「タイトルの件を森田さんに聞いたんですけど」と切り出すと、「うん、そのことなんだけどね。直哉君さ。森田君の前で『バロンがくれた物語』の方がいいって言ってくれない？」などと、気のお

森田宏幸 @Morita626

気のおけない話が始まったとか。鈴木P「だいたい、なんで『猫の国のハル』になったわけ？」直哉氏「柊さんの原案にはタイトルがない代わりに、三幕構成でそれぞれに題がついていて。一幕が『ねこのおんがえし』二幕が『ねこの事務所』三幕が『ねこの国のハル』で、、

森田宏幸 @Morita626

たまたま三幕が遅れて届いた時、その『ねこの国のハル』を作品タイトルだと僕たち勘違いしたんです・・・」鈴木P「今、なんて言った？！」 直哉氏「だから、第一幕が『ねこのおんがえし』…」 鈴木P「そう、それ！」鈴木氏はすぐにA４用紙に鉛筆で、猫の事務所とムタのキービジュアルをサラサラと走り

森田宏幸 @Morita626

猫の事務所とムタのキービジュアルをサラサラと走り描きし、その上に『猫の恩返し』と大きく書いてポスター案を完成。私と同様『猫の国のハル』に愛着を持っていた直哉さんも、瞬間にこれはいい、と思ってしまったそうです。 鈴木P「ちょっと、森田君をすぐ呼んで！」となって、前述のやりとりに。

森田宏幸 @Morita626

その後も、会うたびにニコニコした鈴木Pから「高畑さんも『猫の恩返し』のタイトルを褒めてくれたよ」とか聞かされて、ついには委員会でも支持される頃には、私もすっかりこのタイトルが気に入ってました。そんな手腕に支えられた『猫の恩返し』が今夜放送〜。 #猫の恩返し

森田宏幸 @Morita626

押井守がインタビュー本でムタは良かったと褒めてた。(2度書いてる)

森田宏幸 @Morita626

企画当初、押井守さんに嫌われるような作品にしたい、ってスタッフに話してた。押井作品を好きな人が周りに多かったので反発してた。ほんとに。