中ザワヒデキ文献研究2016年度11回「表面の両面」 2016年11月23日(水・祝)[実況] #文献研究

中ザワヒデキ文献研究2016年度第11回 2016年11月23日(水・祝)19:00-22:00 美学校 http://aloalo.co.jp/nakazawa/2016/1123a.html
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みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「動物はトポロジー完全性を持つため単純な表面を持つが、根を張り巡らせ葉を茂らせる植物はそれを無視している。 中ザワ「これはトポロジカルフリーのこと。デジタルネンドにも同様に記述される

2016-11-23 20:03:33
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「植物学的倫理観があるとすれば、動物が許しがたいのは座標系に固定される逃走したり、 中ザワ「植物は根を張りそこに固定されてるわけで 中ザワ「本「四肢や体躯を自由に折り曲げたりすることだ。 中ザワ「木が簡単に枝を曲げたりするのは大問題だろう

2016-11-23 20:04:47
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「動物にはない位置固定性こそ植物の同一性アイデンティティだろう。生物が生物とするには、内的環境の恒常性維持=ホメオスタシスが要請される。この維持を動物はトポロジーの境界、つまり表面皮膚を持つことで内的環境を維持、植物は座標値の固定化、つまり同じ場所に留まることで維持する

2016-11-23 20:06:31
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「位置の移動は(極端なことを除けば)動物の生死に影響しないが、しかし植物の植え替えは根付かせるまでが大変だ。植物を単体として取り出すのは困難で、どこからが土で根なのか確定しづらく、土と根ごとつまり、座標系ごと植え替えると

2016-11-23 20:08:39
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「しかし植物なら他の方法がある。草なら葉の部分だけ切り蒸散しないようにした上で挿し木したほうが都合がよい

2016-11-23 20:09:22
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「植物があえてトポロジカルな種という形態をとり、 中ザワ「種は境界がはっきりしており移動がしやすい 中ザワ「本「そこで植物が動物の論理を採用したといえる。種が地表(座標系)におち発芽することで、植物の形態をとる

2016-11-23 20:10:36
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「植物表面の形態本質とは何か。老人のシワは動物的生命力の減退による表面の複雑さだろう。 中ザワ「これは若い人ほどぴちぴちしてるということの裏返しの言葉だ。つまりシワを減らすと若返るように見えるということだ

2016-11-23 20:11:57
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ本「植物の葉や根の複雑性には老人のシワの複雑性は遠く及ばない。植物の表面積の増大、それは植物的生命力の更新だ。表面積が増大することは動物なら減退だが、植物なら更新となる

2016-11-23 20:13:09
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「皮膚科学でも自他を峻別するアイデンティティだとしてか捉えないのは誤りだと考えられている。自他接続のインターフェイスとも考えられる。つまり物質とエネルギーの交換場所だ。皮膚呼吸や熱放散など

2016-11-23 20:14:10
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「植物表面はよりインターフェイスに特化している。根は一定の陰圧を保ち水分と養分を地中から吸い上げる

2016-11-23 20:17:43
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「これは周囲より圧力が低いからそこに水が流れていく、これは葉は水分を蒸散させ大気へ逃がすことで陰圧となることで起きる。そのため大気と地中のインターフェイスに発達した自然現象にも見え、大気と地中のエネルギー交換接続部分に発達したといえ、そのさいに養分ももらう、と

2016-11-23 20:18:25
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「交換という状態は表面積の増大で促進される。また表面の微細な変化で成り立つ。これは位相幾何学と好対照を成す。

2016-11-23 20:19:08
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「全体の構造が部分の構造へ無限に適用されるのが自己相似形のフラクタル形態といえる

2016-11-23 20:19:53
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「「本「小さな突起のその細部を見ると突起が生え、その突起の細部を見ると・・・と続く。 中ザワ「枝葉の分離もそうだが、根はもっと大変だ。根毛は別れ続けていく。これをフラクタルと言って良い。

2016-11-23 20:22:11
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「消化吸収の小腸内壁の絨毛組織、これで表面積を確保している。自己増殖を繰り返せば無限大となるが、細胞サイズや脱落などで大体200平方メートルらしい。 植物の根もフラクタルとして解析可能これはDNAのプログラムの実行結果だ。

2016-11-23 20:23:31
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「フラクタルはDNAを実行するだけで行われているだけで、つまり根から観察するのは困難だが、DNAの命令を分析すれば複雑なフラクタル構造は推察できる。

2016-11-23 20:24:31
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「DNAのプログラムが逐一実行されたに過ぎず、フラクタルは見た目は複雑だが単純なプログラムで、トポロジーの単純さと好対照だ。 可働の動物は静的表面アイデンティティで単純だ。しかし植物は不動で、動的表面アイデンティティであり複雑なインターフェイスを持っている。

2016-11-23 20:26:18
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「動物は単純表面、植物は複雑インターフェイス。 中ザワ「本「確たる単一トポロジーが生命だり意味なら、模糊な再現のないフラクタルは欲望であり堪能ではないか?

2016-11-23 20:26:54
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「西洋では植物は風景画として描かれてきた。ドイツロマン派のフリードリヒまで教会に風景画が描かれることはなかった。なぜ風景画が教会になかったか、風景を愛でるのは肉体を愛でるようにワイセツだと思われてたからだ。

2016-11-23 20:28:35
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「フリードリヒは西洋画人列伝にも記述がある。

2016-11-23 20:31:03
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「文献研究ではAI美芸研のアジェンダについてで図録を見せた。これは崇高の例として出したものだ。 後ろ向きに崇高を感じている。崇高とは美学、人工知能としてはもし人工知能に美を感じることが出来たら、という戯画的に見たものだ。

2016-11-23 20:31:40
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「では人工知能が美術が分かり、崇高を感じたらどうなるのか。なかなかわからないが電力消費が上がるのではないか、とそんな戯画的な話で終わったが、果たして、、、、、

2016-11-23 20:32:30
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「西洋画人列伝「無限への扉を開く崇高な風景「フリードリヒ」」 ここでは、絵画の役目は自然の崇高さを編集して配置することだ。それは宗教画に近い。中央の人物に集中する線に幾多のドラマが、奥の断崖の絶望が、ここで観念のドラマがある。

2016-11-23 20:34:35
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「西洋画人列伝「当時隆盛してたロマン主義がフリードリヒを後押しした。非現実的なミステリーを称揚した。ナポレオンがドイツの民族主義を盛り上げた。 嘗て一体の有限と無限が分離したこの時代において、

2016-11-23 20:35:52
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「ロマン主義には嘗て有限と無限が一体だと考えがあり、現代はそれが分離してる。有限世界に無限の観念をもってアーティストが立ち向かう。不可能に対する頑張り、それこそロマン主義的アイロニーの発動

2016-11-23 20:37:45