中ザワヒデキ文献研究2016年度11回「表面の両面」 2016年11月23日(水・祝)[実況] #文献研究

中ザワヒデキ文献研究2016年度第11回 2016年11月23日(水・祝)19:00-22:00 美学校 http://aloalo.co.jp/nakazawa/2016/1123a.html
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みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「版画という二次元の画面の境界を表すのが一次元の線。 つまり、三次元の境界は二次元の表面、一次元の境界はゼロ次元の点が境界であり、n-1次元が境界となる。 そこから演繹されるのは立体物、この三次元物体が表面というのもは創造できないが、それこそ4次元物体といえる

2016-11-23 19:37:30
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「位相幾何学(表面性質の幾何学)の話だが、輪ゴムを乗り越えられないアリは輪ゴムの内側にある砂糖にたどり着けない。ここでは切れ目なく閉じた曲線であるか、切れ目ある開いた曲線か、それを扱うのがそれということ。

2016-11-23 19:39:10
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「トポロジー的に完全といわれる事態、つまりアイデンティティが表面形態の完全性である、といえる。馬が足を折り曲げても、馬が尻尾を振ってもトポロジー的に変わらない、つまり輪ゴムが四角なろうが変わらない。しかしそれはユークリッド幾何学的には異なるものだ

2016-11-23 19:40:20
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「トポロジーの原理が形態。位相幾何学というが形態幾何学のようなところがある

2016-11-23 19:40:51
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「ところで、「位相」という有名なタイトルの作品が日本の現代美術にある。関根伸夫の位相大地や位相油土などだ。これはトポロジー幾何学が流行っていた時期に彼が名付けたものだ。 彼は作品英訳を「Phase earth」とするが、topologyearth が正しいのではないか?

2016-11-23 19:42:52
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「また高松次郎が「単体」という作品を作る。大理石や杉を使うが、これを「ONENESS」と訳している。トリックアート的なところから興味をもったのだろうが、ここからもの派へ移行していく。しかし李禹煥がトポロジー幾何学と異なる解釈をすることで別の進展をすることになる

2016-11-23 19:44:07
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「トポロジー幾何学から始まった関根などを李禹煥が異なる解釈をして進むもの派だが、それと異なる在り方をすすめたのが、静岡の「幻触」。石子順造が評論したが、5年ほど前に鎌倉画廊で展覧会もあったと思う。椹木野衣さんがレビューを書いてたはずだ

2016-11-23 19:45:53
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「アイデンティティはDNAであり表面でないという意見もある。しかし円の本質が方程式なのか、実際の円弧なのか。式の演算結果が円弧であるとすればDNAと表面を区別する必要はさほど無いといえる

2016-11-23 19:46:38
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「皮膚科学はかなりDNA学のところがある。つまり方程式とグラフが同じであると考えよということだ。 ここで思い出すのはアリストテレスのエイドス、これはイデアと形態を同一に考える思想。

2016-11-23 19:47:45
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「プラトンのイデア論は方程式万歳で、実際にそれを出力したのが人体といえて、それを両方共表す一語がアリストテレスのエイドス。だからこそDNAと表面の皮膚は同様であると考えられる

2016-11-23 19:48:31
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「馬の固有形態を馬というが、それは表面が意味そのものと示しているものだ。ブレイクは行為も意思も真実と虚偽を峻別するのは確たる線だ。線は生命だからだ、という。

2016-11-23 19:49:34
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「ウィリアム・ブレイク、これは西洋画人列伝で記述があるので確認されたい。ターナーの曖昧模糊な絵と、ブレイクのはっきりとした線が出るようにみえる絵を比較するといい

2016-11-23 19:50:44
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「ブレイクは線を生命だと表現するが、ミケランジェロも死んだ大理石から行きた人間を作ると、硬質の表面をもった単体彫刻を定立させた。

2016-11-23 19:52:24
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「皮膚科の言葉を借りてこう言うが「悪性皮膚疾患で死を見てきた皮膚科の私には、皮膚科にとって表面こそ生命と考えるブレイクやミケランジェロは他人事ではない。

2016-11-23 19:52:54
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「では植物はどうか。樫やブナは動物ほど表面の単一性を持っているだろうか。樫や馬と判然としない絵は彫刻作品のように虚偽的で拙劣と言えるか?

2016-11-23 19:53:49
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「動物で馬か牛と分からないものを描くのは下手くそかもしれない。しかし植物の場合は区別できるように描くのが必要だろうか、と。 しかし、このような書き方では意見が分かれそうだ

2016-11-23 19:54:35
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「動物学的倫理観に照らすと、植物には挿し木や接ぎ木ができ、地下系で増えることだ。つまり単一性のアイデンティティは植物には殆ど無い。

2016-11-23 19:55:10
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「例えば、動物が腕を切って他の腕を接ぎ木出来てしまったら、、、自分の腕ですらつなげるのが難しいのに、他人、それどころか猿の腕を足してしまってはイケないことに見える。しかし植物にはあっさり合体できるものがかなりある

2016-11-23 19:56:11
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「では挿し木はどうか。中ザワを半分に切って土に埋めておいたらもう一人できてしまった、それは倫理観的に駄目な気がする。 これを2016年の知見で言えば、そろそろ皮膚から一人できかもしれないという話題が出てきている。

2016-11-23 19:57:20
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「例えば今や皮膚から心臓の臓器を作ることが試みられており、そうなれば人間をそのまま作ることも可能になるはずだ。しかしそうなれば倫理的に絶対ダメだと論争が起きるだろう。医学のためならOKとかそれもだめとか。。。

2016-11-23 19:58:24
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「挿し木が植物ではなんにも問題がないが、しかし動物に対してそれをしてしまうと突然問題にされるが、なかなか意識されていない。そこで動物学的倫理観という造語を作って話している

2016-11-23 19:59:21
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「つまりこの問題は単一性が失われるということで、これが倫理的に許されない。しかしこれは動物のことで、植物としては何も問題ないしそんな増え方のほうが良いはずだ。

2016-11-23 20:00:34
みそむーおでん @misoni_2013

筆者「テキストを読みながら解説しています。この後はそれが分かるよう記述します

2016-11-23 20:01:18
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「本「外傷に対して外科手術をするのは、表面つまりトポロジー破壊でありアイデンティティの破壊だ行為だ。それは動物の生死に関わる事件だ。しかし枝葉をかなり切り落としても植物の生死には影響しない

2016-11-23 20:02:13
みそむーおでん @misoni_2013

中ザワ「トポロジー的大きな変更を加えても植物には問題はない。人間なら髪の毛がそうだろうが、腕や足は大変なことになる

2016-11-23 20:02:40
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