グルジアのゴリ選出の与党議員によれば、地元民の多くはスターリン像再建を望んでいるそう。2009年に制定された脱共産主義・ナチ法の絡みで以前のような市庁舎前ではなく、スターリン博物館の敷地内でも可とする人が大半だが、行政側が渋っている由newsgeorgia.ge/44270-2/
2016-12-18 07:53:50なお、ゴリ市中心部の、かつて件のスターリン像が立っていた「スターリン広場」と、そこからスターリンの生家+博物館に続く「スターリン通り」は未だ健在である。2010年に行政側が件の像を撤去しようとした時は、反対派の老人らが集まり大騒ぎになったが、行政側が夜中に電撃的に撤去した。 twitter.com/karategin/stat…
2016-12-18 08:07:44グルジアのゴリ近郊のアテニ村で、2009年に撤去されたスターリン胸像を「大祖国戦争」の戦勝記念日に村人らが再設置→1晩も経たない内に行政側により再撤去されたという記事。 svoboda.org/a/27725990.html
2016-12-18 08:28:18というか、胸像とはいえスターリンの像が「スターリン批判」の時期を乗り越えて21世紀まで公の場にずっと立っていたとか、旧ソ連圏の他の地域の人間でも驚くのではないか。 twitter.com/karategin/stat…
2016-12-18 08:31:52スターリンの公的な生誕日となっている明日12/21の12時から、ゴリのスターリン生家前にてグルジア統一共産党の主導により2010年に撤去されたスターリン像の再建を求める集会+デモ行進が行われるとのこと。sputnik-georgia.ru/radio/20161220…
2016-12-21 00:40:38奇しくもスターリン生誕日の翌日に>スターリンの孫が死亡: jp.sputniknews.com/russia/2016122…ドイツの捕虜となった際、ナチスに協力することを拒否して自殺したヤコヴ・スターリンの息子。外見は祖父に似ており、映画「スターリンの息子、ヤコヴ」では祖父スターリン役を演じた
2016-12-23 01:52:23一昨日(12/21)の昼ごろ、グルジアのゴリにあるスターリンの生家前にて、グルジア統一共産党の主導によりスターリンの生誕137周年を祝い、かつサアカシュヴィリ政権時の2010年に市中心部の市庁舎前から撤去された6m大のスターリン像の再建を求める政治集会が行われた。 pic.twitter.com/Cud8xXumzC
2016-12-23 20:23:03主催者の「グルジア統一共産党」はソ連時代のグルジア共産党の後継政党を名乗り、EU加盟に反対どころかグルジアCCPとソ連の復活を標榜する極左政党。メインのスローガンも、「偉大なるスターリンに栄光あれ!」とグルジア語と露語の二言語で書かれている。 pic.twitter.com/ehTkMhbOl6
2016-12-23 20:25:50グルジアの現与党はサアカシュヴィリ時代に比べよく「親露的」だと言われるが、それはあくまで露との対話度の違いであり、「独立堅持とその為のEU統合」という国是自体は実はシェドヴァルナゼ時代から変わっていない。この政党の主張は完全に別次元なのだ。なお、現在国会に議席は持っていない
2016-12-23 20:27:43集会参加者の大半は老人だった。その中に4、50代の党員の男女が何人か混じっている程度。 pic.twitter.com/vdsDWQXiaW
2016-12-23 20:29:54中にはピオネール・リボンを巻いた子供もいたが、きっと動員された党員の孫とかなのだろう。途中から退屈そうにしていた。 pic.twitter.com/KBf7G0sGQc
2016-12-23 20:32:00少し距離を置いて見た図。参加者は野次馬と報道陣を入れても全部で5、60人くらいか。そんなに多くはない。背後に見える小さな建物がスターリンの生家で、その後ろの大きな建物がスターリン博物館。左側に見える緑の客車はスターリンが鉄道移動の際に用いた特別車両である。 pic.twitter.com/Epv2tY4JDQ
2016-12-23 20:36:48スターリンの生家は、実は当人の存命中に再建されたもので、神殿風の建物に覆われて、一時は聖地化されていた。北朝鮮のアレの元ネタである。背後のスターリン博物館には、本人のデスマスクとかトビリシで活動中のスターリンが使っていた地下出版施設の精巧なジオラマ等、マニア受けする物が多い pic.twitter.com/ABJvZPTbzG
2016-12-23 20:41:31窓は防弾ガラス、中にはシャワーや執務室まであるスターリンの専用車両。大戦中、ヤルタ会談やテヘラン会談への移動にも使われたとのこと。なお、スターリン博物館+専用車両の観覧料は15ラリ(≒600円くらい)なのだが、毎年12/21のスターリン生誕日には無料になる。行くならこの日だ。 pic.twitter.com/8r2japRFEK
2016-12-23 20:45:25ところで、ゴリのスターリン銅像問題だが、これはソ連時代からの事情を踏まえてないと分かりにくい。スターリン批判以後、ソ連全土ではスターリンの銅像の類は撤去され、その名を冠した通りや広場の名も改名されたわけだが、ゴリだけはスターリンの生誕地ということで、色々大目に見られてきた。
2016-12-23 20:46:42それは独立後もシェドヴァルナゼ時代までは変わらなかった。今ですらある程度はそう。ゴリ市庁舎前の広場「スターリン広場」からスターリンの生家に伸びる大通りの名も、今に至るまで「スターリン大通り」である。左はソ連時代の通り名表示でグルジア語+露語、右は最近のものでグルジア語+英語 pic.twitter.com/TdOtEpmKpF
2016-12-23 20:51:42銅像にしても、件の銅像以外にもゴリにはいくつもスターリン像が残っていた。現在博物館の敷地内に立っている小さめの像も、数年前までは市内の学校に立っていたものだ。 pic.twitter.com/uxeeq0JctL
2016-12-23 20:54:33スターリン博物館の近くには第二次大戦(+グルジア独立以後のアブハジアや南オセチアの戦争)に関する軍事博物館「戦功博物館」があるが、その中にも。ちなみにここの入場料は3ラリ(≒120円くらい)。 pic.twitter.com/NaljCjTXRs
2016-12-23 20:57:16鉄道駅では、かつてはホームの駅名横にはこんな感じでkentfoster.com/images/caucasu…大きなスターリンの肖像画が飾られていたのだが、そちらは撤去されていた。 pic.twitter.com/87HgpkhZWt
2016-12-23 21:04:51市の西側にあるアハルバギ(新公園)にも。ただし、新しく作られたと思しき公園の案内板には載っていなかった。 pic.twitter.com/3rDh8D4vb5
2016-12-23 21:08:51要するに、統一共産党員や地元の老人が気にくわないのは、サアカシュヴィリが「自由条項(公の場でのソ連的シンボルの使用を禁止)」を盾に「ソ連時代からの不文律」も無視して市内最大のスターリン像を強引に撤去したことに有るらしい。何でも反対派のいない夜中を狙って電撃的に持ち去ったそう
2016-12-23 21:10:29さらに、当局側は「公共の場」ではないスターリン博物館の敷地内なら銅像を再建しても良いとして、台座の建設が始まったものの、4年間もの間途中で放置され、一向に再開される気配が無いと。これを実現させるため、彼らは毎年、年に三回のデモを行ってきたそう。
2016-12-23 21:11:23ちなみにその「年に三回」とは、スターリンの生誕日(12/21)と死亡日(3/5)、「大祖国戦争」の戦勝記念日(5/9)の三つである。
2016-12-23 21:11:54