「科学者が何かの現象のメカニズムを探る」というアプローチと、「探偵(?)が何かの事件の真相を探る」というアプローチでは、それぞれの論理構築や方法論に根本的な違いがあると思う。 そもそも、前者の目的は未来予測で、後者の目的は過去の検証だし。
2011-02-28 18:37:06何が起きたかの解析を試みる方法論の比較検討なので、多分合ってる。(えー) RT @chronekotei: @satodainu メタアナリシスと謂うやつですね←多分違う(爆)
2011-02-28 19:44:32具体的には、何がどう違うのかな…。 RT @satodainu: 「科学者が何かの現象のメカニズムを探る」というアプローチと、「探偵(?)が何かの事件の真相を探る」というアプローチでは、それぞれの論理構築や方法論に根本的な違いがあると思う。
2011-02-28 19:55:45科学者がメカニズムを探る時には、あり得そうな作業仮説を並べて、あり得るかどうかを実験的に検証していく。個々の実験で分かるのは、個々の仮説の実現可能性がゼロか否かの判定。生き残った複数の仮説のうち、特定の組合せの片方を否定できる実験系を考えて、さらに絞り込む。
2011-02-28 20:00:16実験では決着がつかずに、絞り込んだ末に複数の仮説が残る場合も、往々にしてある。この場合は、discussion でこっちの方がありそうだとかいろいろ言った末、「さらなる調査が待たれる」かなぁ。(^^;;
2011-02-28 20:03:21探偵の場合は「自分が犯人ならどうしたか」と現象の発生源を自分に置き換えて考える点,とかそういうことですか?推理小説の探偵しか知りませんけど. RT @satodainu: 具体的には、何がどう違うのかな…。
2011-02-28 20:03:21@satodainu 科学研究は、あるテーマについて色々な人達がバトンタッチして継続して調べてられているものが多くて、そういうのは他人が既に可能性が高くてやり易い事から順次調べ済みで、後になる程残された可能性を探っていく事になりがち。人と違う発想で勝負する様なタイプの研究もある。
2011-02-28 20:05:41探偵が真相を探る場合、いくつものパターンを考えて、そのうち実行が不可能な選択肢を消す、というところまではやるんだろう。その結果、複数の選択肢が残るってのも当然しょっちゅうあるよな。きっと。で、さらなる捜査で新証拠を押さえたりして、実行可能だけど実施されなかった選択肢を消す。
2011-02-28 20:06:37あー、いや待て。実施されなかった選択肢を消すってのもあるけど、逆にありそうな選択肢について、それを支持する証拠を探すってのもやりそうだな。
2011-02-28 20:09:05@satodainu 事件捜査は、一から調べ始める場合が多くて、その都度可能性を考えながら優先順位をつけて捜査する。でも他の可能性を忘れて見込み捜査をしてしまうと見落としの可能性もあるのでそこは慎重に。一通り調べ終わっている所からスタートする迷宮入り事件の捜査もあると思いますが。
2011-02-28 20:11:03科学研究では未否定な選択肢を忘れずに残しておくことが割と重要だけど、捜査や推理ではありそうな選択肢を積極的に追いかける方が解決が早そうだな。
2011-02-28 20:11:59メカニズム探索で辿り着くべき結論は、将来特定の状況が発生した場合に、何が起きるかを予測できる説明。こういう仕組みだったら、この環境ではこういうことが起きるはず、という。 捜査で辿り着くべき結論は、それが実際に起きたという説明。それがどんなに突飛でも、偶然でも、発生確率が低くても。
2011-02-28 20:18:05@kumikokatase @satodainu 最近犯罪捜査でよく言われるプロファイリングというのは,可能性の濃淡を整理して重点を決め,捜査の効率を上げようという手法ですね.科学研究の場合には可能性の低いところにあるお宝の価値はものすごく大きいところが違うかな.
2011-02-28 20:18:56大まかに違うところはあるとすれば、調べる対象の継続性かなぁ。でも、一つ一つ検証して調べ上げて行くのは同じですね。ある人が携わる部分の位置づけによっても違うだろうし。調べ上げる事の緊急性とか、人員の数とか、解明の難しさにもよりますね。
2011-02-28 20:19:27@konamih そうですね。研究は他人がまだ気が付いていないことを見つけ出したら大きいです。マイナーな可能性でもちょっと突いてみる価値はそれなりにあります。事件捜査は犯人を確実に割り出して捕まえるという課題が課せられているから、あまり無駄足を踏んでいる暇はないですね。
2011-02-28 20:24:40決定的に違うのは、科学的な追求で得られたメカニズムには、(類似の他の事象を説明し得るという)普遍性があるという点か。それに対して、ある犯行がどのように行われたかという事実には、類似の犯行手段を説明するような普遍性が無い。
2011-02-28 20:25:38捜査に関しては、まぐれ当たりでも犯人を見つけて尋問すれば、自白するって云う事もあるので、そういうショートカットの存在が前提になってる面もあると思います。
2011-02-28 20:29:44私は以前、企業の化学分析の部署にいて工場での緊急を要するトラブル解明を何度もしましたが、その場合の優先度の付け方はほぼ決まっている感じですが、一方でトラブルになるという事は予想していなかった事態が発生したということなので、頭を柔らかくして色々な可能性を考慮する必要もありました。
2011-02-28 20:29:55