- satori_hdk_fmkg
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その頃スザク君は、クリスマスにプレゼントってベタすぎて嫌だけどせっかくのイベントだし、恋人になってから初めてのクリスマスだし、ルルーシュに悪いことしちゃったからお詫びも込めて何か贈ろう、やっぱり毎日身に付けられるものかな、だったらアクセサリーかな、と必死にプレゼントを考え中
2016-12-21 12:53:51社内を歩いていたらスザク君と女性陣が話しているのを見つけ、つい隠れてしまったルルーシュ君。これでは盗み聞きじゃないかと思いつつ、聞き耳を立てていると皆でクリスマスパーティーをする話をしていて、「へーいつやるの?」とスザク君が尋ねる声を聞いた瞬間、表情をなくして逆方向に歩いて行く。
2016-12-21 21:55:20なんだ、スザクは俺とクリスマスを過ごすつもりはなかったんじゃないか、勝手にあれこれ準備を考えて馬鹿みたいだ、スザクがほかの皆とパーティーするなら俺はひとりだから今年は猫とクリスマスか、まあそれも悪くないかと思って立ち止まり、 何してるんだろうな、俺… とぽつりと呟くルルーシュ君
2016-12-21 21:59:35ルルーシュもう帰れる?と聞いたら、まだやることがあるから帰っててくれと言われたので、じゃあ今日は僕が夕飯作って待ってるねと先に会社を出たスザク君。鍋を作ってルルにゃんにご飯をあげてルルーシュ君を待つんだけどいつまで経っても帰ってこなくて、仕事長引いてる?とメールを送っても返事なし
2016-12-21 23:49:48電話しても出ないし、会社に連絡しても繋がらないから皆帰ってそうだし、飲みに連れて行かれたのかもとリヴァルにメールしたら「ルルーシュならスザクが出たすぐあとに帰ったぜ」と返事が来て、まさか事故か事件に巻き込まれたんじゃ…と青ざめるスザク君
2016-12-21 23:55:34どうしようどうしようと部屋をぐるぐるしてたら、遊んでると思ったのかルルにゃんがにゃーと鳴いてついて来るから、「どうしようルルーシュ、ルルーシュが帰ってこないよどうしよう」と泣き付く。で、そうだ!とりあえずルルーシュの家を見てこよう!とルルにゃんに留守番を任せて家を飛び出すスザク君
2016-12-21 23:59:39外からルルーシュ君の部屋を見たら明かりがついていたから、良かったこっちにいた!とホッとし、ドアが開くのを待つのすら焦れったくて合鍵で入れば、突然のスザク君の登場に呆気に取られているルルーシュ君。どうやら旅行用鞄に服を詰めていた最中のようで、何してるの?と聞けば、やばいという顔に。
2016-12-22 00:04:52「荷物は引っ越しのときに全部運ぶのに何してるの?」 「どうしようが俺の勝手だ」 「それならせめて連絡ちょうだい。電話もメールも返ってこないから心配したよ」 「俺の心配をして優しさアピールか」 「なんでそうなるの?心配するのは当然だよ」 「嫌いな奴の心配か、酔狂だな」 「嫌い?」
2016-12-22 00:18:04なんのこと?と首を傾げれば、睨み付けるルルーシュ君。 「触られるのが嫌なくらい俺のことを嫌ってるくせに!好きだと言った手前、引っ込みがつかなくて仕方なく一緒にいるんだろうが嫌いなら嫌いとハッキリ言え!俺だって大人だ、別れても会社では普通に」 「待って待って、ストップストップ!!」
2016-12-22 00:24:23「何を待てと?」 「違う!違うから!ルルーシュを勘違いさせた原因はわかった、僕のせいだ、ごめん。でもルルーシュを嫌うなんて有り得ないし、無理に付き合ってるとか別れたいとかそういうのは絶対ないから信じて」 「じゃあベッドを別々にしたがったり、手が触れたら嫌がったりしたのはなんで…」
2016-12-22 21:15:27「言ったら怒らない?」 「すでに怒っているから今さらだ」 「だよね〜…」 「言え。ついでに、クリスマスを俺とではなく職場の皆で過ごそうとした理由も言え。本命でも参加するのか」 「何それ!?濡れ衣だよ!?」 「昼間、話してたじゃないか!パーティーいつやるのかって、鼻の下伸ばして!」
2016-12-22 21:20:45「伸ばしてないし!あれは付き合いで聞いただけで平日の仕事終わりならルルーシュと一緒に参加しようかなと思ったけど、土曜日だったからそんなのすぐに断ったよ!っていうか僕が恋人を放ってほかのパーティーに行くような薄情者に見える!?」 「見える」 「えっ!?」 「そういう態度だった」
2016-12-22 21:30:54「だからそれはっ」 「それは?」 「言ったら怒らない?」 「もう怒ってる」 「だよね〜…」 「さっさと言え」 「だからさ…目の前にルルーシュがいるんだよ?ずっと好きだったルルーシュが僕の傍にいるんだよ?今はまだ我慢できてるけど、引っ越して本格的に同棲したら無理じゃん」 「何が?」
2016-12-22 21:40:27「色々と我慢できないってこと」 「だから色々ってなんだ。だいたい我慢とはなんのことだ」 「……じゃあ、僕がルルーシュに対してやりたいと思ってきたことを今からやっていい?」 「?ああ、好きにしろ」 小首を傾げたルルーシュ君に一歩近付くスザク君。
2016-12-22 21:45:37ルルーシュ君の両手を取り、 「こうして手を繋いで」 ルルーシュ君の体を引き寄せ、 「こうして抱き締めて」 ルルーシュ君の背中に回した腕に力を込めて、 「こうして触って、それから……」 ルルーシュ君の頬に両手を当てて、ずっとこうしたかったんだよ、と触れるだけのキスをするスザク君。
2016-12-22 21:55:44きょとんとしていたルルーシュ君の頬がみるみるうちに真っ赤になって、何も言えずに口をぱくぱくさせている様子が可愛くてたまらなくて「好きだよ、ルルーシュ。不安にさせてごめんね」ともう一度抱き締めたら、馬鹿…って泣きそうな声が腕の中から聞こえてくるんです
2016-12-22 22:01:29ところでなんで荷物詰めてたの?と聞いたら、「お前のところには戻らないつもりだったが、ここにいても訪ねて来るかもしれないからしばらくホテル住まいでもしようと思って」と言われ、まさか会社も辞めて自分の痕跡を完全に消してからどっか逃げる予定だったのかな…と思ったのが昨日のスザク君の恐怖
2016-12-22 22:14:36朝起きたら目の前にルルーシュ君の寝顔があって、あ〜幸せだな〜ちゃんと誤解とけて良かったな〜あのままもし別れ話なんかになったら死んでたかもと思ってたらルルーシュ君の目がぱちりと開いたから、「おはよう」って蕩けそうな笑みを浮かべて朝の挨拶をするのがスザク君の本日最初の幸せ
2016-12-23 08:31:04そろそろ寝よっか〜となって、ルルーシュ君・黒猫ルルーシュ・スザク君という並びはこれまでと変わらないんだけど、「おやすみ、ルルーシュ」ってルルーシュ君におやすみのキスをしてから部屋の電気を消すのが先日からの二人の新たな習慣であり、本日最後のスザク君の幸せ
2016-12-23 23:59:43なお、ルルにゃんは夜行性なので二人が寝入った頃にベッドを抜け出して部屋中をうろうろして遊び、飽きたらまたベッドに潜り込んで二人の間に陣取って、無意識に抱き寄せるスザク君の腕の中ですよすよ寝て、明け方になったらまた起き出して一匹だけの大運動会を始めるのがだいたいのパターンです
2016-12-24 00:03:57予約していたクリスマスケーキを店まで取りに行ったスザク君に、まったくクリスマス商戦に乗せられてと呆れたら、ルルーシュのほうこそすごく張り切ってるじゃん七面鳥まで用意してと笑われ、ブリタニアではこれが普通だとぶっきらぼうに言うルルーシュ君。張り切っていたのがバレバレで内心恥ずかしい
2016-12-24 22:08:32スザク君がルルにゃんにサンタ帽を被せたら嫌がって後ろ足でガシガシ蹴って落とすんだけど、ルルーシュ君が「スザクがこれをお前に被せたら可愛いからって買ってきたんだ。ちょっとの間だけスザクのワガママに付き合ってくれないか?」と帽子を乗せたら大人しく座ってて、なんで…!?となるスザク君
2016-12-24 22:49:43「なんで僕だと嫌がるの!?ルルーシュだといいの!?そんなに僕のこと嫌い!?」 「スザクうるさい」 にゃーん 「すみません…」 「ほら、今がシャッターチャンスだぞ」 にゃーん 「はい、撮ります。あ、ルルーシュも入って入って。ルルーシュ抱っこしてあげて」 「はいはい」 にゃーん
2016-12-24 22:55:50こんな黒猫が家にいたらスザク君もデレデレするの当然だよな〜。あまりにデレデレしてるから「顔が崩れすぎだ」ってルルーシュ君が呆れたら、「ルルーシュも可愛いよ」って満面の笑顔のままさらっと言うから、それはどうも…とぼそっと答えるルルーシュ君
2016-12-25 21:20:04