茂木健一郎 (@kenichiromogi)さんの連続ツイート第2002回「グリットは新規性の継続である」

脳科学者・茂木健一郎さんの1月18日の連続ツイート。 本日は、感想です。
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート2002回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は感想です。

2017-01-18 07:13:50
茂木健一郎 @kenichiromogi

グリット(継続する力)はただ闇雲にやればいいと言うわけではない。行為者(actor)としての自分と、批評家(critic)としての自分が同時に存在しなければならない。批評家が適切なフィードバックをしなければ、行為者は成長できない。

2017-01-18 07:15:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

将棋や囲碁が強くなるために必須なのが「感想戦」で、自分が打ったり指したりした手を振り返って、ここはこうだった、と検討して、間違いを認識し、よりよい手を模索しなければならない。そうでなければ、グリットがあっても成長にはつながらない。

2017-01-18 07:16:35
茂木健一郎 @kenichiromogi

自分の行為を反省しながら継続することで、人は大きく成長することができる。フィードバックを通して、グリットは単なる反復ではなく、風景がどんどん変化していく旅路になるのである。

2017-01-18 07:17:37
茂木健一郎 @kenichiromogi

フィードバックを伴う学習、成長の下では、グリットの行為は二度と同じところを通らない。常に新しい課題に挑戦しているから、結局、繰り返しというよりは、一回性の経験の積み重ねということになる。

2017-01-18 07:18:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

画家が絵を描き続けても、常に新しいモティーフ、技法、構成に挑戦していれば、それは単なる繰り返しにはならない。むしろ、いつも斬新さの断面に向き合っていることになる。またそうでなければ、グリットが持続可能なものにはならないだろう。

2017-01-18 07:19:39
茂木健一郎 @kenichiromogi

フィードバックを伴う学習、成長の下でのグリットは、継続した新規性である。それは退屈や習慣化とは無縁のものである。そのような視点でグリットを見ることで、グリットの意義を深堀りすることができる。

2017-01-18 07:20:57
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート2002回「グリットは新規性の継続である」をテーマに、6つのツイートをお届けしました。

2017-01-18 07:21:29