destiny

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

275. 『なぁ…どこに隠したん？』 《隠す？運命の女に助けでも求められたんか？》 『頼むから…なぁ、亮』 《必死やな…お前らしくないで》 冷静すぎる亮と 汗が止まらない俺 《独占するなや…いつも俺ら女共有しとるやんけ》 『亮…』 #destiny #エイトで妄想

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276. 《お前ヘンやで…なにムキになってんの》 『亮だって』 《俺？俺はいつもと変わらんやろ？》 やってることは変わらなかった 束縛、嫉妬、暴力… けど お前と出会って お前と過ごすようになって 大事にしたいという気持ちが強くなった #destiny #エイトで妄想

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277. そんな気持ちが大きくなった頃 安田が狂いだした 楽屋でも笑わない 誰とも話すことなく 好きなギターも弾かず アイツの自慢話もせず 何を考えてるのか 何処を見ているのか いつもうわの空で だけど 俺を見る目だけは鋭かった #destiny #エイトで妄想

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278. 《たまには貸してくれや》 『よせって…そんな言い方やめてや』 《なんで？今までやってたことやろ？》 『ちゃうんよ…頼むよ、亮』 《なんで？》 言わせたかっただけ なのに安田は思ってた以上に病んでいると 俺は感じた #destiny #エイトで妄想

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279. 『もう共有はしない…彼女は俺のもんや』 言わせなければ お前を奪い返せないと思ったんだ 《薬飲ませて女やるの得意やろ？》 『違っ…』 《犯罪やで？お前の手口…アイツもそうやって手に入れたんやないか》 俺は安田を煽り続けた #destiny #エイトで妄想

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280. 《ここまで汚いやり方すると思わんかったわ》 反論しないのはなぜ？ 汚いやり方をしたのは俺や 今回は遊びではない そんなこと安田の目を見ればわかってた なのに俺はお前を騙して 安田をからかうつもりが お前に本気になってしまった #destiny #エイトで妄想

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281. 『もう遊びやないんよ』 《いつやめた？》 『彼女に出会って…いや、彼女を見たときから』 《へぇ…薬飲ませて？凄い運命やな…嫌われるんちゃう？》 『頼むから…亮…引いてくれへん？』 膝まづき 頼み込む安田を見て 俺は… #destiny #エイトで妄想

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282. 《帰ってくれへん？》 『亮…俺には彼女しか居らへん』 《話したないよ》 『彼女…どこに居るん？』 《知らんよ、帰れよ》 腕を掴み 動こうとしない安田を玄関まで引きずり 『亮…頼むから…』 そう言った安田を追い出した #destiny #エイトで妄想

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283. 2時間前… 《入れよ、コーヒー入れるから》 ｢ここで…｣ 《玄関で話すことやないよ》 呼び出したお前は 安田に仕事だと嘘をついて尋ねてきた ｢話って？｣ 《焦んなや…久しぶりに会ったんやし》 微笑んだ俺から目を逸らした #destiny #エイトで妄想

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284. 堪えたんだ 強引に抱きしめることも 無理やり押し倒すことも出来たのに 俺はソファに座り微笑んだ ｢帰っていいかな｣ 《少しくらいええやろ？》 ｢帰らなきゃ…安田君が待ってるから｣ 落ち着きのないお前に違和感を覚えた #destiny #エイトで妄想

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285. 不安そうなのは俺と2人でいることではなくて 置いてきた安田が心配だから… そう感じた 《安田に脅されてる？》 ｢そんなことしない｣ 《じゃあなに？》 ｢傍にいなきゃ…｣ 《知ってんの？薬飲まされてること》 ｢知ってる…｣ #destiny #エイトで妄想

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286. 《怖いんやろ？安田が》 俺の入る余地はないと思った だったら引き裂くしかない なんて考えが意味がないことも 気づかなかった お前の手足を縛って 口にタオルを巻いた 《黙って入っとけ》 ベッドルームのクローゼットに押し込んだ #destiny #エイトで妄想

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287. お前の携帯から安田にLINEを送った すぐに既読になったのに返事がなくて なのに10分足らずで安田は尋ねてきた 顔色を変えて 息を切らせて 今にも泣きそうな 辛そうな表情で… クローゼットを開けて ぐったりしてるお前を解放した #destiny #エイトで妄想

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288. 《あれでも安田がええの？》 ｢酷いよ…亮ちゃん｣ 《酷い？》 ｢弱ってるのにあんなふうに言わなくても｣ 《弱ってる？病んでるやん》 ｢わかってるんだ｣ 《お前…大丈夫か？》 俺からすり抜け 玄関に向かうお前を抱きしめた #destiny #エイトで妄想

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289. 《ここに残れよ》 ｢ごめんね…｣ 《俺じゃあかん？もうあんなことしないから》 ｢…｣ 《俺のとこに戻ってきてくれへん？》 どれだけ抱きしめても お前は立ち尽くすだけだった ｢ごめんね、安田君が心配だから｣ 《心配？》 #destiny #エイトで妄想

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290. ｢傍にいなきゃ｣ 変化に気づいていたのは俺だけじゃなかった ｢亮ちゃんは大丈夫よね｣ 《俺は…》 ｢安田君の変化に気づいたんだもん｣ 安田の変化に気づいてなかったら お前を愛す前の俺だったら お前は俺の傍にいてくれた？ #destiny #エイトで妄想

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291. ｢亮ちゃん…本当にごめんね｣ それしか言えなかった 《俺も本気やったんやで？》 ｢うん｣ 《お前が変えてくれたんや…》 安田君がずっと好きだった私は 彼の歪んだ愛に恐怖を覚えながらも そんな彼に引き込まれた時もあった #destiny #エイトで妄想

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292. 《あいつのこと…頼んでええか？》 ｢亮ちゃん…｣ 《俺があんなんにしてしまったんよ》 ｢違うと思うよ？｣ それでも優しく包んでくれた安田君に引き戻された 安田君との時間は温かくて癒しだった どっちつかずの私が招いたこと… #destiny #エイトで妄想

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293. ｢章大…？｣ 『どこに居ったん？』 ｢大丈夫？｣ 急いで家に帰ると ソファに凭れ掛かるように座り込む 安田君がいた 『なぁ…亮と…何してたん？』 ｢章大？｣ 『何かされたん？どこに隠れ…とったん？』 すぐにわかった… #destiny #エイトで妄想

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294. 朦朧としてる安田君が 私に覆い被さるように抱きついてきた 『やっぱり…亮が好きなん？亮が…ええの？』 駄々をこねる子供みたいに 安田君は不安を吐き出す ｢ううん、章大が好きよ？｣ 『嘘や…聞いてたんよな…全部…終わりなん？』 #destiny #エイトで妄想

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295. 『LINE…亮が打ったんやろ…章ちゃんなんて言わんもんな…』 低くて小さな声 私の耳元で寂しそうに呟いた 『嫌いに…なったやろ？僕のこと…』 ｢ううん｣ 『してきたこと…聞いてたやろ？』 ｢でも章大が好きなんだもん｣ #destiny #エイトで妄想

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296. 『そう言えって…亮が言うたん？』 ｢違うよ？｣ 『ええよ…捨ててくれて…』 目を潤ませ私を見つめた安田君は 立ち上がろうとして体制を崩し 支えようとした私と一緒に倒れ込んだ 重なり合う身体で 再び見つめ合う 『好きや…』 #destiny #エイトで妄想

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297. 『好きやった…ほんとに…』 ｢もう嫌いなの？｣ 『君が…変えてくれたんよ…僕を…』 噛み合わない会話 私が飲んだ時もこうだったの？ 『ごめん…』 ｢章大？｣ 『ごめんな…』 私にそっとキスをして 安田君は眠りに落ちた #destiny #エイトで妄想

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298. 翌日の夕方まで寝続けた安田君は ベッドの上でぼんやりしていた ｢起きた？お腹すいたでしょ？｣ 『なんで…』 ｢早く食べよ？｣ 安田君の隣に座り顔を覗き込むと 目線を逸らす安田君に抱きついた ｢私のこと…まだ好き？｣ #destiny #エイトで妄想

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299. ｢これからも一緒にいてくれるよね？｣ 『僕で…ええの？』 そう言って恥ずかしそうに微笑んだ顔 私はこの笑顔が好きだった ｢私の傍にいてください｣ 出逢えた奇跡 そして 迷い苦しみ傷つき傷つけ それでも離れられなかった私たち #destiny #エイトで妄想