destiny

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

250. あの日… 君がいることを知って 俺は亮の家に行ったんだ 《なんや？》 『話があって』 《何回そうやって勝手に入っとった？》 『亮が不用心なだけやん』 ここに住み始めた時から 玄関のロックは同じ暗証番号 お互いの誕生日 #destiny #エイトで妄想

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251. だから亮は0911 俺はとっくに変えていたのに… 《話すことなんてないよ》 『ええやん、1杯飲みながらさ』 冷蔵庫からビールを取り出し コップを2つ用意した 『何も変わらんな…亮の家は』 《帰ってくれんか？女おるんよ…》 #destiny #エイトで妄想

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252. 『寝てるんやろ？もう少し優しく抱いてやったらどうなん？』 その言葉で さらに機嫌を悪くした亮は コップに注いだビールを飲み始めた 《なんなん…お前しつこいんや…》 『なんで俺に引け言うん？』 《もう…俺の女や…諦めろや…》 #destiny #エイトで妄想

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253. 『俺ら女共有するんやなかったん？』 《昔の…はなし…や…ろ…》 どんどん亮が俺の目の前で崩れていく 『なぁ？亮？諦めるのはお前やで？』 《おま…》 『静かに寝ててな？』 俺はソファで亮が深い眠りについたことを確認する #destiny #エイトで妄想

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254. 眠っている亮を見ながら 君のいる寝室に入ったんだ 亮に抱かれたあとの君は何1つ着てなくて ベッドに蹲るように眠っていた あの日 君を初めて抱いた時と同じ 疲れきって 頬を濡らして眠る君がいた 俺との会話を覚えてる？ #destiny #エイトで妄想

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255. 俺が渡したペットボトル 何も疑わずに飲んてくれた 少し多かったんだよね 初めてだったから量を間違えたかな… すぐに眠り 俺が君を抱いたことなんて 知らないだろ？ 君はね リビングで眠っている亮の隣の部屋で 俺に抱かれてたんだよ #destiny #エイトで妄想

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256. 睡眠薬で眠らせても ちゃんと俺を感じてたんだ 不思議だった でも嬉しかったよ 抱かれながら ぼんやり俺を見つめたんだ 『好きや…僕が好きやろ？』 そう言ってキスをした俺を 君は拒むこともなかったよね すべては俺の計画通り… #destiny #エイトで妄想

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257. 亮は凄く独占欲が強いんだ でもそれは俺も同じ… 表現の仕方が違うだけ 嫉妬心が強く 束縛し思い通りにいかなければ 暴力的になる亮を俺は知っている 遊びで女を共有していて ターゲットを見つけると 適当に遊んでいた俺たち #destiny #エイトで妄想

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258. そんな中でも 亮にハマった女たちが 束縛に耐えきれず 俺に泣きついてくることは少なくなかった 女たちの愚痴を優しく聞き癒してやるそれだけで 女から求められ関係を持つ だから俺からは誘わない… 黙ってたって向こうから来るんだから #destiny #エイトで妄想

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259. でもな 今は違うんよ 君はそんな遊びのターゲットじゃなかった 俺が“運命”だと信じた相手 亮にもちゃんと伝えたつもりだったのに あいつは君をターゲットにした そして亮のタイプでもない君に 落ちたんだ だから奪い返したかった #destiny #エイトで妄想

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260. 今までの女みたいに 亮の束縛と暴力に耐えられなくて 俺のところに来るのをずっと待ってた けどな 君は真面目で優しいから 亮が捨てられなかったんだよね だから使ったんよ… あの薬を そして 亮と正反対の俺の姿を 君に見せたんだ #destiny #エイトで妄想

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261. 『怠いん？』 ｢少し…｣ 『大丈夫？』 ｢うん…｣ 目が覚めてもぼんやりしていて 君は遠くを見つめていた 『コーヒー入れよか？飲むやろ？』 カップを手に持たせても落としそうで 俺は隣に寄り添うようにベッドに座った #destiny #エイトで妄想

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262. ｢ねぇ…私のこと信用してない？｣ 『ん？』 ｢ずっと一緒にいたいの｣ 『俺と？』 ｢もちろん｣ やっと開いてる目で俺を見つめ そんな言葉を口にした君を 思わず抱きしめた ｢いつも優しいんだもん｣ 『君が好きやから…』 #destiny #エイトで妄想

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263. ｢いつも傍にいてくれたよね｣ 『うん』 ｢いつも助けてくれたでしょ？｣ 『当たり前やん…』 君の小さな手が俺の背中を摩り さらに強く抱きしめた ｢私のことが好き？｣ 『うん、めっちゃ好きだよ』 ｢本当に？｣ #destiny #エイトで妄想

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264. ｢ほんまに…君しか考えられへん｣ 俺の素直な気持ち けど 許されないこともしてきたから 後ろめたさもあった ｢ずっと一緒にいてくれる？｣ 『もちろんだよ』 ｢ずっと好きでいていい？｣ 『うん』 待ってたんだ この瞬間を #destiny #エイトで妄想

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265. 初めて会場で君を見つけた あの運命の日から 遠回りしたけど やっと手に入った君 ｢だからもうやめよ？｣ 『え…』 ｢辛いのこうゆうの｣ 『辛い？』 ｢亮ちゃんと仲良くして欲しい｣ 別れ話？ 俺から離れて亮のとこへ？ #destiny #エイトで妄想

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266. 『心配ないよ、話はちゃんとつけるから』 心配なのは俺だった やっと手に入れられたと思ったのに… 腕を解き 真っ直ぐな目で君は俺を見つめた 俺を見た君の目は優しくて 君の手が俺の髪に触れる ｢あのカプセル…捨ててくれる？｣ #destiny #エイトで妄想

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267. 『あ、あれは…』 ｢私には必要ないから｣ 『違うんだ…』 ｢辛いの…1日中身体が思うようにいかなくて｣ 『僕…』 君はわかってたんだね あの日に飲ませたことも いまの状態も ｢好きだから…あなただけが…ね？章大…｣ #destiny #エイトで妄想

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268. 『え…いま…なんて？』 ｢そんなふうに呼んだらダメだった？｣ 『ううん、嬉しいよ』 初めて名前で呼んでくれた 俺がしたことも理解しながら それでも “一緒にいたい” “好きだ”と言ってくれた ｢好きよ…章大…｣ #destiny #エイトで妄想

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269. そしてまた君は 俺の腕の中で眠りについた 薬を捨てながら さっきの言葉も薬のせいなのかと考えた 目が覚めたら何もなかったことになっているんじゃないか やっぱり亮のところへ戻ってしまうんじゃないか もしかしたら… だから俺は #destiny #エイトで妄想

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270. 握っていた薬を 全部捨てることが出来なかった 『出かけるの？』 ｢うん｣ 『仕事じゃ…ないよね？』 ｢仕事よ、休日出勤なの｣ 『行かなきゃあかん？』 離れたくなくて 一緒にいたくて 俺はワガママになって 君に甘えていた #destiny #エイトで妄想

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271. 信じてる… だけど怖くて堪らなくて ｢夕方には帰るから｣ 『待ってるから…』 ｢夕飯、何食べたい？｣ 『ん…どこか食べ行こか？』 君は俺にそっと抱きついて また言ってくれる ｢好きよ、章大｣ その言葉だけで温かくなった #destiny #エイトで妄想

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272. だけど それも一瞬だけ 君が出かければ俺には不安しかなくて テレビをつけても 音楽をかけても 何も入ってこない 時間だけが過ぎていき 薄暗くなった頃 君から届いたLINE ーすぐ来て 亮ちゃんに捕まっちゃった 助けて…章ちゃん #destiny #エイトで妄想

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273. すぐにかけ直した電話は繋がらなくて 俺は携帯だけ握りしめ 亮のマンションまで走り続けた 亮の部屋で何が起きいるのか 君がどんな目に遭っているのか 狂いそうだった 信号も無視して 降り出した雨にも気づかないで ただ走り続けた #destiny #エイトで妄想

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274. 相変わらず変えてない暗証番号 俺は息も整えないまま玄関に入り リビングへ突き進むと ソファに煙草を吹かしながら座る亮がいた 『どこや…』 《なに？まぁ座れや》 ベッドルームを覗いても 君の姿も気配も感じられなかった #destiny #エイトで妄想