destiny

∞深唯♡妄想∞ @yasumico83

25. 服のボタンを外され 徐々に彼の舌が身体を這い始めても 抵抗をやめない私を見つめた彼は 耳元で囁いた 《章ちゃんも他の部屋で同じことしてるんよ…》 身体の力が抜けた私の両手を解放した彼は 怪しげな微笑みを浮かべた #destiny #エイトで妄想

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26. 《男なんてみんなそうやで？》 荒々しく自分の服を脱ぎ捨てた彼に 私は抵抗することも出来きなかった 目を閉じると さっきまでの光景が浮かんだ 安田くん… 目の前に何度も来てくれて 何度も微笑みかけてくれた あの優しい表情… #destiny #エイトで妄想

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27. 違う人に抱かれてるのに あの人を思ってしまう あなたも こんなことをしてるの？ 違う人に抱かれてるから？ それとも あの人も同じことをしてるから？ さっきとは違う涙が次々に溢れだしていた 《章ちゃんのこと考えて抱かれんなや…》 #destiny #エイトで妄想

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28. 重い身体を起こし ベッドから降りようとすると 肩を掴まれ彼に抱きしめられた 《朝まで居って…》 ｢電車…なくなるから｣ 腕を解こうとしても 離してくれない彼は 私の首筋にキスをした 《朝…送ってく…だから居って？》 #destiny #エイトで妄想

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29. ｢帰ります…｣ 振り向かされ また彼の唇が触れた 《ええから…な？》 もう抵抗する気もなくて そのまま またベッドに寝かされた私 思い続けた彼に初めて会えると思い 数日前から寝不足の私は いつの間にか眠りに落ちてしまった #destiny #エイトで妄想

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30. 《起きたん？スムージー飲む？》 目が覚めて昨夜を振り返る 身体を起こした私に優しく微笑み 彼はそっと髪を撫でた 《先シャワー浴びるか？》 こんなに優しい目で見られて こんなに優しく言葉をかけられてるのに また涙が流れた… #destiny #エイトで妄想

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31. ｢ここで…｣ 《家まで送るよ》 ｢大丈夫です、すぐなので｣ 駅前で車から降りると 俺の顔も見ず頭を下げた 《電話出てな？》 ｢え？｣ 《必ず出ろ？出ないと章ちゃんに言うで？》 すぐに安田の名前を出す 卑怯な俺… #destiny #エイトで妄想

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32. 『なぁ…亮？』 《ん？》 『ちょっと…気になる人が居るんよ』 ステージそでで着替えが終わって 出番を待ってた時 安田が俺の耳元でそう言った 『運命かも知れへん…』 アホや… この世に運命なんて 俺は絶対に信じない #destiny #エイトで妄想

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33. 《気に入ったんならマネージャーに言えば？》 『そうゆうん…あかんやろ？』 《俺のことディスってる？》 『いや…そうやないんやけどな…』 《どこに居る？》 安田が言ったブロックの1列目 俺はステージに出るとその場に向かった #destiny #エイトで妄想

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34. 俺が目の前にいるのに 反対側の安田を見つめ 手に持つペンラと団扇は振ることもなく 涙を浮かべながら安田だけを見てた 《見てきたよ…》 『あ、わかった？』 《リズムにもの乗れないヤツやろ？章ちゃんずっと見てて》 『んふっ』 #destiny #エイトで妄想

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35. 『なんでかな…泣いてるんよな…』 《だっさい女》 『そうかな～』 《連れてきてもらえば？》 『う～ん』 《言ってやろか？》 『ううん…運命ならまた何処かで会えるやろ？』 軽々しく“運命”なんて言葉にする奴は 苦手だ #destiny #エイトで妄想

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36. 『亮は運命信じるやろ？』 《どうやろ…》 『俺と亮が会えたのも運命やし…愛する人と出会えるのも運命やん？』 《愛する人？あれが？》 『いや…』 照れくさそうに笑った安田を見て ちょっとイラッとするのは 俺が荒んでいるから？ #destiny #エイトで妄想

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37. 《1回で出ろや…》 ｢ごめんなさい｣ 《今から出てこいよ》 ｢今日はちょっと…｣ 《駅に行くから》 一方的に電話を切って 俺は駅に向かった 朝からかけ続けた電話は 夜になってやっと繋がって 少しホッとした自分がいた #destiny #エイトで妄想

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38. 《何してたん》 ｢ちょっと…｣ 《ちょっと何？》 助手席に座って俯いたままのお前 すぐ気づいた 目元が腫れてるって… 《メシは？》 ｢うん…｣ 《食うたん？まだなん？どっちや？》 ｢まだ…｣ 《食い行こ》 #destiny #エイトで妄想

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39. ｢あの…なんで電話…｣ 《ってかさ、すぐ出てな？》 ｢私…｣ 《お前、なんも食ってなかったん？》 向かい側に座ってた俺は 隣に座り直した 《ちゃんと食え？》 ｢ちょっと…｣ 《ええから食えって》 無視して 俺のペース… #destiny #エイトで妄想

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40. 今朝、駅で別れて現場に向かった俺は 安田の顔を見る度に お前を思い出してた 遊びのつもりだった 1晩だけの遊び… 運命だなんて言ってた安田を からかうつもりだった だけど… 《泊まって行くよな？》 断る隙さえ作らせなかった #destiny #エイトで妄想

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41. たった1日 たった数時間で私の運命は思わぬ方向に向かってしまった 錦戸君の車から降りて家まで歩き 部屋に入るなり目に飛び込むのは 安田君の笑顔 数ヶ月で集めたCDやDVD そして無造作に置かれた雑誌 その中の安田君 そして… #destiny #エイトで妄想

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42. 隣に写るのはさっきまで一緒だった錦戸君… 彼らの笑顔を見て また涙し 全て伏せ目に入らないように片付けた 何もしたくなくて ただボーとベッドに横たわった私 鳴り続ける携帯を無視して日が暮れた頃 錦戸君に言われた言葉を思い出した #destiny #エイトで妄想

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43. 電話出てな？ 必ず出ろ？ 出ないと章ちゃんに言うで？ 彼からの電話は一方的な会話 なんで携帯の番号を知ってたんだろ… 安田君に何を言われても もう関係ないはずなのに 私は錦戸君の言う通り… 今朝、降ろしてもらった駅に向かった #destiny #エイトで妄想

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44. 一緒に食事をして そして 昨日と同じベッドの中に蹲る私 《いつまで章ちゃん思うとる？》 隣で煙草を吹かす錦戸君に背を向けていた 《章ちゃん呼ぼうか？すぐ来るで》 吸っていた煙草を消した錦戸君が潜り込み 私の身体を包んだ #destiny #エイトで妄想

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45. 《どうする？来てもらうか？》 ｢どうしてそんなこと言うの？｣ 《会いたいんやろ？章ちゃんに》 そう言いながら 私の唇を奪いまた身体を求めだし 一緒に朝を迎える 《何してる人？》 ｢会社員…｣ 《ふ～ん…普通やな》 #destiny #エイトで妄想

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46. 従えば優しくて 笑顔を見せる錦戸君なのに 急に怖くなる時がある いつまでこんな風に会うんだろう… 彼が遠征に行く時 なんとなくホッとしていた 彼と過ごすことが増えても それでもまだ安田君が気になり 年末の番組を見ながら目で追う私 #destiny #エイトで妄想

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47. 《なぁ、大阪くらい来いや》 ｢ごめん…仕事あるの｣ 《土日も仕事あんの？嘘やろ？》 ｢あのね｣ 《席も用意するし飛行機やホテルだって…》 ｢本当にごめんね？｣ 名古屋も福岡も断り続けた私を 彼はイライラしていた #destiny #エイトで妄想

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48. 《安田？》 ｢え？｣ 《アイツ見たら泣くからか？》 ｢そんな…｣ 《東京で泣いとったもんな…アイツが好きすぎて》 吸っていた煙草を捻り消し 私の腕を掴むと真顔で見つめた 《どこがええん？なんでアイツなん…もうええやろ？》 #destiny #エイトで妄想

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49. もう彼を拒みもしない私 気持ちがあるのかもわからなかった ただ 安田君のことを忘れることだけ 《大阪来て？》 ｢錦戸君…｣ 《もうその呼び方もやめろや》 ｢ごめんなさい｣ 《来て欲しい…お前に会えんともう狂いそうや…》 #destiny #エイトで妄想