成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月1日 晴 起きぬけに藤村俊二さんの訃報を知る 年明けから名優の訃報が続く、ご冥福をお祈りします 稽古は、今日からしばらく自主稽古期間 一部変更された台本を読む 読んでいるうちに自然と体が動き、だんだんと立ち稽古のように この立体的になり始める瞬間が好きだ #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月2日 晴 昨日からの流れで、はじめから動きながら読み稽古 身体をつかうことで、言葉を発することにも、またその言葉にも説得力がでてくる ある場面、 お腹がぐぅと鳴ったが、偶然にもそれに続く相手の台詞が「お腹空いてるんですか？」だった 身体はなんと雄弁なことか！ #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月3日 晴 蛍光灯が点かない トラブル解消から稽古がスタート まずは人とちゃんと話す 読み合わせからの確認作業 その後、演出が到着し、また話す 俳優とは違う視点 内と外、ミクロとマクロ 細かく丁寧に積み重ねる 互いの距離感を認識する時間 #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月4日 晴 とても天気がいい そう感じるのは日中から稽古をしているからで、考えてみると、今日が初めて日が高いうちからの稽古だ 3人で再びあたまから読んでいく 作品中の感情の「変化」や「流れ」を意識した本読みとディスカッションを繰り返す #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月5日 曇 稽古はオフ とはいえ、台詞をぶつぶつとやる 「成宗天文台」はこの作品の舞台である架空の天文台で、岡山県にある国立天文台がモデルとなっている 数年前、旅行で訪れた瀬戸内の穏やかな気候と、あの空気感と、美味しい魚のことをぼんやりと思い出していた #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月6日 晴 本読み稽古 他者を認識し、言葉をおぼえ、感情を理解し、自己承認欲求がうまれ、性を獲得していく、そんな台本のなかですすむプロセスを愛しく思う 子をもったことはないが、子どもの成長を見守っているみたいだ みんなセリフが徐々にはいってきたようだ #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月7日 晴 ふと、岡山天文台の内部の様子を調べたことがないと気づき、ネットで検索してみる 便利な世の中だ ジャングルジムのような姿の188cm口径の反射望遠鏡は、自分の「望遠鏡」像とは違うものだ 写真を見ながら、これを毎日さわっている生活に思いをはせる #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月8日 晴のち曇 稽古がはじまり今日でちょうど1ヶ月 修正台本がきたので、またぶつぶつとやって覚えなおす まだ完本していないが、どうやらこの作品は、なにかを“見つけようとする”けれど、ほんとうは“見つけてもらいたい”人たちのお話のようだ 夜半から雪が降る #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月9日 曇のち雪 朝方やんだ雪が、また夕方から降りだした ひさしぶりによく冷える 昨日きた修正箇所を確認しつつ、くり返しくり返し読む 立ち稽古にむけていろんな材料を拾いあつめ蓄えておく 序盤はもはや台本もはなれてきて本読み稽古ではなくなってきた、いい調子だ #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月10日 晴 自主稽古最終日 今日は後半のワンシーンから 身体の状態に変化をつけ、そこから生まれてくる音や間をいろいろと試し、言葉の説得力をもたせていく いよいよ来週からは立ち稽古だ 稽古後は軽く飲んで、寒空の下、台詞を覚えがてら1時間ほど歩って帰る #成宗天文台日記

フォスフォレッスセンス @ph0sphorescence

2月11日 晴 『フレア』は少し未来の物語 新たな天体の発見は宇宙で観測する学者たちのものになり、地上では宇宙からのデータをもとにそれを確認する観測ばかり そんな状況にくすぶっている天文学者の浦江と、天文台台長の綿貫 そこへある女が訪れることから物語が始まる #成宗天文台日記