「ボリス・グロイス入門編」というレクチャー/勉強会」講師:星野太(美学・表象文化論)[実況]

2017年2月5日(日)14:00~ 山下ビル http://arttravel.jp/2017/01/27/191743/
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みそむーおでん @misoni_2013

星野「評価とテクストがいまいち一致しないというのがあり、だからまず略歴を紹介したい。そこから理解ができると思う

2017-02-05 14:16:53
みそむーおでん @misoni_2013

星野「画像はアートパワーや招聘プロジェクトの紹介文で使われた文章。オレンジ色は私によるハイライト。彼の遍歴を考えると地域がバラバら。生まれたのは旧東ドイツ。冷戦ソヴィエト連邦で学び、モスクワコンセプチュアリズムを始め批評家開始、戦後ロシアや東欧の著作も多く、

2017-02-05 14:17:54
みそむーおでん @misoni_2013

星野「現在はニューヨーク、ドイツカールスルーエで教え、2011年のヴェネティアビエンナーレロシア館、2012年に上海ビエンナーレキュレーター。

2017-02-05 14:18:35
みそむーおでん @misoni_2013

星野「東で生まれ冷戦期に亡命、これはリヒターと同じで、そして西を拠点にしてる。その遍歴が重要ではないか。 戦後すぐ東ドイツで生まれている。東西ドイツ分割直後。冷戦期の学びだが、しらべると高校からソ連で学んでいたようだ。62年あたりだろうか。

2017-02-05 14:19:45
みそむーおでん @misoni_2013

星野「レニングラードに移り、ソ連に残り、70年代はモスクワコンセプチュアリズム論考を書き、80年代の始めに何らかの理由で西ドイツへ亡命。ソ連に行くのは共産圏なので不自然さはないがスターリン体制に嫌気が差して80年代に西へ亡命。イリヤ・カバコフと似たような経歴だ。

2017-02-05 14:20:53
みそむーおでん @misoni_2013

星野「80年代始めに初めて西へうつる。ミュンヘンに拠点を構え、ミュンヘン大学博士号取得。ミュンヘンやカールスルーエで教鞭をとる。そのあたりでアメリカに接点が。本格的に拠点を移すのが2005年。ロシアスラブ学教授としてニューヨーク大へ。

2017-02-05 14:21:57

[修正]
ミュンヘン→ミュンスター

80年代始めに初めて西へうつる。ミュンスターに拠点を構え、ミュンスター大学博士号取得。ミュンスターやカールスルーエで教鞭をとる。

みそむーおでん @misoni_2013

星野「彼の歩みは東西分割されたドイツ東に生をうけ、ソ連に移り、そして西にうつりドイツで時間を過ごす。 今年彼は70歳だが、60代になるころ自分のベースをアメリカへうつす。そのような領域をまたいで仕事をうつしてきた

2017-02-05 14:22:49
みそむーおでん @misoni_2013

星野「ここ最近の著作と、彼のポジションについて。最初の重要仕事は「全体様式スターリン」、冷戦期のスターリン体制芸術の論考でこれが45歳。ちょうど西側の大学で教える時代と一致する。

2017-02-05 14:24:16

[修正]
全体様式スターリン→全体芸術様式スターリン

みそむーおでん @misoni_2013

星野「夢の工場コミュニズムとかイリヤ・カバコフなど西で知られてない作家や美術に関する著作を出し始める。これが50代後半。そして60代にアートパワーなど、共産圏に限らない広い意味のアートに関する本を出し始める。 ニューヨーク大へ赴任したことが大きい

2017-02-05 14:24:38
みそむーおでん @misoni_2013

星野「ドイツ語ネイティブであり、ロシア語も話せるが、今は英語をメインに。 ドイツ、ソ連、アメリカ、この3つを経てきたことが特殊な来歴が今のかれを形作る

2017-02-05 14:25:18
みそむーおでん @misoni_2013

星野「アートワールドで重宝されたのは2000年代から。それまではソ連やドイツの地域でしか共有されていない。英語で著作を発表されてから存在感を持ち始める

2017-02-05 14:25:52
みそむーおでん @misoni_2013

星野「遍歴から著作へどう影響をあたえたのか。まずは言語。ドイツ語ロシア語英語の3つの言語にまたがる。次に専門領域は旧共産主義諸国美術専門家、そしてインスタレーションなど現代美術、ドイツなのでベンヤミンやアドルノに影響を受けたメディア論についても。

2017-02-05 14:27:46
みそむーおでん @misoni_2013

星野「あまり指摘されないがここで重要なのは文体だ。国立国際シンポジウムを見ると分かるが実は彼はネイティブでないので流暢な英語を喋るわけでない。書いたものも同様でドイツから英語へ翻訳される場合は議論は難解で抽象的だ、しかし、

2017-02-05 14:28:43
みそむーおでん @misoni_2013

星野「ここ最近の英語著作はすごく簡単だ。義務教育レベル。それはネイティブでないからだろう。なので広く読まれることになったのだろう

2017-02-05 14:29:10
みそむーおでん @misoni_2013

星野「グロイス以前の批評家、たとえばクラウスやハル・フォスターの著作を英語で読むのは骨が折れるが、グロイスは少し頑張れば障害がない。 以前、グロイスの勉強会をアーティストとしたり、いまも原書購読してるが難解ではない。単純かつ強い主張、それが最近のグロイスの特徴だ

2017-02-05 14:30:25
みそむーおでん @misoni_2013

星野「アートアンドマネーの英語版の一部をプリントしているが、それを読んでもらいたい。

2017-02-05 14:31:05
みそむーおでん @misoni_2013

筆者)軽く星野さんが文章を訳しています

2017-02-05 14:31:18
みそむーおでん @misoni_2013

星野「これを読むと極めて簡単で単純なことを言っている。だからこそ広く読ませるに足る著作にしている。

2017-02-05 14:31:46
みそむーおでん @misoni_2013

星野「旧東ドイツからソ連、そして西ドイツからアメリカへと彼は移動する。 ロシアアヴァンギャルドや冷戦時代のロシア芸術が彼の得意な分野だが、取り上げる作家はマレーヴィチ、ロシア語が特異で文献も読めるためよく取り上げる。

2017-02-05 14:34:14

[修正]
特異→得意

みそむーおでん @misoni_2013

星野「そしてイリヤ・カバコフ。彼のトータルインスタレーションを知らしめたのがグロイス。

2017-02-05 14:34:42
みそむーおでん @misoni_2013

星野「集団行為というアーティストコレクティブ、70~80年代のモスクワコンセプチュアリズムを代表するグループで、極めてナンセンスな行動をする。彼を知らしめたのがグロイス。同時代性なら日本のハイレンドセンターやアメリカハプニング、名古屋ならゼロ次元とか。

2017-02-05 14:34:45
みそむーおでん @misoni_2013

星野「思想バックボーンはコミュニズムとポストコミュニズム。共産主義とそれが終わった後の共産主義をどう考えるかだ。 またロシアの近現代史に詳しいというのも貴重な点だ。

2017-02-05 14:36:09
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