谷津矢車（戯作者/小説家）先生によるポッピンQ評論

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

なんつうかね、この作品を世に出す大人がいて、次世代の子供にエールを送ろうとしているということにすら感動してきたよあたし。 「俺たちはこの映画を通じて伝えたいものがあるんだ！」という制作者の思いをひしひしと感じましたよ……！

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

そうか、沙紀の開花した能力って、沙紀自身の心象風景なのだな。真っ白な〇（伏字）は闇の消え去った彼女の象徴なわけで……。　＃ポッピンQ

なぢ @nadhirin

@yatsuyaguruma 蛇足的ではありますが、沙紀は自分に発現する能力を「知る前に」躊躇なく飛ぶのです、伊純を助けるために…(Holon氏曰く）

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

@nadhirin 様。でしたな…。あのシーンは沙紀の心象を行動だけで示した名シーンでしたね…。

なぢ @nadhirin

@yatsuyaguruma あそこは鳥肌物です…。

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

@nadhirin 様。実に。これまでの伊純と沙紀の関係性の積み重ねがあってこそと…。

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

思えば、少女たちの特殊能力というのは、彼女らの特技であると同時に精神的なウィークポイントでもあるのだな。ああ、なんてうまい設定なんだよ…。続編で回収されるにきまってるネタじゃないか…！　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

例に取るとわかりやすいのはあさひ。彼女の能力は、自分を強く持てず「透明」に振舞ってしまっていた彼女の弱さが転換することで発現しているわけですが、何かあったときにまた暗転しかねないもろいものでもある、ということ。

ゆっぴー @「薄暮」に期待 @yuppy_WUG

ポッピンＱ続編の事を考えるととても楽しみなのだけど､エンターテイメント化し過ぎて彼女達の成長譚としての部分が「新たな悩みが芽生えては解消」というのではしっくりこない気がしてた。 確かにレノに揺さぶられたら「乗り越えた」つもりの悩みにまた囚われるというのはありそうだなぁ。 twitter.com/yatsuyaguruma/…

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

やっぱり考えれば考えるほど、本作は王道の成長物語なのだなあ…。

芦辺　拓 @ashibetaku

谷津矢車さんの「ポッピンＱ」評、ほんとに素晴らしい（RTしたので僕のタイムラインからも読めます）。たぶん、ふつうに物語を愛する人に響く映画なんですよ、#ポッピンQ は。

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

そうなんです。ポッピンQは萌えはもちろんのこと、『物語を”読む”快楽』をくすぐる作品なのです。　＞RT

なぢ @nadhirin

なので物語を気にせずにキャラ萌えしても全く問題にならないということ。 twitter.com/yatsuyaguruma/…

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

ついあたしは物語構造からテクストを理解しちゃう癖があるので（職業病）もしかしたら伝わっていないかもしれませんが、「ポッピンQ」はど真ん中の王道のエンタメ作品です。物語のDNAなんてわからなくても面白いよ！　なにせ「王道エンタメ」ですから。　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

マジでポッピンQはいいぞおじさんと化している谷津。仕事が手につかないのです（ヲイ）

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

そうか、あたしがポッピンQをどこか懐かしい思いで観たのは、あたしが子供の頃の少年ジャンプの理念「努力・友情・勝利」を体現しているからなんだなと気づく。　＃ポッピンQ

歴史時代小説の新時代 @newjidairekishi

そして……明日まで公開のアニメ映画『ポッピンQ』の話しかしていない谷津先生……。あなた、仕事はどうしたのです……？

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

ついに「新時代」アカウントにもイジられるなど。　＃ポッピンQ twitter.com/newjidairekish…

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

ポッピンQは戦闘シーンは少な目ではあったのだけれど、「分かってらっしゃる！」という演出が多かった。蒼が小夏の能力を増幅させ、小夏の音符の上をあさひを背負った伊純が走り、あさひがボスを取り押さえた横で伊純がもう一方の弱点を抑えにかかるというアレ、まさしく梁山泊的。

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

昨日はポッピンQの話ばっかりしまくってしまい、版元さんから「マジで仕事しようね谷津さん…」と怒られたので、朝からゲラ作業をやっていました。おはようございます。

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

もしかすると、「ポッピンQ」は入れ子構造を持つ作品かもしれないなあと思い始めています。レノ、お前のせいでな！　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

本作の中でレノの目的だけは明かされていないわけですが、少女たちの壁を設定してやることで成長を促したい旨を彼は口にしています。メタ的なことをいえば、そのスタンスは本作における製作者さんたちとスタンスが同じ。そう、ある意味レノは製作者に一番近い地位にいるのです。　＃妄言　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

レノは異世界と現実を行き来できる力を持っているようですし、また、現実世界における少女たちの運命にある程度干渉できるようでもあります。これはつまり…？　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

つまりですね、ポッピンQ一作目の「成長」というのはレノによって演出された「創られた成長」であって…ともいえるわけです。 これ、二作目待ったなしやで！　＃ポッピンQ

谷津矢車（戯作者/小説家） @yatsuyaguruma

そう、王道に見せかけて、実はそれをひっくり返そうとしているようにも見えるのですよ…！　だからこそ二作目を！