#ぴくめす 外伝 「The heir of the Orcmage」

オークメイジを継ぐ者 pixivのR-18企画 【pixiv牝化騎士団陵辱】 略称 ぴくめす 企画目録 http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=6313499
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帽子男 @alkali_acid

「ぐぐぐ…なるほど…ぐぐぐ…オークになるというのは…こういう…楽しい気分んですか…ぐぐぐ…これは…ぐぐぐ…やめられませんね」 錬金術師、いやオークアルケミストは、沼地の腐った水が泡立つような笑いをふきこぼすと、一匹の未熟な牝に無数の牡が群がろうとする狂宴を見下ろし、首を振る。

2017-02-12 23:26:59
帽子男 @alkali_acid

「お前達…そう焦るな…もっとたくさんの牝…見つけてやる…牡の仲間も…どんどん増やしてやる…ぐぐぐ…いずれこの国の民…すべてがオークになるまで…さすれば継承争いとやらも片付こう…王家の血を引くオークも…すぐに生まれほうほどに…」

2017-02-12 23:29:19
帽子男 @alkali_acid

四つん這いにさせた少女が、弱々しくみぶりで許しを請うのもかまわず、ひたすらに開いたばかりの産道をえぐり、ほじくり返すかつての騎士に、オークアルケミストは優しいとさえいえる笑みを浮かべて、小さくうなずいてみせた。

2017-02-12 23:30:49
帽子男 @alkali_acid

暗闇の中、十何度目かの交尾のあと、「夫」はようやく満ち足りたようすで責めさいなむのを止めた。幼い「妻」は朦朧としながら、歯型と爪痕だらけの体をもがかせたが、鋼索のような筋肉の束縛に屈して諦めた。獣鬼は大事な所有物を誰にもやらぬ、逃がさぬとばかりきつく抱いたまま眠っている。

2017-02-12 23:38:54
帽子男 @alkali_acid

ひとたびは己を守ってくれた頼もしい力が、今は己を縛りつける。いや今も守っているのかもしれない。ほかの牡から。少女は牝に堕ちてから、ただ一匹の陵辱だけを受け続けてきた。疲労に濁った心でとりとめもなく考えを弄びながら、なお火照る秘裂や菊座と、臓腑を満たす白濁からつとめて気をそらす。

2017-02-12 23:42:32
帽子男 @alkali_acid

旋律が、口をついて出る。聖堂で日課にしていた祈りでもなく、密かに練習していた歌劇の曲でもなく、あの日鳥と一緒に歌った即興の調べ。ただ明るく、にぎやかで、ほがらかなだけの他愛のない囀り。

2017-02-12 23:44:12
帽子男 @alkali_acid

獣鬼がうめき、まぶたを開く。また嬲りものになるのかと、少女が身をすくめうると、牙だらけの顎が開いて、発情をもよおす息を吐きかける、と見えて、短く呟いた。 「さげが…のみだい…」 「…きし…さま?」 「きしは…よせ…」 オーク、騎士、男、牡、獣、人、何かは知らぬものが深呼吸する。

2017-02-12 23:46:40
帽子男 @alkali_acid

「…いいうただ…もっとうたってくれ」 「はい…」 少女は奇妙に胸を高鳴らせながら、絶え間なく襲う狂おしい官能のうずきさえ忘れて独唱する。オークは伴侶を抱いたまま、ゆっくり立ち上がる。 「せめて…さけが…のめる…ところまで…いくとしよう…ここは…しんきくさい…」

2017-02-12 23:49:42
帽子男 @alkali_acid

「は、はい…」 「うたいつづけろ…できるかぎり…うたいつづけてくれ…」 オークナイトは、そう命じて、呆けたように少女の歌に聞き入る同族の群をかきわけて出ていく。洞窟の外、日の当たる場所へ。そこから先はどうするか。 再び混沌に飲まれゆく、王国で。答えは知らぬ。だがともかくも。

2017-02-12 23:51:38
帽子男 @alkali_acid

「かんたんに…おもいどおりにはならんさ…」 一人と一匹が逃れ行くその背中を、聞こえるか聞こえぬかの小さな笑いが送る。沼地の水が泡立つかのような。 「王家の血を引くオークも…すぐに生まれようほどに…」 そう囁くかのごとく。

2017-02-12 23:54:07
帽子男 @alkali_acid

今度こそめでたしめでたし。

2017-02-12 23:54:24