メディアが報道しない本当のシリア・中東⑽バッシャール・アサド大統領/ヤフー単独インタビュー、2017年2月9日Bashar al-Assad Yahoo News Interview (full version) | February 9th, 2017（全訳）

The Sun Snores Press @taiyonoibiki

@taiyonoibiki ㉑アサド大統領：しっかりとした見通しや政策を持たず、ただ軍隊を送り、兵力を増強すれば済むというような考えでは、物事はこじれるばかりだからです。

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@taiyonoibiki ㉒アサド大統領：政策上の考えとは、単にイスラム国との戦いだけでなく、シリアの主権について、シリアの統一性について、そうした事柄に関してしっかりとした考えがあり、シリア人にそれが受け入れられ、シリア人の信用を勝ち得てから初めて、

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@taiyonoibiki ㉓アサド大統領：この共同作業に参加するために軍隊を送ることができるということをアメリカは理解しなければなりません。それをロシアは誠実に実行しました。ロシアは単に軍隊を送ったのではありません。

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@taiyonoibiki ㉔アサド大統領：その前に、こうした事柄について誠実に実行し、シリアの信用を勝ち得てから軍隊を送りました。ロシアが軍事行動において著しい成功を収めている理由はそこにあります。 イシコフ：　アメリカとロシアが協力してイスラム国と戦うということですか？

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@taiyonoibiki ㉕アサド大統領：　それが絶対必要な条件です。助けに来た国と国が協力せず、互いに足を引っ張りあっていて、問題が解決しますか？フラッシュマンの戦いの時のように、協力して初めて意味があるのです。それはシリアに限らずどこの国の戦争においても言えることです。

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@taiyonoibiki ㉖イシコフ：　あなたはいつもロシアと話していますね。 アサド大統領：もちろんです。 イシコフ：　ロシアのプーチン大統領と最後に話したのはいつですか？ アサド大統領：　数週間前です。

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@taiyonoibiki ㉗イシコフ：　何について話しましたか？ アサド大統領：　シリアが抱える様々な問題についてです。

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@taiyonoibiki ㉘イシコフ：　あなたはシリア問題を通じて、アメリカとロシアの間の一種の仲介者となるつもりですか？ アサド大統領：　そういうつもりはありません。それに一週間ほど前に トランプ大統領とプーチン大統領で直接電話連絡を取っているはずです。

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@taiyonoibiki ㉙アサド大統領：その時彼らはシリアを含めて様々な事柄について話し合ったはずです。ですから、私が特に仲介役を務める必要はないのです。また、私はアメリカと自由に話ができる立場にないので仲介役になることはできません。

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@taiyonoibiki ㉚アサド大統領：アメリカはいつだって直接ロシアと話ができるのです。

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@taiyonoibiki ㉛イシコフ：　トランプ大統領は、最近、難民を保護するためにシリア国内に＜セーフ・ゾーン＞を設けるという提案をしました。そこに難民が帰還できるようにするというものです。この提案について賛成しますか？

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@taiyonoibiki ㉜アサド大統領：　残念ながら、セーフ・ゾーンはうまくいかないでしょう。

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@taiyonoibiki ㉝アサド大統領：シリア国民にとって本当の意味で安全が確保されるときは、シリア全体に安定が戻り、安全が確保され、近隣諸国や西側諸国がテロリストと支援することをやめ、シリアからテロリストがいなくなったときです。

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@taiyonoibiki ㉞アサド大統領：それができて初めて、シリアは国として安全な場所になるのです。そのとき、国全体が自然にセーフ・ゾーンになるでしょう。これが現実的で、ずっと効果的であり、コストもかからない方法です。

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@taiyonoibiki ㉟セーフ・ゾーンを設けることは現実的でもないし、効果的でもありません。

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@taiyonoibiki ㊱イシコフ：　あなたの国の人口のほぼ半分に当たる人々が住んでいるところを追われ、難民になっています。どうして、爆撃から難民を守るためにセーフ・ゾーンを設けることが、難民を助けることにつながらないと言うのですか？

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@taiyonoibiki ㊲アサド大統領：　その問題に答える前にまず、どうしてこれほど多くの人々が難民になってしまったのか考えることにしましょう。その問題について考えていくと、あなたの質問の答えをも自然と見つかると思います。

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@taiyonoibiki ㊳アサド大統領：難民が生じたわけは2つあります。1つ目は外国に支援されたテロリスト達です。2つ目はシリアに対する経済制裁です。ご覧になればわかるように例えばダマスカスでは比較的安全が保たれています。しかし、普通の正常な生活とはとても言えません。

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@taiyonoibiki ㊴アサド大統領：ここで生活していくことはたいへん困難です。だから彼らは仕方なく難民となって外国に向かう。ですから、難民をなくすためにはまず、アメリカのオバマ政権を始め、西側諸国、湾岸諸国がずっとやってきたテロリストへの支援を止めることです。

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@taiyonoibiki ㊵アサド大統領：そしてシリアに対する経済制裁を解除することです。彼らがテロリストへの支援をやめ、経済制裁を解除したなら、難民は自然とシリアに帰ってくるはずです。

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@taiyonoibiki ㊶イシコフ：　480万もの難民が生まれているのです。これはちょっと比較していっているのですが、1947年、1948年にイスラエル建国以来生まれたパレスチナ難民の4倍以上です。あなたは、これを人道危機だと考えますか？

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@taiyonoibiki ㊷アサド大統領：　これは、西側諸国及びトルコ、カタール、サウジアラビアなどの近隣諸国によって支援されたテロリズムが引き起こした人道危機です。それがなければ、この人道危機はもともと起こるはずのないものでした。

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@taiyonoibiki ㊸イシコフ：　この危機について、自分に責任があると思いますか？

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@taiyonoibiki ㊹アサド大統領：　この危機の最初から、私がシリア国民に向かってテロとの戦いと話し合いと和解を呼びかけ続けてきたことについて、それは成功してきたし、責任があるとは思いません。そしてこの方向はこれからも続けていくつもりです。

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@taiyonoibiki ㊺イシコフ：　ご存知のことと思いますが、トランプ大統領は最近、たいへん議論の元になっているある政策に署名しました。イスラム教の国々から難民や移民のアメリカ入国を禁じると言うものです。特にシリアからの入国がはっきりと禁止されました。