同志雪の人@活動低下
@yuki_8492
耳を打つのは風の音と、自身の艤装の機関の回る音。反響音は返らない。近くにいるはずの僚艦の音と共に、雪の中に溶けて消えた。
2017-01-15 20:49:36
同志雪の人@活動低下
@yuki_8492
手はかじかみ、満足に砲を構えられない。零下を割った外気の猛威と、叩きつける吹雪は、加護に護られてなお肌を突き刺し、この身を苛む。
2017-01-15 20:55:36
同志雪の人@活動低下
@yuki_8492
突如として視界が開ける。雪が止む。 探照灯が煌めき、構えた主砲が火を吹く。相互の戦列に花が開く。 こちらは赤。向こうは……奴等の血は、何色だ?
2017-01-15 21:02:08
同志雪の人@活動低下
@yuki_8492
数合、砲火を交え、そしてまた突然、視界は白に塞がれた。 砲声の余韻は呑み込まれ、探照灯の煌めきも、砲火の輝きも、開いた花も、全てが白く塗り潰される。
2017-01-15 21:05:28