創作荘チャットTRPG『ソーセージ・ケイブ』シナリオ３『湖畔の暴君』その９

ぞろ目の八ことマスケッター（旧1d6） @hm1d6

創作荘チャットTRPG　『ソーセージ・ケイブ』シナリオ３『湖畔の暴君』その９ １　竜胆(リンドウ)をあしらったノッカーで扉を叩くと、暫くして返事があり、館の主が現れました。 　ここは、敢えて私が作った基本設定で紹介しましょう。『見た目は２０代後半の青年に思える。　２へ

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２　身長１８５センチ、やせ型で亜麻色の長い髪を後ろで束ねている。眉は細め、唇も薄め。勿論イケメン。服は、上半身は胸が直接はだけた黒い革ジャケット、下半身は赤く細長い絹織りズボン』……と、言う外見です。早くも魔女リリィがある種の興味を示しました。さておき、一行は　３へ

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３　館に招かれ、互いの情報を交換しました。この森林がテーマパークらしいのは、一行は、オズ人形からも知らされていました。しかし、館の主、即ちエルフ(※兎のように長い耳は日本仕様の一部のエルフ、彼は尖った耳だが長さは普通で髪に隠れている)のクラウファンによって、それが八百年前の　４へ

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４　施設だと明確に説明されました。当時、マリ群島(一行が存在する舞台)は、人間の人工爆発で種族間戦争が起きる寸前でした。クラウファンは若冠二百歳(人間に換算すれば十三、四歳)で、種族の垣根を越えて共存出来るモデル都市を建設しようと考え、実行に移しました。彼の理想は　５へ

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５　多くの同志を産みました。その中に、人間の魔法使いであるザバスタシアと、ドワーフのヤガビーがいました。ヤガビーは、シナリオ２『狼の輪廻』に登場するドワーフの少女です。クラウファンもザバスタシアも、人間の芸能界には無知無関心でした。しかし、ヤガビーはかのカ・ブンレンの　６へ

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６　熱狂的なファンで、彼女の働き掛けが奏効してカ・ブンレンは計画の宣伝に一役買う事になりました。こうして順調に計画は進み、現在の開拓村がある場所の近くで地底湖が見つかった事から、ザバスタシアがパビリオンを造る事になりました。ある日、パビリオンの造営中に、地底湖で一匹の　７へ

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７　イクチオサウルス(魚竜の一種)が発見されました。元々、ザバスタシアは動物に知性を与える研究をしていて、パビリオンの目玉に、知性を持つ魚竜を当てる決心をしました。……しかし、知性を備えた魚竜は、ザバスタシアを巧みに騙し、魔法の奥義を聞き出してしまったのです。　８へ

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８　ザバスタシアも、まさかの時に備え、魔法の釣り針を用意していました。それがあれば、魚竜を無力化出来ます。魚竜は、ザバスタシアが釣り針を持っていない時を見計らい、魔法で蛙に変身させ、一飲みで食べました。それからは恐ろしい混乱が起きました。この時、ヤガビーは自分の　９へ

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９　仕事を果たした上で、家族ごとマクゴールに雇われたので引っ越した後でした。マクゴールが人間の中でも札付きの邪悪な領主と言うのはずっと後で分かりました。クラウファンは、ザバスタシアを殺したと濡れ衣を着せられ、今いる館に幽閉されました。その後、当時の人間達は、テーマパークや　１０へ

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１０　テーマパークやパビリオンに使われた魔法や技術を好き勝手に奪い取り、人間同士で戦争を始めました。その後の詳しい成り行きは、クラウファンにも良く分かりません。ただ、小鳥たちが時々彼を慰めてくれるのだけが救いでした。……ざっと以上のごときが、クラウファンからの説明でした。　１１へ

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１１　一行が、ヤガビーを助けたくだり(シナリオ２『狼の輪廻』まとめ参照)を話すと、クラウファンはおおいに衝撃を受けました。実は、彼とヤガビーは、恋仲になるところでした。大事な情報の礼として、クラウファンは、今後の冒険そのものの協力と、この森からすぐに開拓村まで　１２へ

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１２　戻れるようにするのを約束しました。開拓民は、まず間違いなく魚竜の魔法で姿を変えさせられていて、地底湖で魚竜を倒さないとそれが解けないからです。魔法の釣り針も、ザバスタシアが念入りに隠したので、地底湖にそのまま残っているだろうとの事でした。こうして、一行は　１３へ

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１３　クラウファンの友人で、森に出てきたブラウニーの協力を得て、開拓村まで戻りました。村のすぐ近くにあるトネリコの木を、クラウファンに教えられた通り三回右に回ると、地底湖に続く階段が現れました。これにて「森林編」は終了し、「地底湖編」が開帳します。階段を降りきった一行は、　１４へ

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１４　探索を続け、サンショウウオや魚や水草が生きたまま飼育(？)されている水槽をそれぞれ見つけました。また、秘密の部屋に行くには三つの何かが必要だと知ります。魔女リリィは、手持ちの瓶に水草とサンショウウオを生きたまま入れておきました。サンショウウオからは、リリィの魔法で、　１５へ

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１５　この地底湖にはトカゲ人間がいるのを聞き出しました。それから少し進み、一行は地底湖のゴミ捨て場に至りました。穴の底には掃除屋代わりのスライムがいます。戦士ニコラが、そばにある梯子で下まで降りて、スライムを倒しました。そこで、何かを記した板切れを見つけます。　１６へ

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１６　リリィが解読すると、魔法の釣り針を手にするには少なくとも生きたサンショウウオが必要だと分かりました。新たな情報を手にして心強くなり、一行はその場を去りました。そこから、トカゲ人間が脱皮した後の皮が山積みになった部屋を経由して、重傷を負ったトカゲ人間と接触　１７へ

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１７　しました。そこで時間です。次回セッションは、本日(三月十五日)午後九時半より。次なるダイジェストをお楽しみに。