Twitter小説短編まとめ

私が書いた短編です。
0
Durandal @Duliger

ある日大きな子猫が生まれました。ひと月で熊よりも大きくなったので、飼い主は森へ逃しました。牛が食い殺される事件が多発したので、村人は森へ向けて銃を撃ちます。時が経ち、猫はもはや生きていないでしょうが、森から鳴き声に似た風の音がすると、村人は震え上がります。 #twnovel

2010-09-05 14:26:45
Durandal @Duliger

ネットに現れたある預言者は、3000年後の預言を残したんだけど、もちろん誰にも相手されなかった。しかし3000年後の人は驚いた、その預言は100%的中していた。これが意味するところは、遠すぎる未来の預言を残しても誰も相手してくれないということ。しかし彼は一体何者だったんだろうね?

2017-03-13 22:15:29
Durandal @Duliger

世界で一度しかおきない奇跡が起きた。なんとマグロが喋ったのだ! 人々はもうちょっとなんとかならなかったのかと思う。一方で、マグロを崇める宗教ができた。

2017-04-30 20:28:04
Durandal @Duliger

ここには一つしか部屋がない。そこにサウナ屋さんとアイススケート屋さんが店を開こうとした。どちらが店を開くかで話し合いが持たれたが、両者譲らず、結局同じ場所に店を開いた。それからどうなったかは皆さん御存知の通り、大繁盛だ。店がどのようになっているかは、ご想像におまかせしよう。

2017-05-11 20:15:33
Durandal @Duliger

あるところに1匹の猫がいました。また犬もいました。人もいました。平原がありました。地球がありました。宇宙がありました。そしてその宇宙をつかさどる……1匹の猫がいました。

2018-02-23 20:24:06
Durandal @Duliger

子供は友達とかくれんぼをして、物陰に隠れて宇宙の終焉まで逃げ切ったんだ。もちろん子供は勝ったのだけど、何故か無性に寂しくなった。

2019-05-13 17:00:19
Durandal @Duliger

世界一幸運なうんこがいました。そのうんこは、便器からちょっとはみ出たために、流されずにすんだのです。うんこの冒険が、始まります(始まらない)。

2019-06-27 16:33:42
Durandal @Duliger

あるところにうんこの王様がいたんだ。そのうんこは形、大きさ、におい、全てにおいて王者の風格があったんだ。 もちろん栄養たっぷり、味もおいしく、みんなはこれを喜んで食べたんだ。 そしてそのうんこを食べてみんな健康になり、またうんこの王様が生まれるというわけさ。

2019-07-01 17:52:19
Durandal @Duliger

あるとき、たかし君はうんこをした。それを流そうとしたとき、うんこが突然喋りだしたんだ。うんこにはお願いがあった。 最後に好きなものを食べたいっていうんだ。たかし君はその願いを叶えようとした。でもうんこの好きなものってなんだろう? たかし君は悩んだ。

2019-07-08 20:36:19
Durandal @Duliger

うんこは何でできているか……? それはカレー、ラーメン、ハンバーグ! みんなたかし君の食べたものでできてたんだ。 つまりうんこはたかし君が大好きだったんだ。こうしてたかし君はうんこに食べられたんだ。

2019-07-08 20:38:25
Durandal @Duliger

さて、願いが叶ったうんこは、トイレに流されようとしたんだけど、もう流してくれる人がいなくなってしまったんだ。途方に暮れるうんこ。 そのとき、うんこは便意を感じて、うんこはうんこをしたんだ。そしたらたかし君が出てきた! これで流してもらえるぞ!

2019-07-08 20:40:39
Durandal @Duliger

うんこはトイレに流してもらい、こうしてうんことたかし君は別れたんだ。形が変わってもうんこはたかし君のことを忘れないだろう。 なんたって、たかし君はうんこの生みの親、うんこはたかし君の生みの親だからね!

2019-07-08 20:43:13
Durandal @Duliger

夏祭りで、ロケット花火ではなく花火ロケットを打ち上げようということになった。 でも手違いで花火の代わりにうんこが入っていたんだ。 街中に撒き散らされるうんこ! 君にも見せてあげたかったよ。

2019-08-05 22:02:47
Durandal @Duliger

あるところに猫が大好きなおじさんがいました。彼はたくさんの猫を飼っていたのだけど、毎日1匹ずつ少なくなっていきました。 なぜだと思いますか? それは彼が猫が大好きなおじさんだからです。(怪文書)

2019-08-17 13:30:29
デュランダール(Durandal) @Duliger

「被告人は車で人を轢き殺した。よって死刑」 「異議あり! あそこは人が通るような道ではありませんでした! つまり、轢いたのは人ではなかったのです! よって無罪です!」 「異議あり! 弁護人は轢いたのが下等生物であることを前提に話しています! もしかしたら我々より上位の……」

2022-06-24 00:34:11
デュランダール(Durandal) @Duliger

「もし……もしそれが神だとしたら、我々は……」 「なんてことだ……取り返しのつかない……」 (ここで大人たちは咽び泣く) 「ママ、みんなどうして泣いているの?」 「ああ、渡り鳥が飛んでいく……誰もが行ったことのある、見知らぬ大陸へ……」

2022-06-24 00:38:50