koduck_psyduckさんによる2017年4月4日の今村復興大臣記者会見全文の解説
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|3・)さて、復興大臣会見の全文reconstruction.go.jp/topics/17/04/2…を見ながらコトを整理してみますかね。
2017-04-06 09:56:05|3・)全文reconstruction.go.jp/topics/17/04/2…を読めば読むほど、大臣が「本人の判断であり責任である」と言っているのは 福島県からの避難者ではなく 栃木・群馬・千葉からの避難者 についてなんですね。
2017-04-06 09:59:56復興庁の会見録を読んで、復興大臣は福島から避難している人を自己責任といったのではなく、「千葉から避難している人にも補償すべき」という記者の質問(ではなく議論をふっかけていると思うが)に、それは自己責任だ、といったということだとわかった。いままでの報道だけだとちがう印象だった。
2017-04-05 19:44:31|3・)まずニュースやワイドショーの動画・顔本でばらまかれたアワプラ発の動画は「彼らによって都合よく切り取られた」ものですので、それを見て「復興大臣は冷たい!」「避難者を見捨てるのか!」「国は原発事故に対して他人事だ!」と吹き上がってる人達は落ち着きましょう。
2017-04-06 09:57:51|3・)だから大臣は「だって、そういう一応の線引きをして、そしてこういうルールでのっとって今まで進んできたわけだから」と言っているのです。それを記者もとい活動家はわざと福島県からの避難者とそれ以外の県からの避難者を混同させて大臣に挑みかかってるんですね。
2017-04-06 10:01:44|3・)つまり記者もとい活動家の目的は「福島県からの避難者だけでなく栃木群馬などからの避難者にも同様の支援をさせろ」ということです。 ところが動画においてはあたかも大臣が「福島からの避難者に冷淡である」という印象になるように編集されていました。
2017-04-06 10:04:14|3・)で、この全文が明らかになったことで皆さんはどう思いますか?福島県以外からの避難者にも同様の支援をして当然と思いますか?彼らの避難は自分の責任や判断ではなかったのでしょうか?
2017-04-06 10:05:50|3・)さて、ここでもう1つ大事なのは「自主避難者」という言葉の乱暴さです。 報道されている自主避難者は、放射能を怖がって避難区域以外(福島県内県外問わず)から避難した人達という意味合いで使われているのですが 実は福島県内にはそれ以外の忘れられた人達がいます。
2017-04-06 10:09:20|3・)たまたま居住地が避難区域外だったけれども、勤務先や普段買い物をする場所が避難区域になってしまったという人達の存在があります。
2017-04-06 10:11:33たとえば東側の一部地域が福島第一原発から20 km以内の警戒区域に入って避難指示が出た川内村の場合、震災前は買い物や高校進学、病院通いは東隣の富岡町(東京電力福島第二原発が立地)が頼りでした。また川内村から富岡町に通勤する人もありました。従って震災後の川内村は避難指示が出なかった地域も含めて震災前の生活基盤を失い、たとえ(2014年10月1日と2015年5月14日の2度に分けて)避難指示が解除されても、富岡町の市街地の避難指示が解除されて人となりわいが戻って来ない限り川内村にも震災前の生活基盤が戻らないという状況にあります。
川内村の高校生が通学していた福島県立富岡高校は2015年4月から生徒募集を停止し、双葉郡内の8つの県立高校を統合して代わりに開校した福島県立ふたば未来学園高等学校は広野町にあって川内村からでは通学が難しいため(直通の道路がなく、一旦山越えで富岡町に出てから常磐線か国道6号線を南下)、避難した人が子供の高校進学に便利な村の外に留まる選択をすることもありえます。
|3・)福島県は広大です。普段買い物をしていた地域や勤務先に行けなくなった場合、仕方ないからこっちに行くとは簡単に言えない場合もあるのです。そうなると、自分達の生活を維持していくために自宅のある場所から少しでも便利な場所に居を移すことを考える人もいたのです。
2017-04-06 10:14:14|3・)家族の生活を守るために大事な住まいを手放してまで便利な場所に転居する・・・放射能怖いの理由ではなく「生活を守るため」のやむをえない転居もあったのです。そして、こういう人達には当然支援なんぞありません。
2017-04-06 10:16:38|3・)だいぶ前ですが新聞紙上でいわき在住だった人が震災後(確か医療関係か介護関係)激務から身体を壊し、やむなく会津に転居してきたけれども、以前のような仕事にはつけず収入も激減したシングルマザーの話を読んだ記憶があります。
2017-04-06 10:19:34|3・)こういう人達も「自主避難」のカテゴリに入るのかもしれませんが「自主避難=自己責任」とバッサリ斬ってしまう前にちょっと立ち止まって考えていただきたいのです。
2017-04-06 10:21:34|3・)自主避難者の中にも様々な理由で避難に踏み切った人達がいる、放射能こわいだけじゃないということを心に留めておいていただければ。
2017-04-06 10:24:03|3・)できれば、復興庁前あたりで横断幕持ってワーワー騒ぐ連中と、様々な事情からやむなく自宅を離れざるをえなかった人達を完全に区別した呼称があればいいなと思います。
2017-04-06 10:25:05|3・)あの記者もとい活動家と愉快な仲間たちが企んだ事は、政権にダメージを与えて混乱させることの他に「福島県以外からの自主避難者にも国から支援させよう」ということですね、どさくさ紛れに。
2017-04-06 10:26:48|3・)国はもちろんだけど、福島県も「忘れられた自主避難者」に対しては本当に冷淡だなと思いますよ。本当に目を向けるべきはこういう人達ではないでしょうかね。
2017-04-06 10:28:29補足:こういう背景事情もあったのか
ついさっき、報道ステーションで部分的に紹介された復興庁の今村大臣の会見激怒シーン、一部始終はこちら。⇒ ourplanet-tv.org/?q=node/2113 「帰れない」から「帰らない」に変わった途端、やはり構造は変わった。大臣ではなく、税金をどう使うかという国民全体の選択問題。
2017-04-04 22:46:47(↑引用の動画を会見の文字おこしと照合すると、動画は質疑応答部分の全体を収録していることがわかります)
続◆「国より被災者に近い福島県がまず対応すべし」という大臣の考え方自体は、一般論ではアリ。だが自主避難者の人達については、自治体衰退を防ぎたい(=帰って来てほしい)立場の県からしたらどう見える存在かを考えれば、「県が対応せよ」は簡単には機能を期待しにくいことも念頭に置かねば。
2017-04-04 22:50:00