メディアが報道しない本当のシリア・中東⑾2017年4月7日(金)国連安全会議から、ボリビア代表サッチャ・ジョレンティさんの発言(全訳)

2017年4月7日未明、アメリカの巡航ミサイル59発がシリア中央部にある空軍基地に着弾。多大なインフラ被害のほか、付近の村に住む市民に多数の死傷者が出ている。これで、ついに最も恐れていたことが現実のものになったわけである。 ロシア外相ラヴロフの機転、シリア大統領アサドの決断、限られた期間しかも極めて危険な状況下で大量の化学兵器全量廃棄という偉業を成し遂げたOPCW(化学兵器禁止機関)、廃棄作業の必要条件となる治安維持に努めたシリア政府軍及び警察、…この最悪の事態を回避すべく流された汗と努力が、この一瞬にいともたやすく灰燼に帰してしまったことになる。 続きを読む
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⑲サッチャ・ジョレンティ:しかし、たとえ何度違法行為がくりかえされようと、国連がそれを認めたということでは全くないのです。違法はあくまでも違法です。

2017-04-09 14:09:52
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⑳サッチャ・ジョレンティ:2013年9月、あの時もアメリカはシリアに対して武力行使を実行しました。あの時、国連事務局長バン・キムーンが行ったことを私は思い出します。バン・キムーン事務局長があのとき英語で話したことを、ここで私にくりかえさせてください。

2017-04-09 14:10:35
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㉑サッチャ・ジョレンティ:"The Security Council has the primary responsibility for international peace and security.

2017-04-09 14:11:42
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㉒サッチャ・ジョレンティ:That’s my appeal. Everything has to be handed within the framework of the United Nation’s Charter.

2017-04-09 14:12:28
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㉓サッチャ・ジョレンティ:The use of force is lawful only when it’s exercise of self-defense in accordance with article 51,

2017-04-09 14:13:21
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㉔サッチャ・ジョレンティ:and all, when the Security Council approves such an action.

2017-04-09 14:14:10
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㉕サッチャ・ジョレンティ:(国際平和と安全保障について最大の責任は唯一国連安全会議にのみ存します。これが私のアピールです。全ては国連憲章の定める枠組みの中で取り扱われなければなりません。

2017-04-09 14:14:56
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㉖サッチャ・ジョレンティ:武力行使が合法なのは、唯一、国連憲章51条に定めた自己防衛と認められた場合に限ります。さらに、安全会議がその行為を承認した場合に限ります。)」 以上です。これが、国際紛争を防止するために事務総長が示した道です。

2017-04-09 14:15:39
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㉗サッチャ・ジョレンティ:そして同じようなケースを私たちは今、経験しているのです。つまり、このミサイル攻撃が意味するものは、ただ国際平和の道をズタズタに引き裂いているだけだということです。ジュネーブ会議が目指した政治的解決をこのミサイル攻撃は真っ向から否定しているのです。

2017-04-09 14:16:47
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㉘サッチャ・ジョレンティ:私たちが懸命に積み上げてきたものを、いとも簡単に壊してしまおうとしているのです。これはたいへん悲しむべくことです。初めてのことではありません。そしてまた起こりました。

2017-04-09 14:17:35
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㉙サッチャ・ジョレンティ:ではわずか数年前にまさにこの安全会議の場で起きた一つの出来事を思い起こしてみましょう。忘れもしないそれは、2003年2月5日、水曜日のことでした。アメリカ合衆国国務長官がこの会場にやってきて、安全会議のメンバー全員にイラク戦争の支持を求めたのです。

2017-04-09 14:18:22
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㉚サッチャ・ジョレンティ:そして、彼の言葉で言うと、イラクが大量破壊兵器を持っているから、先制攻撃が絶対に必要だと言うものでした。(コリン・パウエルの写真を掲げて) pic.twitter.com/BebB7SAlrk

2017-04-09 14:19:19
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㉛サッチャ・ジョレンティ:みなさん、私たちはあの時のことをもう一度しっかり思い出さなければなりません。まさにこの会場で、この写真の人が私たちに、イラクが大量破壊兵器を持っていると語ったのです。大量破壊兵器こそがイラク戦争開戦の唯一の理由でした。

2017-04-09 14:20:08
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㉜サッチャ・ジョレンティ:そして、戦争が始められ、100万人が殺されたのです。そして、あれこそがこの地域における地獄の始まりでした。イラク戦争の前にイスラム国はあったでしょうか?ありませんでした。世界中で今起こっているような頻繁なテロ行為があったでしょうか?ありませんでした。

2017-04-09 14:21:47
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㉝サッチャ・ジョレンティ:私は、歴史が私たちに教えることの重要性を信じます。あの時アメリカは、イラクが大量破壊兵器を持っているという証拠を私たちに示すことなく、一国でどんどん勝手に突き進んでいきました。従わないものはテロリストとみなすとまで公言しました。

2017-04-09 14:22:36
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㉞サッチャ・ジョレンティ:では、肝心の大量破壊兵器はどうなったのでしょうか?どこにもありませんでした。まったくどこにも。初めからそんなものはどこにもなかったのです。

2017-04-09 14:23:13
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㉟サッチャ・ジョレンティ:ここで私に、エボ・モラレス大統領が語った言葉を繰り返させてください。

2017-04-09 14:25:30
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㊱サッチャ・ジョレンティ:「私は信じる。私は感じる。願わくば、私は自分が思い違いをしていると思いたい。シリア政府が化学兵器を使用したという情報は、アメリカが武力行使、一方的武力行使、帝国主義的行動を行使するためにでっち上げた口実なのではないかと。 pic.twitter.com/qZPUdrTxug

2017-04-09 14:27:09
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㊲サッチャ・ジョレンティ:アメリカは国際法など屁とも思っていない。アメリカは自分らの利益のためには平気で国際法を無視するし、武力行使を回避するための会話を封じ込めてしまう。アメリカは世界平和と安全保障の脅威だ。」 (以上、エボ・モラレス)

2017-04-09 14:28:51
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㊳サッチャ・ジョレンティ:ここで、アメリカ代表がいるこの場所で、いわゆるダブルスタンダード(二枚舌)について論じることが重要だと、私は信じます。それは私たち自身、ボリビア国民及びラテンアメリカに住む人々が過去ずっと経験させられてきた現実だからです。

2017-04-09 14:29:38
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㊴サッチャ・ジョレンティ:私たちが心から尊重している「人権」は、彼らにとって単なる言葉にしか過ぎませんでした。人権が自分たちの利益に反すると見るやいなや、彼らは何の躊躇もなく、それを蹂躙し始める。

2017-04-09 14:30:27
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㊵サッチャ・ジョレンティ:ラテンアメリカの多くの国々、エルサルバドル、ベネズエラ、チリ、グアテマラ、…、でクーデターが画策されました。民主的な政府を倒して、その後釜に民衆を抑圧する傀儡政権を据える。クーデターを画策し、傀儡政権に金を渡したのはCIAでした。

2017-04-09 14:31:06
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㊶サッチャ・ジョレンティ:これは歴史の事実であり、スパイ小説ではありません、現実です。私たちが苦しめられてきた現実なのです。私は、1973年の、民主的に選出されたエルサルバドルの政府に対して実行されたクーデターを覚えています。このクーデターはCIAの資金提供で実行されたのです。

2017-04-09 14:31:48
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㊷サッチャ・ジョレンティ:CIAがラテンアメリカのテロリストたちを訓練し、その学校では民衆の拷問の仕方が教えられていました。国家の安全のためだと称しながら。

2017-04-09 14:32:39
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㊸サッチャ・ジョレンティ:彼らは人権について語るけれども実は人権になど関心はないのです。民主主義について語るけれども、民主主義などに関心はないのです。都合が悪いものはクーデターで倒せばいいという考えだからです。

2017-04-09 14:33:30